2015年9月16日読了。コラムニスト小田嶋氏と政治学者の岡田氏の、「日本」を論じる対談集。「現在と将来の日本を憂いている」「とはいえ過去の日本を美化するわけではない」お互いの立場が共通していて、かつお互いの思想・仕事を尊敬・尊重しあっている雰囲気が感じられ、対談の内容も興味深い。村上龍のコラムなどでもよく見かけるが、「どの政治家がどの層の利益を代表しているのか分からない」「対立軸がどこにあるのか分からない」ため、政治に興味を持つことができない仕組みが日本にあり、何でも欧米に倣うのが正しいわけではないが、「政治がビジョンを持って国を動かす」ことができないこの仕組みはまずいよなあ・・・さりとて自分はどこから手をつけることができるのか・・・と絶望的な気分にもなる。何事に対しても理性的に、批判的態度は崩さずに、論は戦わせるが個人攻撃はしない、というスタンスを取り続けることは難しいもんだよなあ。
読書状況:読み終わった
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ノンフィクション
- 感想投稿日 : 2015年9月17日
- 読了日 : 2015年9月16日
- 本棚登録日 : 2015年9月17日
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