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感想・レビュー・書評
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眠り始めた最初の90分のノンレム睡眠は睡眠全体の中でも最も深い眠りになる。
なので最初のノンレム睡眠である90分をいかに深くするかということが良質な睡眠のためのポイントとなる。
睡眠時間が長いに越したことはないか長い睡眠時間が取れないのであれば初めの90分の質をいかに上げるかということが重要。
睡眠の質を良くするために重要なポイントは体温と脳。この二つをよくすることを意識するとスリープモードに切り替わりより深く眠ることができるようになる。そして翌日は頭が冴えパフォーマンスも向上する。
眠る時の体温のポイントとしては体の内部の体温を下げ手足の皮膚温度を上げることでその二つの温度の差を縮めること。これにより眠り始めの90分の質を上げることに近づく。
寝る前の体温調節に1番ちょうどいい方法は寝る90分前に入浴を済ませること。そうすることで体の内部の体温は下がってきて足の温度との差が縮まりスムーズに寝ることができる。
忙しくて寝る90分前に入浴を済ませることが難しい場合は体の内部の温度が上がりすぎないように緩い入浴かシャワーで済ませるのが良い。
さらに効果がある方法は足湯をすること。足湯で足の血行を良くして熱放散を促せば入浴と同様の効果がある。シャワーでも OK なので寝る前に重点的に温めるという方法が良い。
脳が興奮していると体温も下がりにくいので寝る前には脳のスイッチを切って眠り始めを快適にしていくことが重要。
寝る前にパソコンやスマホなどの脳を刺激してしまうと良い睡眠が取りづらくなりがちになる。
団長で頭を使わずリラックスして楽しめることをするのが良い。退屈は普段はあまり歓迎されないが睡眠にとってはとても良いことである。
退屈なことにより脳のスイッチが Off になり深い眠りがやってくる。
大量のアルコールは睡眠の質を下げる。しかし度数が強くても量が少なければその心配は少ない。
ウォッカなどのアルコールの度数が強いお酒を一口飲んで目を閉じるのは入眠にもいいらしい。少量であれば寝つきも良くなるし睡眠の質を下げない。目安は体重にもよるが日本酒換算で1から1.5合ぐらいであれば良質な睡眠を促すことができる。
睡眠の特性として後ろにずらすのは簡単で前にずらすのは困難ということがある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
役に立つ情報が多くて読んで良かった
今日から実際に生活に取り入れてみようと思う -
ショートスリーパーは存在しますがレアケース。普通の人は睡眠は7時間確保するべきだと述べられていました。
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いろいろな説があるけど、スタンフォードの最新情報が書かれているから役に立つ情報が多かった。
早速お風呂に入ることをできるだけしたい。
やってみると寝起きが良くて寝た感もあって驚いた。
今年は睡眠の質を良くしたい。 -
睡眠障害について身近な病気となり、ちゃんと読んだ。改めて睡眠のメカニズムがよく理解出来た。病気に関わらず、これをちゃんと理解し、実践に活かすことがとても大切
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資料ID:98161848
請求記号:491.371||N
配置場所:工枚特集④
(※配置場所は、レビュー投稿時のものです。)
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「睡眠不足」ではなく「睡眠負債」
気づかないうちにたまる眠りの借金、それが睡眠負債。自覚しないままに脳と体にダメージを与える危険因子が蓄積されていく。とても恐ろしい状態だが、あまりにも無頓着な人が多いのが現状だ。
マイクロスリープ(瞬間的居眠り)は脳を守る防御反応といわれたりもする。つまり、防御反応が出るくらい睡眠負債は「脳に悪い」
「最初の90分が眠りのゴールデンタイム」
グロースホルモン(成長ホルモン)?が最も多く分泌されるのも、最初のノンレム睡眠が訪れたとき。
黄金の90分で訪れる深い「ノンレム睡眠は、嫌な記憶を消去する。
入眠初期や明け方の浅いノンレム睡眠では、体で覚える記憶(意識せずに覚えられる記憶)が固定される。
入眠直後の最も深いノンレム睡眠の時に、海馬から大脳皮質に情報が移動し、記憶が保存されるという報告もある。
体温は、「筋肉や内臓による熱生産」と、「手足からの放熱散」によって調節されている。深部体温は日中高くて夜間低いが、手足の温度(以下、皮膚温度)はその全く逆で、昼に低くて夜間高い。覚醒時には、通常深部体温の方が皮膚温度より2度 Cほど高い。皮膚温度が34度5分の人であれば、起きている時の深部体温は36度5分ということだ。健康な人の場合、入眠時には手足が温かくなる。皮膚温度が上がって熱を放散し、深部体温を下げているのだ。この時、皮膚温度と深部体温の差は2度℃以下に縮まっている。
いったん皮膚温度を「上げ」、手足にたくさんある毛細血管から熱放散することで、効率的に深部体温を「下げて」いる。なぜ深部体温を下げているのかといえば、それこそ眠りへの入り口だからである。つまり、眠っている時は深部体温は下がり、皮膚温度は逆に上がっている。
大切なのは皮膚温度と深部体温の差を縮めること。
深部体温と皮膚温度をより縮める方法として紹介したのが、「入浴」だ。
人間の体は自律神経の働きでホメオスタシス。(恒常性)が保たれているから、入浴による皮膚温度の変化はせいぜい0.8〜1.2°C程度.
入浴はその深部体温をも動かす強力なスイッチ。
寝る90分前に入浴をすませておけば、その後さらに深部体温が下がっていき、皮膚温度との差も縮まり、スムーズに入眠できる。
温泉浴の方が普通浴よりも深部体温が大きく上がった。
睡眠スイッチとしては、深部体温を大きく上げて下げられる「温泉」の方が協力。
「30分未満の昼寝」をする人は「昼寝の習慣がない」人に比べて、認知症の発症率が約7分の1だった。
「1時間以上昼寝する人」は、「昼寝の習慣がない」人に比べて発症率が2倍も高かった。「仮眠をとるなら20分程度」とするのが良さそうだ。