江戸の猫がテーマのアンソロジー。
○主(赤川次郎)【★ ★ ☆ ☆ ☆】
相変わらず、赤川さんの文章は私には合わないなぁ…と。分かりづらい。
で、結局市助とお咲さんのその後はどうなったの? て思う。
結末でそのことに触れないのなら、途中でもそれに言及しなければいいのに…。
○仕立て屋の猫(稲葉稔)【★ ★ ★ ★ ☆】
今までに読んだことのない作家さんでした。
王道の、めでたしめでたしストーリー。
猫が一応重要な役割を成してはいるけれど、猫が主役というほどではない。
○与一と望月(小松エメル)【★ ☆ ☆ ☆ ☆】
化け猫話。
最初から意味が分からず、読んでも読んでもおもしろさが伝わって来ず…。
結局途中で諦めました。
○猫の傀儡(西條奈加)【★ ★ ★ ★ ★】
人が猫を傀儡とするんでなく、猫が人を傀儡にする猫の傀儡師のお話。猫視点です。
傀儡師となった猫のミスジも十分賢いけれど、傀儡となった人間の阿次郎も、能ある鷹的で、実は聡明といった感じでよかった。
○ほおずき(佐々木裕一)【★ ★ ★ ☆ ☆】
この作家さんも、初めて読みました。
いい話だったんだけど、最後がバタバタしてて、よく分かんなかった。
ストーカーみたいな男の件も特に解決してない気がするし…。
○九回死んだ猫(高橋由太)【★ ☆ ☆ ☆ ☆】
死んでは生き返ることを繰り返す猫の話……と思いきや、ぽんぽこと白額虎が出て来る話だった。
分かりやすく感動的でしんみりするラストにしたかったんだろうなぁ感がすごい。
相変わらず、白額虎のセリフの書き方が読みづらい。
○鈴の音(中島要)【★ ☆ ☆ ☆ ☆】
初めて読む作家さん。
でも、読み始めても、さっぱり内容が頭に入って来ない…。
途中で諦めました。
- 感想投稿日 : 2016年10月21日
- 読了日 : 2016年10月21日
- 本棚登録日 : 2016年10月21日
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