- アリストテレス『ニコマコス倫理学』 2023年10月 (NHKテキスト)
- 山本芳久
- NHK出版 / 2023年9月25日発売
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撮り下ろしたものではないので、鮮度は分からない。しかし、言葉が分からないなかで、これだけの国について、キュレーションする手間が省けるのはありがたい。
2024年5月4日
- なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか? 言語学者、小学生の質問に本気で答える
- 川原繁人
- ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2023年7月21日発売
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ライブ感のあるやりとりでぐいぐい読んでしまう。
自分の頭で考え、質問を寄せる子供たちが素晴らしい。
それに応答する川原先生も専門家として、素晴らしい。
最後の対談も現代の言語をめぐる状況を抉っていて、素晴らしい。
・ぱぴぷぺぽの面白さ。今ははひふへほになっている。
・プリキュアの主人公の名前の命名法
・ポケモンの進化は名前で分かる。
・原始人はどうやって喋っていたか。音だけで30種の意義が伝えられる。
・なんで先生の名前を縮めて呼んだら失礼なのか。長いのは努力が必要でその分に丁寧に感じられる。
2024年5月5日
- 中井久夫スペシャル 2022年12月 (NHKテキスト)
- 斎藤環
- NHK出版 / 2022年11月26日発売
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第2回の内容から現代日本もまたS新和者が先導する必要性があるように感じた。いわば執着気質だけではうまくいかない時代だ。美意識が求められ、その反対にネガティヴケイパビリティも求められる時代でもあることはその象徴とも言える。
2024年5月3日
- 正しく歩いて体をリセット 体幹ウォーキング
- 金哲彦
- 学研プラス / 2017年9月19日発売
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具体的で、学問的なエビデンスもあり、安心してウォーキングに取り組める。少し前の本だが内容は古びていない。
2024年5月2日
- 新しい教え方の教科書 Z世代の部下を持ったら読む本
- 北宏志
- ぱる出版 / 2023年10月24日発売
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Z世代の育て方、教え方と銘打ちながら、この本の丁寧さ、ちょっとした具体例の豊富さは、実は令和時代の上司の育て方の模範例とも言える。
つまり、それまでの世代はかなり粗っぽい上司ばかりで、その育成法も当然ですが粗っぽかったということ。
この本に出てくることが完璧にできたら、それはあらゆる世代に対して素晴らしいリーダーだろう。
目的を説き、具体的に伝え、共感をもって接するのだから。察しろ、とにかく頑張れ、最近の若いのは、とは言わないのだから。
2024年4月27日
- 別のしかたで:ツイッター哲学
- 千葉雅也
- 河出書房新社 / 2014年7月19日発売
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感情レベルの共感はある。
しかし、知的には少し物足りない。
tweetはやはりスマホやPCとの相性がよく、書籍という形式にはちょっとなじまないのか。
ギャル男ってなんだったんろう?という謎は残った。
2024年4月22日
- ガロア理論12講 概念と直観でとらえる現代数学入門
- 加藤文元
- KADOKAWA / 2022年7月21日発売
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発想がエレガント過ぎて、私には理解に時間が掛かった箇所もあるが、所々に他書とは違う解説が施され、学びも多い。定理のこころを解いてくれることで、これまで腑に落ちなかった部分がだいぶ腑に落ちた。
例えば、
・58ページのガロア群のインフォーマルな定義。
・群と体のガロア対応で包含関係が逆になっていることから、体は無限でも群は有限になり、その群を有限の範囲で調べることで方程式の分析ができること。
・交換子群の導入から可解性の判定まで
・どういう場合が一般的な方程式の条件なのかの明示
2024年4月15日
- 子いぬと仲良くなる育て方 健康・お世話編: 20万人の飼い主さんの「やっておけばよかった」を集めました (ベネッセ・ムック いぬのきもちブックス)
- ベネッセコーポレーション
- ベネッセコーポレーション / 2004年1月1日発売
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他書よりも、具体的なアドバイスや情報が多い。
2024年4月14日
- 子いぬと仲良くなる育て方 しつけ編: 20万人の飼い主さんの「やっておけばよかった」を集めました (ベネッセ・ムック いぬのきもちブックス)
- ベネッセコーポレーション
- ベネッセコーポレーション / 2004年1月1日発売
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しつけに特化した内容だが、4冊関連本を読んだ中では、1番マストな内容に思えた。
2024年4月14日
- 子犬の育て方がわかる本: 月ごと、季節ごとの飼育のポイントがチャートでわかる
- 愛犬の友編集部
- 誠文堂新光社 / 2015年7月2日発売
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ポイントを押さえた記述。ちょっと情報が少ないかな。
2024年4月14日
- 室内犬の飼い方・しつけ方BOOK
- 佐藤真貴子
- 成美堂出版 / 2014年7月1日発売
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知らないことが多かった。初心者にうってつけ。
しつけ、習性など。
2024年4月14日
- メイキング・オブ・勉強の哲学
- 千葉雅也
- 文藝春秋 / 2018年1月26日発売
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タイトル通り、メイキング編です。
書いてあることは平易です。
講演での質疑、対談、語りおろし2本、資料集の構成です。
書くことの考察、もがきは著者も一員である『ライティングの哲学』のほうがわたしには刺激的でした。
2024年4月13日
- ナオミ・クライン『ショック・ドクトリン』 2023年6月 (NHKテキスト)
- 堤未果
- NHK出版 / 2023年5月26日発売
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『ショック・ドクトリン』を光と陰の両面から、その価値と限界を再確認できる解説には、一貫してなっていなかったのが残念だ。
多くの読者が浅はかな陰謀論的思考を本書から嗅ぎ取っている。政治家や学者、資本家にだけ悪を見て、歴史的背景や社会構造に切り込まなかった事実から当然と言える。
改めての詳細なファクトチェックが必要と思ってしまった本書はどちらかと言えば、悪書の部類に入ってしまう。センセーショナルな書き口で読者を不安に陥れる手法は、本書の主張する「ショックドクトリン」そのものではないか。
第一回への違和感
・ミクロな拷問実験とマクロな国家政策実施をそもそも並列に扱って良いのか?
