- Amazon.co.jp ・映画
- / ISBN・EAN: 4988013125261
感想・レビュー・書評
-
登場人物たちの感情が生まれたてのまま。
すぐ泣くし怒るし殴るし蹴るし殺すし、でも笑うし踊るし喜ぶ。
そのやわらかくまっすぐな感情を、きっと人間みんな、皮膚の下に持っている。
人間の皮を暴いた血まみれの心のかたち。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
親子の描き方がハンパない!!でも、どこかリアリティーがある。
染谷将太と二階堂ふみの演技も最高!!! -
一般人の、平凡なりに波のある人生の、その波の一つ一つにスポットを当てて極大化させたものが映画だと思ってるんだけど、これはおれの人生の柔らかい部分を極大化させて二時間に収められたような映画だ。
でも…刺さる映画は苦手だ。イタイ。 -
震災を絡める必要があったかどうかは、私は今分からない。
震災を絡めずとも、絶望も狂気も不条理な死も今の時代には転がっている。
この話をすると震災をどう捉えるかの議論になってくる気がするので、いろいろ意見はあるだろうと思う。
住田の家庭環境は最悪だ。茶沢も最悪。
普通ではないかもしれない。
普通ではないんだけど、じゃあ「普通」だったらそんなに素晴らしいのかって言うと、どんな普通の環境に置いたって、腐るやつは腐るし、腐らないやつは腐らない。
町中で通り魔事件を起こした男、ストリートミュージシャン刺そうとした奴、バスで無差別殺人を犯そうとした奴、みんな最悪の家庭環境だった、っていうわけでは無いでしょう。
「たまたまクズのメスとオスの間に生まれたけど、俺はクズじゃない」(台詞は記憶。)
その通り。住田はクズではない。クズになるとしたら、住田がクズになることを選んだ時だけだ。
住田は死ぬことは選ばなかったし、クズになることを選ばなかった。
「お前は今病気だ。いくらでも選ぶ道があるのに、良いとは思えない道ばかりを選ぼうとしてる」(台詞は記憶)
そういう病気にかかることはある。そういう病原菌がある以上、どんな人間にでもある。
病気を治す時間はいくらでもある。その先の未来もいくらでもある。
どんな人間も、自分の未来は自分で切り開かなくてはいけない。 -
暴力 暴力 暴力 そして理解できない親切と好意
現実の暴力 と 想像の暴力 重なり合い発狂しそうになりつつも
這い上がり立ち上がり駆けていく
住田ーーー! がんばれぇぇ! -
染谷くんの演技は圧巻。心が痛くなる映画でした。殴るシーンが多すぎて、途中何度も目を隠しながら観ました。2時間超えの作品ですが、テンポがいいので飽きることなく観れました。残酷なシーンばかりですが、最後はちょっと希望が見えたかな。
-
震災という設定なんかなくても充分絶望的な状況。
こんな中でも未来に希望を見出せる若さがうらやましい。
「なんだってわかる、自分のこと以外は。」という詩が心に残る。
賛否両論いろいろある映画だと思うけど、
染谷将太くんと二階堂ふみちゃんの演技の熱量だけでも観て良かった。
(さすがに中学生には見えないけど...。)
個人的にはあんな家庭環境に残される茶沢の方が心配だ。
茶沢もがんばれ。 -
二階堂ふみの発することばのちからにやられた。
観た後のぞわぞわする感じ。
さわやかにおえてくれて、なんとか救われた。
そう、救われたと思ってしまったら、もう作り手にやられてるんだろうな。
映画への執念めいた力を感じた