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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (182ページ)
感想・レビュー・書評
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将棋を模した天盆に見初められた少年と家族を取り巻く蓋という国に纏わる話。天盆の棋戦が動けば、呼応するかのように渦巻きうねり出す潮流。人が動き、歴史が動き出す。
それが、疾走感を持って駆け抜けていく気持ちよさとそれにともに引き連れてだって教えてくれる人の生き様、待ち受けるドラマに相対する明朗なる愉快さが実に心地よい。
凡天が天盆を通して辿り着いた境地に見据えた光景と家族の絆が紡ぎ守り通せたそのものの想いが重なり、そして、国までもが波に飲みこまれた歴史、証はどう生きたかではなくどう生き抜いたかかに直結し、収束していた。楽しかったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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