- Amazon.co.jp ・電子書籍 (287ページ)
感想・レビュー・書評
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原田マハさんの美術モノはいくつか読んでいて好きなんだけど、これもおもしろかった、けっこう感動してしまった。
パリのオークション会社で働く日本人女性が主人公で、ゴッホにまつわるリボルバー、というものが持ち込まれ、それが本物なのかどうか彼女が調べていく、という話。わたしは美術にまったく疎いけれど、読んでいるとゴッホやゴーギャンの人生がするすると頭に入っていく感じ。ゴッホやゴーギャンが語るパートはすごくリアリティがあって、ふたりのあいだでまさにこういうやりとりがあったんだろうな!と思ってしまうような。生きているうちは認められず、貧しくて孤独なまま亡くなったゴッホの思いが伝わってくるような。
ゴッホとゴーギャンの研究をしている主人公が、ふたりとも不遇のまま亡くなった画家といわれているけれど、実のところ、不幸ではなかったと思いたい、幸せであってほしい、と思うところがなんだかすごく好きだった。「幸せであってほしい」という気持ちがわかるというか。
主人公がパリで働いていて、調査のためにゴッホが亡くなった地を訪ねたり、オルセー美術館に行ったり、というところで旅行気分を味わえるようなところもよかった。
すごくどうでもいいけど、女性の探偵として、V.I.ウォショースキー、の名が出てくるっていうのは若い人とかみんなわかるのかな。。。。 -
ゴッホとゴーギャン
2人の天才的、狂人的な側面を描きながらのフィクション作品。楽しくさらっと読めた。 -
面白かった!けど他のマハさんの作品よりフィクションにのめり込めなかった、なんでだろう。
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フランスの小さなオークションハウスに一丁のリボルバーが持ち込まれる。
それはゴッホが自殺した時に使われたものだという。
リボルバーの調査を進めると浮き上がる謎。
一体そのリボルバーは誰を撃ったのか。 -
原田マハさんの作品は、個人的に、先が読めないひりひり感とハラハラで一気に読み進めてしまう、という印象なのだが、今回はなんとなく「収まるところに収まったなあ」という感じがして、案外予定調和だった。
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ゴッホをテーマにした内容
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てっきりゴッホへ視点を置く物語かと思いきや、ゴーギャンだった…
ミステリー要素もあってハラハラドキドキ、ゴッホが愛しい、ゴーギャンが愛しい、、
やっぱりマハさんの描く文章が大好きで読みだすと止まらなくなる -
■読んだ動機
人気作品として色々なメディアで紹介されているのを見て気になった