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- / ISBN・EAN: 4988111250100
感想・レビュー・書評
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完全にすき。
静謐で上品な雰囲気をまとった映画。
女優2人の演技が素晴らしいし、50年代の装いにどうしようもなく心が惹きつけられました。 -
3.5点
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二人の女性が出会い、惹かれていく話。理屈抜きで「この人が好き」以外の理由はない。
言葉以上に、視線だけで人の心は通うものなんだと知った。そして多くを語らないラスト、私はとても好きだ -
ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラがそれぞれアカデミー賞主演女優賞、助演女優賞にノミネートされた話題作で、批評家や映画ファンたちからの評価が高い、新たな愛の物語です。
私も友人に勧められて映画館で観ました。
1950年代ニューヨークを舞台に女性同士の美しい恋を描いた恋愛ドラマです。
物語は、良き妻、良き母であることを求められて苦悩するキャロルの姿と、そんな彼女に近づこうと成長していくテレーズの姿をも映し出していきます。
恋愛が始まるときのドキドキする感じや、恋する切なさなどが、とても繊細に描かれて、胸がぎゅっと苦しくなるような場面もありました。
同性愛をテーマにした映画ですが、純愛として観ることのできる作品だと思います。
キャロルがテレーズに 「心に従って生きなければ人生は無意味よ」と言うのですが、それを実践するには困難を伴いますよね。でも、だからこそ大切なものを得ることもできるのだと言うことを、この映画は訴えかけているように思いました。
撮影は、あえて16ミリフィルムが使用されたそうです。
キャロルの金髪や金色のアクセサリー、ミンクのコート、赤い口紅とマニキュア・・・そんな豪華で鮮やかな色合いも、賑やかな街並みも、どこか少しくすんだ色合いにみえて、1950年代初頭のニューヨークを効果的に見せています。
映画館で観たことも要因ですが、現実から離れて、映画の世界を堪能することができました。
また、「目は口ほどにものをいう」ということわざがありますが、この映画ではまさにそれを体感することができます。キャロルを演じるケイト・ブランシェットと、テレーズを演じるルーニー・マーラの、目の演技が素晴らしかったです。特にその目の演技が光る、ふたりの出会いのシーンと映画のラストシーンは印象的でした。
ネタバレになるので詳しくは話せませんが、すごいですw -
請求記号:16D107(館内視聴のみ)
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最初と最後がつながる作品の秀作です。私の好きなフランス映画の1本に、雨の中の公衆電話で恋人に別れを告げるため呼び出しをする5秒くらいの間に、過去の二人の思い出が走馬灯のように流れ出し、最後は「アロー」で終わる1時間半くらいの映画、タイトルはもう忘れましたが、彼女の次の言葉がやはり「もう別れましょう」なのかそれとも心変わりしたのかわからないままのラストシーンに感心したものです。
本作でもケイト・ブランシェットの貫禄の演技もさることながら、ルーニー・マーラのオードリー・ヘップバーンを意識した演技も素敵でした。
キャロル』(原題:Carol)は、2015年にアメリカ合衆国とイギリスで公開されたドラマ映画である。監督はトッド・ヘインズが、主演はケイト・ブランシェットとルーニー・マーラの2人が務めた。原作はパトリシア・ハイスミスの小説『The Price of Salt』(1952年刊行)である。
あらすじ:
1950年代のニューヨーク。テレーズはデパートで働いていたが、将来は写真家になることを夢見ていた。クリスマスを目前に賑わうデパートの玩具売り場で、テレーズがキャロルという人妻に出会ったのはそんなときだ。稀に見る美しさと気品、そして寂しさを湛えた表情の持ち主である彼女に、テレーズは魂を奪われてしまう。
キャロルは、ショーウィンドーに置き忘れた手袋をテレーズが届けたのをきっかけに、彼女を昼食に誘い、また自宅に迎える。恋人リチャードと逢うときにはない高揚感に震えるテレーズ。キャロルは彼女に、関係の冷めた夫ハージと娘の養育権問題で揉めていることを洩らした。それを機にふたりの関係は急速に濃密なものとなってゆく。
だが、それを疎ましく思ったハージはキャロルから親権を奪う申し立てをする。元より親友のアビーと親密すぎる仲を保っていたことも含め、テレーズとの交際を重ねる彼女は母親に相応しくないというのだ。自暴自棄でテレーズに八つ当たりをしたキャロルだったが、深い詫びとともに審問の前に旅につきあってほしいと訴えた。テレーズはキャロルを責めることもなく同行に同意、キャロルがハンドルを握る車に乗り込む。
そしてその道すがらモーテルで情を交わしたふたりは、接近してきた探偵から、情事の様子を録音したテープを依頼主たるハージに送りつけたことを告げられる。キャロルは旅の途中にも関わらず、情事のあとにテレーズを残して街に戻りハージらと対峙するが、逆に彼らの訴えを認める発言をするのだった。他方、テレーズとキャロルの関係は断ち切られたも同然となり、テレーズは写真撮影に没頭する日々を送る。だが、ふたりの情愛の残り火はまだ燃え尽きてはいなかった。(ウィキペディア) -
Amazonから引用。
1952年、ニューヨーク。高級百貨店でアルバイトをするテレーズは、クリスマスで賑わう売り場で、そのひとを見た。
鮮やかな金髪、艶めいた赤い唇、真っ白な肌、ゆったりした毛皮のコート。
そのひともすぐにテレーズを見た。
彼女の名はキャロル。
このうえなく美しいそのひとにテレーズは憧れた。
しかし、美しさに隠されたキャロルの本当の姿とは・・・・・・。
不幸な結婚、偽りの人生、何より大切な娘を夫に奪われようとしていた。
それを知ったとき、テレーズの憧れは思いもよらなかった感情へと変わってゆく・・・・・・。
"自分を偽る生き方では私たちの存在意義がない"
同性愛者を含むLGBTの方々は「病気」だと考えられていた時代に、この発言をすること自体と"自分らしくいきる"という決断をするのは並大抵のことではないだろうなと感じた。
結果がどうなるかは分からないが、「自分に正直に生きる」ことを選んだ2人を見て、とても大切なことを改めて気付かせてもらえた。
まだまだLGBTについて知らないことが沢山あるので、もっと理解を深める努力をしようと思う。