イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ [DVD]

監督 : バンクシー 
出演 : ティエリー・グエッタ a.k.a. ミスター・ブレインウォッシュ  スペース・インベーダー  シェパード・フェアリー  ゼウス  バンクシー 
  • 角川書店 (2012年2月2日発売)
4.00
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感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111241306

感想・レビュー・書評

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  • ビデオカメラで記録することに取り憑かれたフランス人ティエリーが、いとこの影響でストリートアートの世界に足を踏み入れる。
    そうしてストリートアーティスト達をカメラに収めていくうちに彼らの信頼を得、ついにストリートアーティスト界の王者バンクシーとの出会いを果たす。
    破天荒でありつつ確かなプライドを持っているアーティスト達に、臆することもなく接近するティエリーには舌を巻く。

    これだけで十分一つのドキュメンタリーができそうなのに、これは物語の前半にすぎない。
    この映画はティエリーが主人公なのであり、ここに出てくるトップレベルのストリートアーティスト達、バンクシーでさえも彼の引き立て役。
    彼は全財産をつぎ込んで、ストリートアート史に残る最低で最高のイベントを企画する。
    ラストには、アートって何? 人々の感動って一体何なの!? でもやっぱりそんなものね……と思わずにはいられない。
    彼のやり方はこれから先続けていけるものではないだろうが、全財産と人脈の貯金を使って最高のジョークを作り上げたのには感動するほかない。

  • こんなに衝撃的なドキュメンタリーはないですね。アートの世界の「不都合な真実」をこんなに暴いた作品はないでしょう。日本で公開されたときには「バンクシーの映画」というPRをされたと記憶していますが、それは完全に間違っていますね。しかし、このエンディングにはひっくり返りました。

  • バンクシーのことを最近まで知らず、この映画がDVD化されてだいぶ経ってから観ました。非常におもしろい。町山さんが解説されてたと思うので(ポッドキャストかな?)そちらも併せて観るとより楽しめます。エンディングテーマのミスマッチ感(歌詞はバッチリ合っている)もGood。そしてバンクシーさんはブリストルの出身だったんだねえ。なんか納得しました。あそこは昔からそういう磁場がある都市ですね。

  • 今までに見たこと無いよう方向から圧倒的に突き抜けたものを押しつけられた.すさまじい.
    いろいろな捉え方出来るけど,結論はこの映画は傑作だって事ですね.

  • 初めてこういうドキュメンタリー映画を観るので、評価はしません。

    まず、この映画は「アートテロリスト」―Banksyを追いかける男が撮った映像によってBanksyのドキュメンタリー映画ではなく、男の映像センスが無いことに気付き、逆にBanksy自身が監督してその男の映画を撮るという成り行き自体が興味深い。

    アートとはなんだろう? やすやすと自分の作品達に値段を付けたMr.Brainwash曰くの”成功”を見て、改めて考えさせてもらいました。

  • なんともユニークなドキュメント。
    最初は映像オタクの古着屋ティエリーがストリートアートを紹介するドキュメント。
    ティエリーは見るからに小物感漂う脳天気なキャラで、彼の画質の荒い出来の悪いフィルムに付き合うだけのドキュメントかと少しうんざりして見ていると、後半視点がガラッかわる。
    評価の高いアーティスとバンクシーがカメラを引受けティエリーはアーティストに成長する。モノがフェイクが身上のグラフィックアートなのではったりだけであっというまに個展開催になる。才能なんてまるでないのにカンタンに入り込める世界で、雑誌が取り上げたりして個展は大盛況となる。
    つまり後半はティエリーという人物を嘲笑う内容で、よくまぁこんな映画が出来たものだと思う。彼が名誉毀損で訴えたりしないのだろうか。あわせてマスコミが取り上げれば作品の出来も見抜けないまま持ち上げる人たちも批判している。この作品自体がファイクなアートなのかもしれない。

  • 単に成功した奴が成功ってだけなんだな。物の良し悪しは成功云々ではなく、個々人に帰属するということを我々は忘れてはいけないんだな、って思います。アートにはルールはない。アートはジョーク。ってバンクシーの言ったことそのものを見事に表した作品でした。

  • 2012/09/02
    バンクシーの世界お騒がせ人間図鑑
    鑑賞

    パイ投げのおっさんは、
    パイを投げるだけ、それに公然と暴力を返される。って、エスカレーターの下りに乗ってる人を、ろから力ずくで押さえるとこはどう見ても暴力だ。
    色々面白かった。

  • どこまでがドキュメントなんだろう?と思わせる懐の深い作品。
    面白かった!

  • Banksyはもちろん、「OBEY」で有名なシェパード・フェアリーに、スペースインベーターなどなど、そうそうたるメンバーが登場する。
    その彼らが作品を準備するところに始まり、ストリートに描き、警察を警戒し、貼り付け、見つかり、逃げ出す。そんな様子まで映し出されているのだから、ファンにはたまらない。

    が、  さすがBanksy。

    これが単なる記録映画では終わらない。
    「発言力を持たない者たちの声」を表現するツールであったグラフィティが、誰かの評価とそれに乗っかる世間によって、あたかもブランド品のタグのように消費されていくようすを、Banksyらしいシニカルな笑いとともに描いている。

    グラフィティがヴァンダリズムであるならば、グエッタのアートはグラフィティに対するヴァンダリズムなのか? ただし、そこには思想も根拠もなく、個人の欲だけが横たわっているのかもしれなけれども。

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