はじめての構造主義 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (1988年5月18日発売)
3.74
  • (183)
  • (276)
  • (337)
  • (19)
  • (8)
本棚登録 : 3079
感想 : 267
5

2023年9月17日読了。古典ラジオの構造主義の回で言及のあった参考資料を読んでみた。古典ラジオで内容を聞いていたせいか大学のゼミで構造主義を学んだ下地のおかげかはたまた著者の力量か、大変読みやすく構造主義のごく浅い部分についてと思うが理解できた。人間が自分の感覚で世界を理解しようとすると「未開社会は資本主義社会に進化すべき」「この世には理想の『イデア』があり万物はそこに向かう」「唯一神がすべてをデザインした」という考え方に陥りがちだがそうではない・あらゆるものの構造を理解することでその価値や機能は相対化できるのだ、とする考え方が構造主義なのだな…現代に生きる我々からすると当たり前ともいえる考え方だが、これを生み出したレヴィ=ストロースの仕事はものすごい人類史上の快挙だと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2023年9月18日
読了日 : 2023年9月17日
本棚登録日 : 2023年9月17日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする