もう牛を食べても安心かを読んだ直ぐあとだったので、書かれていることが重複しすぎていて胸焼けした。あんまりどの本でも同じこと書いて恥ずかしくないもんなのかな? もっと小綺麗にはまとまっていますが。
コラーゲン配合の食品を食べても肌はよくならない、コラーゲンだっていったんアミノ酸レベルまで分解しないと吸収されないし、コラーゲンを構築しているアミノ酸はありきたりであらゆる食品タンパク質から補給されるし、コラーゲン自体はむしろ効率よく消化されないタンパク質だと言うのは目から鱗。無知は怖いな。もうだまされないぞ。
あとドカ食いではなくちびちび食いでダイエットしようと思いました。

2013年6月27日

読書状況 読み終わった [2013年6月27日]
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プリオン説は本当かや生物と無生物のあいだを読んでしまっているからか既読感が拭えなかった。先にこちらを読むべきであったが、逆でも同じことを思うだろう。

2013年6月27日

読書状況 読み終わった [2013年6月27日]
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我々が蓄えていると思っている脂肪だって、実は消費され、そしてまた貯蔵されているのだと。あらゆる物質を分解し構成し続けることで生命はなりたっている。
ランダムな動きしかしない原子を、より間違わないようなシステムにするために、生命はこれだけ大きくなった。
あるいはミスが起きた時もそれに対処できるよう、我々は分解構成しつづけている。

生命は動的平衡(dynamic equilibrium)にある流れである

2013年3月4日

読書状況 読み終わった [2013年3月4日]
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意識的にロハスという言葉について情報を得ないように過ごしてきたので(調べること自体なんか恥ずかしいという感覚)、この本で初めて意味やそれが頭文字をとった米国由来の単語であることから知りました。
Lifestyles Of Health And Sustainability 健康と持続可能性に配慮したライフスタイル。
ブームで終わらせないために…と書かれている2006年の本だが、もうそのブームすぎた感強いね。残念ながら読むの遅すぎた。
酸化する炭素を、再び還元する緑を大切に。炭素は有限で、それをぐるぐる地球全体で使っているのだ。持続可能性に重点を。人間も地球の中の一つ、という感覚。「動的な平衡」を意識する。食べ物にしろなんにしろ、部分としてとらえるな。それは体の中であまねく分解され、また再び捨てられるものだ。
なるべく自分から遠い種を食べろ。共食いが伝達性スポンジ状脳症を引き起こしたのでは? というか、病原体はファストな場所でより進化・繁殖する。
時間を飛ばす気持ち悪さ。我々の遺伝子は進化の過程を全て編み込まれている。完全な検証ができていないうちに遺伝子組み換え食品を口にしたくないという感覚。
自分が何を口にしているか、それがどういう過程で作られたか、見える物、分かる物を口にしよう。

食人をなぜ自分が本能的に嫌がっているのか、どうして猿人類はまずそうに見えるのか、ようやく理解できた気がする。ずっと疑問だったので嬉しい。
水には同意できなかった。それこそが消費拡大っていうかじゃないの、そういうのが嫌だからこの言葉から離れていたんだと思いました。
でもエコとかはちょっとちゃんとやろうと思いました。
最後のほうの対談は関係ないんじゃとも思わなくもないが。
あとp.246の「演繹に相反する機能的」の機能は帰納の誤植ですよね。
なんかそんな散漫さを反省したのかは知れませんが、あとがきにロハスとはつまり:みたいなまとめが箇条書きされているので、彼のロハス定義を知りたい方はその数ページだけ読めばよろしい。

