明治の世。士族になれなかった一族として、北海道に渡り、和人に圧迫されいまにも存在が消されかかっていたアイヌと組み、アイヌの砦となる牧場を夢見た、一代の英傑宗形三郎。その姪や、弟の志郎、三郎本人、砂金掘り人などなど語り手を変えながら、明治初期から昭和初期まで時期を行きつ戻りつしつつ語られる一大歴史絵巻。/バードさんは、自分の考えではアイヌというのは気高い人々である、と三郎さんに言われました。もとより人間であるからいろいろな人がいるけれども、総じて心がまっすぐで、自分たちについて誇りを持っている。三郎さんはそれに同意なさいました。(p.199)/
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- 感想投稿日 : 2020年2月13日
- 読了日 : 2020年2月3日
- 本棚登録日 : 2020年1月18日
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