虹の岬の喫茶店 [Kindle]

著者 :
  • 幻冬舎
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  • 森沢さんの作品を読むと元気と勇気をもらいます。どんな人も何かを抱えて生きている。捉え方次第で良くも悪くもなる。穏やかに明るくありたい。

  • 喫茶店を営む悦子の人柄に惹かれて、自分の人生も前向きに考えるお客さんたちのとの交流。

    妻を亡くし、幼い娘とのドライブで偶然見つけた悦子のお店に寄って前向きな気持ちになった父。

    就活に悩んでいた青年が、自分のやりたいことを見つける瞬間。

    借金に追われやけを起こし悦子の店にドロボーに入ったものの、彼女の人柄に助けられてたこと。

    会社の重役だったが年齢とともに左遷されることになり、以前より思いを寄せている悦子に伝える気持ちと別れ。

    母を自死でなくしてからぐれてしまった自分を見捨てなかった叔母の悦子の存在と、仲たがいしてしまった若き日の友情。

    大好きな夫を亡くし、入れ替わりに出会った犬のコタローの存在
    そして今の店を開くことになって探し求めていた景色を見つけた悦子の喜び。

  • 珈琲と音楽が売りな岬カフェ、ふつうのみんながつくり、つながるお店が舞台の連作短編集。

    ネガティブな心が柔らかな真綿で包まれ優しくなでられるような心持ちになるお話。
    作中の「生きるって、祈ることなのよ」というやりとりが心にしみた。

  • 映画は見ていないが、キャストを知っているので、読みながらその顔が浮かぶ。主人公を演じる役者は、本を読んだ私のイメージとはずいぶん違う。ストーリーは、映画だったら面白いのかも。でも、本だと、それないでしょー、というような、できすぎ感が満載。私の好みではなかった。

  • 虹の岬の喫茶店に訪れた人、女性店主に身近な人たちの心温まる物語。映画にもなっているようなので是非見てみたい。

  • 心がホッコリする1冊だった。良かったが、グッと刺さる感じは無かったので、星3。

  • 悦子さんのような何があっても温かくて笑顔で優しい人になりたいと思った。

  • それぞれの人物が自分の大切なものを見つけ生きている。おいて一人台風に合い、もう駄目だと思った悦子さんの翌日が清々しかった。

  • タイトル通りの喫茶店に引き寄せられるお客さんと店主の女性との交流を描いた短編集。大きな盛り上がりも無いけど温かい気持ちになる読後感は作風かな。端々に他の作品のキーアイテムがでてくる。

  • 岬でカフェを営む悦子。もう初老に入った彼女は一人でカフェを切り回している。と言っても常連客ぐらいだけど。そんなカフェを訪れる人の話で綴る。だんだんと悦子の過去も明らかになってくる。カフェを訪れた人が少しでも幸せになってくれれば。コーヒーを入れるときに「美味しくなれ、美味しくなれ。」と魔法をかける悦子がほほえましい。

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著者プロフィール

1969年千葉県生まれ、早稲田大学卒業。2007年『海を抱いたビー玉』で小説家デビュー。『虹の岬の喫茶店』『夏美のホタル』『癒し屋キリコの約束』『きらきら眼鏡』『大事なことほど小声でささやく』等、映像化された作品多数。他の著書に『ヒカルの卵』『エミリの小さな包丁』『おいしくて泣くとき』『ぷくぷく』『本が紡いだ五つの奇跡』等がある。

「2023年 『ロールキャベツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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