母の友 2019年3月号 特集「スマホとどうつきあう?」

  • 福音館書店
3.00
  • (0)
  • (1)
  • (3)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 17
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・雑誌 (91ページ)
  • / ISBN・EAN: 4910075110398

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 子どもがどうスマホとつきあっているか=親がスマホとどうつきあっているか、でもあります。
    つまり、親のスマホとのつきあい方が、子どもにもうつっているに過ぎないのです。

    今号はスマホの危険性について、専門家が寄稿されていますが、正直、「危険性はわかっているよ!」という感じでした。
    危険性を伝えても、やめられないものはやめられない。
    なぜなら、やめられない根底にあるものが、解決していないからです。

    親子関係の希薄さだったり、友達とうまく関係を気づけなかったり、他にすきなことをどう見つければいいかわからなかったり…
    そういうむなしさ、寂しさを、スマホで埋めているのではないでしょうか。

    一般的な危険性の知識も大事ですが、もっと事例を丁寧にみて、レポートしていくことも、大事だと思いました。
    もっと、特集の内容をよくできるのではないか?という期待もこめ、☆2つです。

    今号でいちばん心にひっかかったのは「絵本を作る人22 山内彩子さん」のインタビュー記事です。
    「山内さんにとって『いい絵』とは、と尋ねると、『うまく描こうと思っていない絵です』とすぐに返ってきました。」
    「息子と絵本を読んでいて感じたのが、字を読めるようになっても、読んでもらうことが好きなんだなということでした。」(50ページ)
    これはまさに、日々の読み聞かせで私も感じていることです。
    特に、小5の息子も、そうなんです。
    照れてちゃんとは参加しませんが、少し離れたところで、聞いていないふりをしながら、読み聞かせを聞いているのです。

    ただ、ここの部分はちょっとひっかかりました。
    「人の一日って、作業の積み重ねなんですよね。(中略)人間って、何もしないで無為に過ごしていると、どこか人間性を欠いてまう。」
    人間て実は、何もしないことが苦手です。
    何もしていないつもりでも、はっと気づくと何かしてしまっています。
    だからこそ、意識してぼーっとする時間が、生きる上では必要です。
    その時間は、「無為に過ごしている」のとは、ちがうと私は思っています。

    あえて、「何もしないで無為に過ごしている」時間があるとすれば、ただ言われたことを言われたとおりに、何も考えずに行っているときでしょうか。
    自分が作業しているのに、そこに「自分」がいない時間は、見直しが必要です。

    山内さんの言われる「無為に過ごしている」時間とは、もしかしたらこちらの時間のことかもしれません。

  • 乳幼児期からのスマホ使用は、脳や目に与える影響が未検証。2017年のSNS犯罪被害は1位がTwitter、2位がひま部。

  • 猪谷千香さんの連載が最終回。
    コミックエッセイ「たぶん、なんとかなるでしょう」はなかなか身につまされるというか、そうだよね〜と共感。
    人生相談ふう漫画「答えがほしいわけじゃないの」もほんとにそのとおりだと思った。
    父の友の発酵デザイナー小倉ヒラクさんの「子供の好き嫌いは腸内細菌が言っている説」もけっこう真理ではないかと腑に落ちておもしろかった(高校生の娘もおもしろがっていた)。
    特集のスマホについての記事は中学生の娘も興味深く読んでいた。うちのママのようなスマホを持たない40代はいまどき希少だと確認し、子どものクラスLineの他にどうやら母親同士のクラスLineもあるらしいよと教えてくれた。

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

東京女子医科大学卒業後、同大学小児科学教室に入局。97年父のあとを継ぎ吉村小児科院長に。専門は小児神経、小児保健。子育て支援セミナーの開催など、地元で子供のことは何でも引き受ける相談所的な診療所を心がけている。

「2006年 『少子化時代・子どもを伸ばす子育て苦しめる子育て』 で使われていた紹介文から引用しています。」

内海裕美の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×