東大に名探偵はいない (角川書店単行本) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 日本最高学府である東京大学、そんな東大出身の作家6人による「東大」にかかわる短編ミステリー。

    新川帆立さんの作品はタイトルからしてちょっとぶっ飛んでますよね^^;

    東大生について個人的に思うことはありますが、何を言っても僻みであり妬みにしか聞こえない。
    (読後評価☆3つは決して僻みでも妬みでもありません)

    ただ単に自分が勝手に期待値を上げすぎてたように思います。

    <あらすじ>
    東大出身の作家6人によるミステリー小説の短編集です。 各作品は、東大の学生や卒業生が主人公で、東大のキャンパスやサークルなどを舞台に、様々な事件や謎を解決していきます。

    収録作
    「泣きたくなるほどみじめな推理」 市川憂人
    1995年、憧れの従姉を失った私は、彼女の痕跡を探すため東大の文芸サークルに入った。

    「アスアサ五ジ ジシンアル」 伊与原 新
    地震研に突然届いた1枚のはがき。虹で地震を予知したという「ムクヒラの電報」との関連は。

    「東大生のウンコを見たいか?」 新川帆立
    東大卒のミステリ作家・帆立は、親友リリーとともに農学部で起きたウンコ盗難事件の犯人を探す。

    「片面の恋」 辻堂ゆめ
    五月祭の準備中、クラスメートの熱烈な恋を一瞬にして冷めさせた「片面」の意味とは。

    「いちおう東大です」 結城真一郎
    美しく完璧な妻がまっさきに提示した新居の条件は、「東大が見えるところ」だった。

    「テミスの逡巡」 浅野皓生 (東大生ミステリ小説コンテスト大賞受賞作)
    卒業生の医師を取材した学生メディア「UTディスカバー」のもとに、彼は人殺しだという告発状が届く。

    この本は、東大出身者ならではの視点や知識で書かれたユニークで魅力的なミステリー集です。



    著者について

    ●市川 憂人:1976年、神奈川県生まれ。東京大学卒。2016年『ジェリーフィッシュは凍らない』で、第26回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。他の著書に『ブルーローズは眠らない』、『グラスバードは還らない』(以上東京創元社)、『神とさざなみの密室』(新潮社)など。

    ●伊与原 新:1972年、大阪府生まれ。神戸大学理学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻し、博士課程修了。2010年、『お台場アイランドベイビー』で第30回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー。19年、『月まで三キロ』で第38回新田次郎文学賞を受賞。20年刊の『八月の銀の雪』が第164回直木三十五賞候補、第34回山本周五郎賞候補となり、2021年本屋大賞で6位に入賞する。近著に『オオルリ流星群』がある。

    ●新川 帆立:1991年2月生まれ。アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身、宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業。元弁護士。プロ雀士としても活動経験あり。2020年、『元彼の遺言状』で第19回『このミステリーがすごい!』大賞受賞し、デビュー。現在はアメリカ在住。

    ●辻堂 ゆめ:神奈川県生まれ。東京大学在学中の2014年、「夢のトビラは泉の中に」で、第13回『このミステリーがすごい!』大賞《優秀賞》を受賞。15年、同作を改題した『いなくなった私へ』でデビュー。21年、『十の輪をくぐる』で吉川英治文学新人賞候補、『トリカゴ』で大藪春彦賞受賞。

    ●結城 真一郎:1991年、神奈川県生まれ。東京大学法学部卒業。2018年『名もなき星の哀歌』で第5回新潮ミステリー大賞を受賞し、19年に同作でデビュー。20年『プロジェクト・インソムニア』を刊行。21年「#拡散希望」で第74回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。22年、『救国ゲーム』が第22回本格ミステリ大賞の候補作に選出。近刊は『#真相をお話しします』。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

  • 東大卒の作家さんたちによる「東大」にまつわる短編ミステリー。

    「東大」というある意味特殊とも言える銘柄を背負って生きていくということは、想像を絶する精神力が必要なのではないかと、思ったりしました。
    でも、そんなことはきっと彼らは学生の時から、というか東大を目指した時から承知の上であったのかもしれないですが。

    いずれにしても、どの話も読みやすく、時に「そんなことがあるのね」と思ったり、「意外だわ」と思ったり、「東大」ならではの話が新鮮であり、興味深く読みました。

    新川帆立さんの「東大生のウンコを見たいか?」の話はミステリーですが、ちょっと笑ってしまような面白さがありました。

    逆に、結城真一郎さんの「いちおう東大です」は、ミステリーというよりは、ほぼホラーで私的には背中がゾワゾワしました。

    「東大」という括りだけで本ができるって、やっぱり凄い威力です。

  • 普通に楽しめる軽めのミステリ短編集でした。

  • 最後の話は良かった

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著者プロフィール

1976年、神奈川県生まれ。東京大学卒。2016年『ジェリーフィッシュは凍らない』で、第26回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。他の著書に『ブルーローズは眠らない』、『グラスバードは還らない』(以上東京創元社)、『神とさざなみの密室』(新潮社)など。

「2023年 『東大に名探偵はいない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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