- Amazon.co.jp ・電子書籍 (363ページ)
感想・レビュー・書評
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夜だから、いつものみんなも違って見える。私も少し、勇気を出せる。
高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。
バイキング小峠さんが好きだとテレビで言っていた本。 腹違いの少年と少女が同じクラスになって葛藤する話。 未来予知する同級生が突然出てくることに理解できなかったが、作者はSF作家ということを知り納得。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ここから恩田作品に突入しました。全作は読んでないのですが、私のなかで、すっごい好きな恩田ワールドと、はまりこめない恩田ワールドと、いい意味でラノベっぽくテンポよくはまれる恩田ワールドと、3タイプにカテゴライズできて、これと上と外はラノベっぽい恩田ワールドで、子どもにも読んで欲しい、爽やかな読後感!
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高校生活最後のイベント「歩行祭」を通して高校生の男女が心の壁を取り除き、前に進もうとする姿が情景の浮かぶタッチで表現されている。高校三年生の甲田貴子は同じクラスメイトの西脇融とは父親の浮気が原因の異母兄弟であり、お互いの生活環境の違いから意識的に交流を避け、その事実を隠してきた。無意識のうちに似通ったところのある二人。
このまま何も話さずに卒業を迎えることもできるが、貴子はある決意を胸に歩行祭に参加する。80キロの道のりの果てにある美しいラスト。 -
この作品ほど心情や風景をリアルに感じられる作品はなかなかないと思う
昼から夜に移ろいでいくにつれて、疲労や視覚が影響する心情の変化がすごく良かった
まるで自分もその場にいるかのようなか感覚も覚えた -
青少年向け? おじさんには眠たかったかもな。
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スゥーーッて感じ(感想がアホ)
夜とか、疲れてる時とか、なんか話しちゃうよね。 -
青春。
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高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。
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「蜜蜂と遠雷」は良かったなぁ。本当に力作と感じました。んで、こちらは…☆3,5としました。でも、2日間の歩行祭という情景だけでこれだけのドラマ、文章を作り上げることに感服します。やっぱりこちらも力作でしょう。
多感な高校生の恋愛感情には悩みも辛さもありますが、また別のもっともっと切なさもあっていいと思います。 -
青春。どんどん引き込まれる会話。べたべたしてない爽やかさ
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青春だなぁ。誰が誰を想うのかを観測範囲内で想像しあう。
読みやすくて一気に読めました -
登場人物の性格や特徴が説明調なのが想像力を遮断させるが、なぜか惹かれる
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未来のことを今考えない
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2020/05/26
恩田陸作品としては2作目。
あらすじや、内容には触れないけど、流石ですね。
登場人物の心理描写、リズム、展開…どれを取っても恩田陸。
彼女の知的且つ、読みやすい日本語が好きだ。
読んでよかった。 -
高校の伝統行事、それは歩行祭。
80kmに及ぶ距離を休憩を繰り返しながら翌日のゴールを目指してひたすら歩く青春物語。
道中、長距離歩行による疲弊や痛みに苦しむ者、恋愛に勤しむ者、複雑な家庭環境がある者など、様々な人間模様が描かれていて、自分もそんな行事に参加したと妄想し、若かった頃に想いを重ねながら読みました。
はたから見れば変な行事かもしれないけれど、同じ境遇を味わった彼らの、心の成長などを感じれる作品でした。 -
一日中歩くとかいう意味不明な行事もなんだかいいなという風に思える不思議。なんというか臭いドラマみたいな展開で正直だろうなって感が強かった。
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自分の高校時代は、彼らとは違って親友と呼べる友達もいなかったし、クラスの端にいるような人間だったから、文化祭や体育祭などの行事も心から楽しめなかった。だが、彼らの、高校生活という「今」を惜しむ気持ちは手に取るようにわかった。
当時はくだらない、つまらないと思っていた授業や行事も、そしてもちろん唯一楽しかった部活も、今にして思えば貴重な人生の一部だと感じる。
この本は、そんなふうに自分の青春を思い起こさせてくれた。同級生と過ごす非日常の、あのなんともいえない感覚。まさに祭りのように、長いようで一瞬で、終わってみると寂しくなるあの感覚を、そのまま表現している。すごい。