・チリ、イギリスの事例が単線的に扱われているが、市民はそんなにも愚かなのだろうか?政治家至上主義的な歴史観だ。
・フリードマン的な小さい政府が生まれ、進行した背景はもっと複雑なのでは?
・紛争で福祉国家から脱する機会を得た、とあるが、そもそも福祉国家は戦争が契機で整備されるようになった経緯からすると、立論の仕方が間違っているのではないか?
第二回からの教訓。歴史はある程度、長い目で見なければいけない。短期に成功しているようなことも長い目で見ると意味が変わってくる。
第三回は、堤氏の過去の著作の亡霊のよう。
第四回は、一面的な見方で、歴史から都合の良い情報だけを取り出して編集すれば、一定の主張を引き出すことができる好例だった。
2024年4月12日
- 言葉を失ったあとで (単行本)
- 信田さよ子
- 筑摩書房 / 2021年12月2日発売
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実践を積み重ねてきた二人だからこそ、提示できる視点、言葉、違和感。
加害男性の人間的薄さやずるさが際立つ。
DV更生プログラムはそういうことなのかとか、沖縄がネタにされがちな学問の世界のせこさとか、あー↘あー↗の連続。
上間陽子さんの寮美千子批判が鋭い。善の陳腐さ、みんな被害者論の陳腐さ。
2024年4月10日
- 海をあげる (単行本)
- 上間陽子
- 筑摩書房 / 2020年10月29日発売
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怒り、悲しみ。若い女性と沖縄に押し付けられる差別の構造。ミクロでもマクロでも。
ただただ呼吸が苦しい。
離婚に際して、駆けつけてくれた2人の友人と料理に胸が熱くなった。
2024年4月10日
- 「毒親」の正体 ――精神科医の診察室から ((新潮新書))
- 水島広子
- 新潮社 / 2018年3月15日発売
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毒親を定義しつつも、その解決にあたっては一緒くたにせず、とりわけ発達障害の場合について、多くの紙幅を割いている。
愛着の視点から毒親が定義されており、大変に示唆に富んでいた。
2024年4月9日
- ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論 (星海社新書)
- 千葉雅也
- 星海社 / 2021年7月23日発売
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2024年4月7日
- 裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち (atプラス叢書 16)
- 上間陽子
- 太田出版 / 2017年2月1日発売
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6人の沖縄の少女の物語。
丁寧で誠実な仕事・研究。
ハーマンが一箇所だけ脚注で触れられている。
正解はない。一筋縄でもない。みな幸せになって欲しい。暴力がなく、安心がありますように。
2024年4月7日
- アートの力
- マルクス・ガブリエル
- 堀之内出版 / 2023年4月28日発売
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補論の「懐疑のアート アートの懐疑」が絶品。
アートとガブリエルの哲学の双対性が明らかにされる。
概念は言葉によるものだけでない。
「神話」に懐疑するのがアートである。
2024年4月4日
- NHK「100分de名著」ブックス サルトル 実存主義とは何か: 希望と自由の哲学
- 海老坂武
- NHK出版 / 2020年3月25日発売
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最後の加筆した部分が上滑りしていて、残念。
サルトルそのものの人生と思想の紹介はよくまとまっていた。
「実存は本質に先立つ」
「対他的」
2024年4月2日
- 別冊NHK100分de名著 フェミニズム (教養・文化シリーズ)
- 加藤陽子
- NHK出版 / 2023年6月23日発売
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ハーマンについて実践的に論じてくれた上間さんの回がとりわけ素晴らしかった。トラウマ経験者にとって、震えながら読んだ。
上野さんの半身で組織に関わる提言も素晴らしい。
2024年4月1日
- ブルデュー『ディスタンクシオン』 2020年12月 (NHK100分de名著)
- 岸政彦
- NHK出版 / 2020年11月25日発売
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「重力を知ることで人は飛ぶことができる」ーブルデュー。不自由さ、制約、構造を知ることで、人間にとっての自由を知ることができる。
ハビトゥス、界、象徴闘争、文化資本。
幻想を抱くものはすぐに幻滅しがち。
2024年4月1日
- 別冊NHK100分de名著 集中講義 河合隼雄: こころの深層を探る (教養・文化シリーズ 別冊NHK100分de名著)
- 河合俊雄
- NHK出版 / 2021年6月24日発売
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河合隼雄の主要著作の紹介。
女性性と男性性の視点。西洋と東洋の魂レベルの違い。
2024年3月27日