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感想・レビュー・書評
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虹の岬の喫茶店に訪れた人、女性店主に身近な人たちの心温まる物語。映画にもなっているようなので是非見てみたい。
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森沢明夫さんの小説は、どれも、するりと心に入ってきて、するりと心の中に居場所を作って住み着いてくれる気がする。
「虹の岬の喫茶店」も、そんな小説でした。
少し前に読んだ「大事なことほど小声でささやく」と同様に、1人の重要なキーパーソンがいて、悩んだり傷ついたりした人たちが、その人に出会ったことで救われていく。この小説では、岬の喫茶店の悦子さん、そして「大事な〜」ではバーのゴンママ。
小説の中の架空の人物だけど、私はその2人に癒されているような気がする。相談事を打ち明けたら、優しい笑顔やビシッとした態度や風圧を感じるウィンクを浴びて、ふんわか癒されて、なんとなく生きていけそうな気がする。
この小説は映画化されているんですね。悦子さんは吉永小百合さんなのか。私の印象とはちょっと違うけど、いい映画なんだろうな。機会があれば見てみよう。
そして、森沢明夫さんの小説を、もうちょっと読んでみよう。 -
心がホッコリする1冊だった。良かったが、グッと刺さる感じは無かったので、星3。
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悦子さんのような何があっても温かくて笑顔で優しい人になりたいと思った。
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確か、映画になってるよな、と思いつつ読む。
こんなホッとできる場所。誰かが話しを聞いてくれる場所があれば、また次も頑張れそう。
緩める時間って必要だよなぁ。 -
タイトル通りの喫茶店に引き寄せられるお客さんと店主の女性との交流を描いた短編集。大きな盛り上がりも無いけど温かい気持ちになる読後感は作風かな。端々に他の作品のキーアイテムがでてくる。
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可愛い看板犬に導かれ、流木のドアの取手をひき、絵画のような海と富士山の景色を眺めながら、ゆっくり悦子さんの選んだ曲を聴き、深い香りとコクのあるコーヒーを楽しんでみたくなりました。
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岬でカフェを営む悦子。もう初老に入った彼女は一人でカフェを切り回している。と言っても常連客ぐらいだけど。そんなカフェを訪れる人の話で綴る。だんだんと悦子の過去も明らかになってくる。カフェを訪れた人が少しでも幸せになってくれれば。コーヒーを入れるときに「美味しくなれ、美味しくなれ。」と魔法をかける悦子がほほえましい。
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すぐ側は切り立った崖。木々に紛れてわかりづらい看板。そんな場所に美味しいコーヒーと音楽が自慢の喫茶店がある。ある者は道に迷い、ある者は泥棒に…。客と喫茶店との人生が一瞬交差する。
映画化ということもあり、話題になっていたので読んでみた。この方の本は初めて。短編集であっという間に読めてしまうのだけれど、それぞれの物語がじんわり染み込んでくるよう。不思議な魅力があって、読み終えるのがもったいないな、と感じた。実在する喫茶店のようなので、機会があれば訪れてみたい。