- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988111241306
感想・レビュー・書評
-
ビデオカメラで記録することに取り憑かれたフランス人ティエリーが、いとこの影響でストリートアートの世界に足を踏み入れる。
そうしてストリートアーティスト達をカメラに収めていくうちに彼らの信頼を得、ついにストリートアーティスト界の王者バンクシーとの出会いを果たす。
破天荒でありつつ確かなプライドを持っているアーティスト達に、臆することもなく接近するティエリーには舌を巻く。
これだけで十分一つのドキュメンタリーができそうなのに、これは物語の前半にすぎない。
この映画はティエリーが主人公なのであり、ここに出てくるトップレベルのストリートアーティスト達、バンクシーでさえも彼の引き立て役。
彼は全財産をつぎ込んで、ストリートアート史に残る最低で最高のイベントを企画する。
ラストには、アートって何? 人々の感動って一体何なの!? でもやっぱりそんなものね……と思わずにはいられない。
彼のやり方はこれから先続けていけるものではないだろうが、全財産と人脈の貯金を使って最高のジョークを作り上げたのには感動するほかない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
バンクシーのことを最近まで知らず、この映画がDVD化されてだいぶ経ってから観ました。非常におもしろい。町山さんが解説されてたと思うので(ポッドキャストかな?)そちらも併せて観るとより楽しめます。エンディングテーマのミスマッチ感(歌詞はバッチリ合っている)もGood。そしてバンクシーさんはブリストルの出身だったんだねえ。なんか納得しました。あそこは昔からそういう磁場がある都市ですね。
-
今までに見たこと無いよう方向から圧倒的に突き抜けたものを押しつけられた.すさまじい.
いろいろな捉え方出来るけど,結論はこの映画は傑作だって事ですね. -
単に成功した奴が成功ってだけなんだな。物の良し悪しは成功云々ではなく、個々人に帰属するということを我々は忘れてはいけないんだな、って思います。アートにはルールはない。アートはジョーク。ってバンクシーの言ったことそのものを見事に表した作品でした。