BORN TO RUN 走るために生まれた ―ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族” [Kindle]

  • NHK出版
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感想・レビュー・書評

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  • 「一介の記者で、タラマウラ族の秘密を知りたい故障持ちのランナー」の著者が、ウルトラマラソンの世界、タラマウラ族の健脚の秘密、人類にとっての走ることの意味(ランニングマン説)、そして2006年にタラマウラ族の地元(メキシコの荒野の奥地、銅峡谷にある寂れた鉱山の町ウリケ)で人知れず開催された究極のウルトラマラソン競技大会の顛末について綴った書。「走るために生まれたと思わないとしたら、あなたは歴史を否定しているだけではすまない。あなたという人間を否定しているのです」! 2009年刊行。

    ウルトラマラソンの世界、ぶっ飛んでるな。あの過酷なマラソンがオママゴトのように思えてしまうんだから。読んでるうちに体を動かしたくなってくる。

    本書から得た知見を纏めると、以下の4つかな。

    ・マラソンの数倍の距離と半端ない高低差で肉体をトコトン酷使するウルトラランニング/マラソンは、「女子が男子よりも強く、老人が若者よりも強く、サンダルを履いた石器時代の男たちが誰よりも強い」常識外れのスポーツ。そして体力自慢のおっさんだけでなく若者や女性にも人気のアウトドアスポーツ/イベントになりつつある。

    ・メキシコの奥地に暮らすタラマウラ族は、「超人的なタフネスと静謐ぶり」を示す「世界で最も健康かつ穏やかな民族で、史上最強のランナー」。

    ・高機能シューズは故障の源、裸足こそが足を鍛えトラブルを防ぐ。「シューズを履くのは、足にギプスをはめるようなもの」、「ランニングシューズは、人間の足を襲う史上最大の破壊勢力」、「靴を脱ぎ捨てさえすれば、一世代のあいだに一般的な足の障害は根絶される」。そして諸悪の根源は儲け主義に走るシューメーカー・ナイキ。

    ・持久狩猟でネアンデルタール人に競り勝った人類は「走るために進化した」(ランニングマン説)。「人間にとって走ることとは、速く進むことではなく、遠くへ行くこと」、「汗腺が数百万もある人間は、進化の市場に現れた史上最高の空冷エンジン」、「人間を健康にする特効薬があるとすれば、それは走ること」。

    本書、内容的になかなか興味深かったが、色んな登場人物をファーストネーム、ファミリーネーム、愛称ごちゃ混ぜで書くのは分かり難いからやめて欲しい! あと、ナイキをかなりディスってるけど大丈夫だったのか?

  • 裸足ラン(⇔厚底最新シューズ)だったり、トレイルランのススメと読む。

    根拠不明の部分もあるが、走り出したくなる本であることに疑いの余地なし。

  • この本を読んでランニングに対する考え方が変わった人も多いだろうし、なかにはその後の生き方が変わった人もいると聞く。自分の場合、さすがに生き方までは変わらないけど、価格の高いシューズや高機能なシューズ、評判のいいシューズ等の情報に振り回されることがなくなり、自分もワラーチストになった。…だけでなく、身の回りのモノ・情報に対しても同様に流されることがなくなった。
    トレランについても、レースの時などテーピングで足をガチガチにサポートしたり、エナジージェルをザックのポケットいっぱいに詰め込んで走ることもなくなった。そのうち時計とか心拍計とかもいらなくなるんだろうな。足を痛めたり故障することがないから、走ることそのものを純粋に楽しめるようになったんだと思う。

  • 読んだら走りたくなる!

  • まさかのノンフィクションなのか
    登場人物が全員狂ってるし体力あり過ぎる
    普通のマラソンしかやった事ないがトレランやウルトラなどにも挑戦したくなった

    ランニングシューズ不要論の件は面白かった
    詳しく調べてないので本著の主張をそのまま受け取ったとしての感想を書く
    クッションがあってもダメージは軽くならないは意外
    むしろフォームが崩れるので危険な可能性がある

  • 話があちこちに飛んで、やや読みにくかったけど、走ることに関してかなりポジティブになれる。「ランニングする前に読む本」とこの著作でスロージョグ、ベアフットシューズ教に入信。毎日走っても大丈夫な精神と身体になった(^_^)

  • 最強の走る部族のストーリーや、研究を基にしたシューズや呼吸の科学的な話とが、行き来しながらBorn to runの意味が刷り込まれていく本。

  • 『BORN TO RUN』。世界最強の長距離ランナー集団・タラウマラ族の生態に迫るドキュメンタリーでありながら、"走ること"のバイオメカニクスを根源的に問う体裁にもなっている。とりわけ印象的だった言葉は「何かを真に征服する唯一の方法とは、愛することなのだ」。
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    #長リョ本

    何かを真に征服する唯一の方法とは、愛することなのだ。

    レクリエーションには理由がある
    持久狩猟

  • 陸王でも話題になりましたが靴底は薄い方が脚に負担が
    掛からないという事実。
    裸足に近い程、足裏感覚が維持されるので走るフォームが
    自然とカラダに負担のかからないものになる。

  • 訳が難しいのか、表現が分かりづらくなかなか読み進めなかった。
    結局は、ランニングシューズのクッションの功罪でしょうか⁈
    裸足ランがしたくなりました^_^

  • 九五ドル以上のシューズを履いたランナーは、けがをする確率が四〇ドル未満のシューズのランナーの二倍だった

    まさかまさかの情報です。楽に走りたいな、歩きたいなと思って、足の負担を軽減できそうなクッションだの何だのが入った靴を買い続けていました。

    もしかして最近腰が頻繁に痛くなるのは、これのせい?昔履いてた靴底ペラペラのスニーカー、安いのでもう一度履いて見たいと思います。

  • 人は何故走るのか?走ることは体に良いのか?

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