チョン・ミングァン著の長編小説「鯨」が気に入り、他の作品を読みたくなったが、現時点での翻訳作品は、この文学ムックに収録された短編のみ。
短編「退社」は、韓国のディストピア映画やドラマのような悲惨な状況が繰り広げられるが、ラストのセリフに息を呑んだ。掲載作品の中でダントツで好み。チョン・ミングァン作品の翻訳が待ち遠しい。
他は、韓国文学翻訳者の斎藤真理子さんによる巻頭エッセイ「文とふん」に、冒頭からのけぞる。何て面白いんだ。この人の文体や言葉や感性は、本当に秀逸。
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- 感想投稿日 : 2022年9月2日
- 読了日 : 2022年9月2日
- 本棚登録日 : 2022年8月25日
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