- Amazon.co.jp ・電子書籍 (264ページ)
感想・レビュー・書評
-
仕事でプロジェクトを進める際、自分のアイディアや知識を人に理解してもらう必要が出てくる。なぜ今これが必要なのか、これをやるとどういったメリットがあるのかをがんばって説明しても、なかなか理解してもらえず行動に移らない事が多くあった。そこで本書を手に取り、人に理解してもらい行動に移してもらうのはどうしたら良いかを学ぼうと思った。
本書では、相手に理解してもらう説明とは、理解の階段をつくることが必要だと訴えていた。「風が吹けば桶屋が儲かる」を順を追って説明すれば、「風が吹くこと」と「桶屋が儲かること」のつながりがみえ、相手に理解の階段をつくることができる。その階段をつくるのに、著者が考案したIKPOLET法という説明の型を紹介していた。それぞれの英語の頭文字を取ったもので「I:興味をひく、K:相手の知識にアクセスする、P:目的を示す、O:大枠を見せる、L:つなげる、E:具体化、事例、証拠を示す、T:移転」となる。説明をする上で一般的に使えるフレームワークといった感じ。
この方法に沿って自分のこれまでの説明を振り返ると、自分ができていなかったのは、「I:興味をひく」と「K:相手の知識にアクセスする」だった。この2つに比べれば他はそれなりにやれていたと思う。相手に自分の説明に興味を持ってもらうこと、つまり聞く姿勢をつくってもらう所から考えるもの一案かなと気づいた。
本書を読んでみて、予備校などの学生に教えるにはとても参考になると思う。セミナーなどを主催している人にも良いと思う。著者が予備校の講師なのもあって、予備校での実話が多く登場する。これはとても分かりやすくて良かった。しかし、ビジネスシーンなど時間が限られていたり、自分のリソースが十分にないなど、特に自分の環境においては実践するのは難しくあまり参考にならないと感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
説明は相手に理解してもらえてはじめて意味がある。
そのための型を体系的に説明している書籍。
挙げられている型はそれを読んでから振り返ってみると、『あ、これかぁ」と言うことを思い付く内容も多々有るが、要はその枠組みを意識的に使えるかどうかがポイント。
仕事で皆さんに伝える・依頼する等の際にも同じことを伝えようとするならば伝わる方法を意識しなければと思いながらも実践出来ていない中で伝え方の向上には意識している。それとなく出来ていることも有るが、あらためて説明を読んで意識的に活用出来る様にしていきたい。 -
著者は予備校講師の経験から得られた上手な説明方法を言及しているが、短い時間で概要や報告をする際にも生かせると感じた。
経緯説明、因果関係、仕事上の日報などなど。前提知識があまり無い人に向けて説明する際にもまずは「何が大切か」ということを思い知らせてくれた。
自分と相手の知識のギャップを徹底的に埋めていくこと。
ギャップが大きい場合は、理解の階段の一段を少なくすること。
どれくらい理解できたか相手に説明してもらうこと。
難しい局面もあるかと思うが少しづつ実践していきたいと思う。 -
Presentationの参考にはなるが。。。
-
Interest:興味をひく リスク・矛盾
Knowledge:相手の知識にアクセスする
Purpose:目的を示す 手段の説明を軽視しない
Outline:大枠を見せる 俯瞰・集合・時系列
Link:つなげる 因果・メカニズム・帰納法・周辺知識
Embodiment,Example,Evidence:具体化、事例、証拠を示す
Transfer:転移 こっちでも使える・教養が必要 -
予備校で実践されてきた説明方法を大学院で勉強して理論武装した感じでしょうか。内容はいろんなハウツー本で見てきた気がしますが、IKPOLETという形で再パッケージ化しており、言わずもがなを噛み砕いて文字化してくれている点、対受験生とか答えがわかっている事柄の説明には有用な点は高評価。
-
説明して理解してもらうのって結構難しいんですよね。この本では説明の仕方には頭文字を取った“IKPOLET法 ”という7つの型を駆使して説明する。また説明する相手はどういった人かをよくみる。”わかる“とはどういうことか。など書いてある。
-
説明の仕方をあまり考えてこなかったと痛感した。上手く説明をできる人に対して凄い、頭いいなどの抽象的なことで片付けている自分に気がつきました。これからは説明の手順(IKPOLET)に沿って、話していきます。是非とも、人前に立つことのある人には読んで欲しい本です。 -
IKPOLET法,普遍的な法則であるが,要素数が7つあり,STMの容量とおなじ7チャンクで,ぱっとつかめない。要素は3~4がいいな。PREPなんかは4つで捉えやすい。