限りある時間の使い方 [Kindle]

  • かんき出版
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感想 : 194
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感想・レビュー・書評

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  • 人に勧められて読んでみた。
    が、第2章に入ったくらいで同じような話が続く感じがして断念。

    「タイムマネジメントをしっかりして、限りある時間をあれもこれも有効に使っていこうよ。」という本ではなくて、「足るを知る」が大事っていう本なのかなと思った。

    第1章にニーチェの言葉の引用がある。
    「我々は生活に必要な以上に熱心に、夢中で日々の仕事に取り組んでいる。立ち止まって考える暇ができては困るからだ。世の中がこれほど忙しいのは、誰もが自分自身から逃避しているためである。」

    第1章はこの他にも、ところどころ良いフレーズがあって良かった。

    どうして、こんなに暇をのんびり過ごせないのか。
    時間をうまく使えないと不安に感じるのか。
    というのをもっと読みたくなったら、「暇と退屈の倫理学」がお勧め。

  • 時間の有限性を強く意識することでいわゆる無常感みたいなものを持つ、っていう自分の中での転回


    ただ、特にこういう生産性をいかに上げるか系の本を好む人がこれを読んだだけで変わるとは思えなくて、結局そこにはどうしても"行動のジャンプ"みたいなものがある。


    つまり(すべてが無駄なことは分かった上で!)どう楽しく生きられるかっていう感覚は、"外部の力によって"強制的に無駄な時間を過ごした人にしか掴み得ないっていうジレンマがある気がする

  • 効率よく生きていきたい、生産性高く日々を過ごしたいと考えていたけど、時間を支配することは絶対にできない。その事実を受け入れて今ここに集中することこそが時間を味方につけているといえる。今出会えて良かった本。気持ちが少し楽になった。何度も読み直したい。

  • 時間には限りがあるってこと
    そしてそれが明日かもしれないし
    今この瞬間かもしれない
    っていう当たり前のことに
    気づかせてくれる本

    この忙しい日々を頑張ればいつかはもっと自由な時間を手に入れることができるはずって思いタイムパフォーマンスをあげることを優先してクタクタになってたけども未来は自分の手の中にあるわけではなくて時間を支配するということは不可能ってことに気づかないといけないなぁ〜まさに私が好きな言葉「明日やろうはバカやろう」を思い出した!!

  • 「いつか魔法のように全てが解決して、そうしたら自分の本当の人生を生き出すんだ」、そんな幻想を抱いて生きている部分が自分にはありましたが、否定されました(笑)ようは「今を生きよう」ということでしょうか。なかなか難しい気づきですが、後戻りしながらやっていこうと思えました。とりあえず、iPhoneは白黒モードに変えました。

  • とても大切なこと、つまり、限りある人生の中で、何を本当にすべきかに意識を向け、自分で選択すること、言い換えると、努力よりも正しい選択が重要、ということに気づかせてくれる素晴らしい本でした。

  • レビューも絶賛の嵐だったので読んでみたんだけど、アレ???
    私にはあまりピンと来なかったなあ…

    「ま、人生短いんだからあんまり色々やろうと頑張りすぎちゃだめだぜ、身の丈知ってのんびりいこうや」
    みたいなこと???

    要は気の持ち様だぜ、ってこと?

    文章はユーモアあって読みやすいんだけど、だんだん居酒屋で知らんおじさんの体験に基づく人生哲学を長々と聞かされてるような気になってきて、途中からちと面倒くさいな…はよ帰りたいな…みたいな気分になった(一応最後まで読んだけど)

    価値観人それぞれやし全然ええんですけど、さあさあ家族や友人と有意義な時間を過ごそうよ!みたいなこと言われると、そりゃまあそれもいいけどオレは一人で遊ぶ時間がほしい…一人が好きな人間もいるだろう…とか思っちゃう…

    それに「あの忙しそうな大金持ちは幸せアピールしてるけど本当にそうかな?本当の幸せってささやかなものだぜ」的なスタンスも逆によくあるやつで、むしろそれも人それぞれなんだしほっといてやれよ…とか…

    あと欧米の人がよく東洋の古い思想家(老荘ぽいやつ)こそがすげえ真理を突いたこと言ってるぜ、みたいな引用しがちなのもなんでだろうなあ…

    人生が短いなんてこたぁ言われなくてもこの歳になると日々しみじみ感じてるし、
    もともと生産性とか知らんがなと思ってるので
    柄にもなくこんな本読んだ自分が間違ってたんだよな…
    向上心のない奴が場違いなサロンに迷い込んでしまって失礼しました…

    (てか中田あっちゃんオススメとかひろゆき氏絶賛っていう時点で回れ右すべきだったんだよ)