2013年2月25日

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「なぜ牛は狂ったのか」を読んで以来ずっとプリオン説を信じていたので、未だ疑問があるとは驚きでした。
コッホの三原則
一、その病気にかかった患者の病巣から、その病原体が必ず検出できる
二、単離精製された病原体を健康な個体(動物実験)に接種すると、その病気を引き起こすことができる
三、病気になったその個体の病巣から再び同一の病原体が検出できる
という、病原体の特定を行ううえで科学的なクライテリア(基準)の、二、三ともに満たされていない状態で、プルシナーはノーベル賞を受賞した。プルシナーは結論を急ぎ過ぎていた、と共同研究していた人の証言もある。受賞してから、「プリオン説の最終証明」として、『試験管内で人工的に作成された変性プリオンタンパク質が感染性を示した』との論文を出したが、それも、正常型プリオンタンパク質から作り出された人工アミロイドは異常型プリオンタンパク質ではないのに、都合よく検出限界以下の異常型プリオンタンパク質が生成されていたと解釈する点や、人工アミロイドを直接普通のマウスに接種せずに、わざわざ特殊な高コピー型トランスジェニックマウスにまず接種したのか、疑問が残る。
 潜伏期間の短縮現象、病原体の免疫系B細胞依存性、ヤコブ病病原サンプルは互いに「干渉」を起こし、重複感染が成立しない、などウイルス説を裏付ける結果も多々出てきた。
 免疫反応が起らないことがただちに、病原体が異常型プリオンタンパク質であることは導き出せない。注目すべきは初期、病原体が増殖する部位が免疫系であること。
 見えないウイルスについても、C型肝炎のウイルスは未だに目に見えないが、チンパンジーを使い、何年にもわたり、遺伝子ライブラリーの中からとうとう目的とするウイルス核酸の断片を見つけたのだ。

ちょっとうがちすぎじゃないかな、という見方をしているところもあるので、俄かにウイルス説に転換することはできないけれど、可能性としてはあるなと思いました。プリオン病と言ってしまうのは改めよう。
しかし伝達性スポンジ状脳症の潜伏期間は長すぎる。肉牛の検査体制や、海外渡航者の輸血禁止期間など、すごく不安になりました‥‥今更だけど、牛は食べて大丈夫なのかしら。あと、英米に行くことがあっても食事は一切とりたくないなと思いました。ていうかなるべくなら一生行きたくない土地になりました。

2013年2月20日

読書状況 読み終わった [2013年2月20日]
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面白かった! まず文体がすごく読みやすくて退屈しない。翻訳本みたいな活き活きした文。かっこいい。生物と無生物のあいだを書いた方なんですね。福岡先生初読。他の著作も読んでいきたいと思いました。
 もともと単性生殖であった我々の祖先が、DNAを交換するという方法を作るためにメスをカスタマイズし作り出されたオス。最初はアリマキのオスがそうであるようにただ単純にメス同士のDNAの交換だけ(Y染色体なし)だったが、人にはY染色体がある。Y染色体のSRY遺伝子が、基本はメスである人をオスにする。XX型男性(女性型男性)にはSRY遺伝子が紛れ込んでいる。XY型女性(男性型女性)にはSRY遺伝子が欠落している。
男性の精管と尿管が一緒なのはもともと女性のためのつくりである体をつくりかえたため。男性の蟻の門渡りが女性器の名残なんておもしろーい。
それから男性が女性より短命で、男性が女性より発がん率が高くて、自殺率が3倍で、一卵性双生児も女女率の方が高くて、多くの病気も男性の方が罹患しやすいのは、主要な男性ホルモンであるテストステロンの、体内濃度が上昇すると、免疫細胞が抗体を産生する能力もナチュラルキラー細胞など細胞性免疫の能力も低下するためである可能性があるとのこと。

ジェットコースターで落下する加速感を射精感にたとえた仮説はジェットコースター嫌いな男性もたくさんいるので納得しかねたけど、男性がどうして女性に尽くすのか、それはあの感覚にとりつかれているからだ、というのは納得しました。
ただ、女性はよくばりすぎた。男性に子を作るためだけではなく、その有用性に気付き、食料や住処などを求めた。その余剰を男性が女性に気付かれず溜めることに気付いて、男性が余剰を持つようになったから、男性に力のある社会になった、と。 というか多分男性は、女性は子孫を残したいものというのに対して、女性に遺伝子を運ぶために作られたから、それ以外の、余剰的なものがより好きなんだろうな。

2013年1月23日

読書状況 読み終わった [2013年1月23日]
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