コンピュータ、どうやってつくったんですか? はじめて学ぶ コンピュータの歴史としくみ [Kindle]
- 東京書籍 (2018年8月25日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (178ページ)
感想・レビュー・書評
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コンピュータのしくみをわかりやすく解説した本。
本書は、妖精の世界でコンピュータを生み出したいヘンテコな妖精が、理系男子にコンピュータのしくみについて教えを請う物語を通して、コンピュータの歴史としくみを教えてくれます。
情報系資格の勉強をする際のコンピュータ入門書としてもオススメできる本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コンピュータが二進法を使うと都合が良いのは、「電気がつく」「消える」の単純な二項で表せるから。
数字だけでなく音楽や写真を二進法をつかってあらわすのを、デジタル処理するという。
そうやって二進法を使う事でコンピュータが扱えるものが増えていった。
進化とはよく「巨人の肩に乗る」というが、コンピュータで人間ができるようになったことの遥かな広さを考えたら、コンピュータとはいかに大きな巨人であったか。
そしてその先にAIがある。もうこれ以上は、1人の人間が未来を見通すことなど出来はしない。 -
挿絵や設定が可愛らしく、かつ基礎を堅実に捉えた内容になっていました。しかし基礎に堅実すぎる印象もありました。
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コンピューターまっっったく分からない私にもうっっすら仕組みが理解できた!
仕事でITについて勉強する必要があり、資格に手をつけるものの挫折しそうになってましたが、ここからうまく興味を広げられそうです。
サクサク読めるので、うっすら分かればいい人、かたい文章は眠くなる人にオススメしたいです。
忘れそうなのでメモ
コンピュータの3つの基本的な点
1)数字で表された情報を扱う機械
=デジタル機器(⇄アナログ機器)
2進数の話
音や色、文字(code)も数字で表す
2)電子機器であり、電気の操作によって計算をする機械
電気回路の話 AND,OR,XOR
論理学の話
CPU,メインメモリ
3)プログラムによってさまざまな操作を実行できる機械 -
2進数のところくらいまではいいとして、どうして電気回路で計算ができるのかという部分、本書でいうところの第2部をていねいに解説してくれるのが、なかなか類書にはないところ。分かったふりをするには、動画かなにかでかいせつしてくれるといいのだろうけれど、それでもこのくらいの下地があるのとないのとでは違うと思う。
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長年、ただただ不思議に思っていたコンピュータの仕組みを、納得感を持って学ぶことができた。
古代の数学から論理学、そしてプログラミングまで、コンピュータが出来上がるまでの長い長い歴史に人類の英知を感じた。
この難解な内容を、ここまで分かりやすく噛み砕いて解説できる著者は凄いと思った。 -
コンピュータの動く仕組みについて書かれた中高生向けの本。特に、二進法、ブール代数、論理回路、論理演算、プログラミング、ストアド・プログラム方式、チューリング・マシンなど理論的な面について述べ、その実装として電気回路、真空管、半導体についても説明している。対話形式なので、初学者に読みやすいかもしれない。
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妖精の国に、コンピュータを導入しようと妖精が人間の男の子を訪ねてくる。
数学的な話が、かみ砕いてくださってるが、まだ私には難しい。
真空管の仕組みにしろ、たくさんの人の努力や閃きや技術が積み重ねられて、いまのコンピュータがあるのがわかる。
エジプト数字の1000000を表す記号が、面白い。
アラビア数字の全能感。
「僕らは、先人たちの研究の積み重ねによって何かができるようになると、「できること」のほうが当たり前になってしまって、それを生み出した「研究の積み重ね」のことを忘れてしまいがちだ。それはそれで仕方が無いことかもしれないけれど、それが「研究なんて、全然大切じゃない」とか、「もう勉強は要らない」っていう考え方につながってしまうのは、やっぱりおかしなことだよね。」169