    一冊読んで何も得られなかったがそれもまた人生経験っすね

    • akkeyさん
      居酒屋のくだり、めちゃくちゃ共感です(笑)
      居酒屋のくだり、めちゃくちゃ共感です(笑)
      2024/02/03
  • 自分的に久々に大ヒット作!図書館で借りたが購入しようと思う、手元に持っておきたい一冊。あっ、そうだよね、とのフレーズに溢れていた。

    「限りある時間の使い方」との日本語のタイトルは誤解を与えるかも。売れるためには必要な標題だったかもしれないが。「未来のために生きているほど、この人生は長くないよ」ぐらいか、このタイトルだと売れなそうだけど(笑)

    中でも「輝かしい未来のために今努力してんだ。今ここを乗り越えれば、きっと輝かしい未来が待っているんだ」との実現しない妄想は、非現実的としっかり気づいて、今すぐ止めなさい、と著者は言う(笑)この思考法、結構自分の中にあったわ~と。その逆で、今この瞬間を楽しもうと思うと、自分の視界がすっと開けた。気がした。

    以下、心にズキュンと響いた言葉たち。

    ・効率性の罠にはまると、他人の期待を無限に受け入れる容器と化す
    →すると結局自分が潰れてしまう
    ・当たり前だけど、不可能を可能にすることは不可能。このことに自分でしっかり気づく
    ・全てを効率的にこなそうとするのではなく、全てをこなそうとする誘惑に打ち克つことこそが大事。
    ※この言葉は本当に響いた!!
    ・自分自身を将来のための手段として使うという自虐的な行動、これは止めた方がよい。
    ・いつの日か全ての努力が報われて何も思い悩むことのない幸福な黄金時代が訪れると信じている。そんな未来はやってこない。
    ・今を生きるとは今ここから逃げられないという事実をただ静かに受け入れることなのかもしれない。
    ・怠惰嫌悪。何もしないことが嫌で仕方がない。現代に生きる僕たちは休みを有意義に使うとか無駄にするという奇妙な考えにすっかり染まっている。いまや仕事こそが人の存在意義であり、余暇は仕事のための回復期間に成り下がった。何の役にも立たないことに時間を使い、その体験を純粋に楽しむこと。将来に備えて自分を高めるのではなく、ただ何もしないで休むこと。
    ・わからないという不快感に耐えれば、解決策が見えてくる。
    ・宇宙的無意味療法。並外れたことをやろうという抽象的で過剰な期待はきっぱり捨てよう。そんなものにとらわれず自分に与えられた時間をそのまま味わった方がいい。
    ・いろいろ片づいたらやりたいことをやるんだ、自分はまだ本当の人生を生きていないんだとの幻想。これも止めた方がよい。
    ・現在の生活をいつかそうなるべき自分への途中経過と捉える態度、今が人生本番であるという気まずい真実から目をそらして、準備段階のつもりでいる。これもきっぱり止めよう!
    ・多くのことを先延ばしにした状態を耐える力をつけた方がいい。
    ・戦略的に失敗すること、人生のどの側面で失敗を許容するかを予め決めておく、完璧なワークライフバランスを追い求めるよりラク。
    ・人への好奇心を持っていれば相手の行動を自分の基準で判断(こうすべきだ!)せず、ニュートラルに受け入れることができる。
    ・不安を味方につける生き方を目指した方が良い。不安が無い未来に期待するよりも。

  • ・やることが多すぎて時間がない
    ・もっと効率的に時間を使わなくては
    ・時代に取り残されないようあれもこれもやろう

    などと悩んでも仕方がない。時間は有限であり、そもそも時間をコントロールすることなどできないのだから。

    本書のタイトルは「限りある時間の<使い方>」となっているが、違和感を感じる。
    時間を<使う>という幻想から解放されよう、目の前の不確実な人生を楽しもう、というのがメッセージだと感じた。

  • 優先度中のタスクは捨てる(覚悟)。残したいその誘惑に引き摺られない、集中する、捨てる喜びを持って向き合う。先延ばし状態に耐える。出来なかった事でなく、出来たことを意識する。 昨年読んだメモだが、年始計画を立てるに辺り振り返りを兼ねて。やるべき事以外は、やらない覚悟を持って今年を…。

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著者プロフィール

イギリス全国紙ガーディアンの記者。外国人記者クラブ(FPA)の若 手ジャーナリスト賞を受賞。英国で最も権威ある報道賞・オーウェル賞ノミネート経験も持つ。著書にベストセラー『限りある時間の使い方』他。

「2023年 『HELP! 「人生をなんとかしたい」あなたのための現実的な提案』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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