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感想・レビュー・書評
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タイトルから、とある友人を思い出して読了。
「私は、負けそうになりました。」以降で、煙草を吸う少年に会いに行く太宰。そこまでの、愚痴のようなところが好きだった。登場人物を入れ替えれば、同じような思いを抱えてることがあるから。
太宰治の本で、太宰が主人公で出てくるのは珍しいなあ〜と思った。(5、6作しか読んでないけど)
浮浪者を、どこか別世界の人間だと考えてる記者たち。太宰治は自分と浮浪者の間に大した差なんてないと考えている。
「駆け込み訴え」を読んだ後だったので、本作で出てくる写真のうちの一枚、太宰治が、若者の足の裏を見る写真が、イエスのそれを真似したのではないと弁明することが、なんとなく印象に残った。
イエスが弟子の足を洗うシーンは、太宰治にとってよほど強烈だったのだろうか。だとしたらそれはなぜなんだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
病院で処方された向精神薬の副作用、まるで本が読めなくなる。マンガも頭に入らない(ドラマや映画はどうにかなる)。
ダザイなら何とか読めるかも、とダウンロード。読める。太宰の語り口は素晴らしい。 -
掌編小説。
人間とは群れるもの。
野生動物と比べ、勝るところがあるとすれば、それは集団として戦う能力が高いというところだろう。
人間は群れてこそ力を発揮できるもの。
それゆえ、独り美しく、独り強い、ということは、社会生活においても中々難しいこと。
独り美しく、独り強くあろうとすれば、一般社会からは、浮浪者の姿と等しく受け止められることになってしまう。
例え、一般社会の中に埋没、安住し、孤高を攻撃する連中が、いかに個として無能で、醜悪であるにせよ。
ということか。 -
お酒はおまつりのときにしか、肝に銘じようかとおもったけど、自分にはちょっと無理そうなどと思ったり……。
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ウイスキーどぶろく小説。
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久しぶりの再読。自惚れ太宰と足裏の丈夫な美男子と、真面目な奥さん。とにかく太宰(と奥さん)が好きになる。
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あらすじ:
若い小説家の葛藤。取材のために上野の地下通路に行く。
感想:
文学・芸術に対し、好き勝手言う人達への吐露が鋭く悲しい。太宰の書く女性は強か。
キーワード:
創作、葛藤、芸術、文学 -
太宰治って読むたび拗らせてるよな。
でも読んじゃう。どうしてこういう思考になるのかと読んでしまう。