アンリ・カルティエ=ブレッソン:20世紀最大の写真家 (知の再発見双書 143)

  • 創元社 (2009年4月14日発売)
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20世紀最大の写真家の伝記。写真は瞬間を永遠に捉える即座の行為。デッサンは瞬間で捉えたものを時間をかけて練り上げていく瞑瞑想のようなもの。写真を撮ることは、集中力、感受性、造形感覚が同時に必要とされる。そして世界に意味を与えようとすればカメラが切り取るものと己とを一体化させる必要がある。撮ることは事実と、事実に意味を与える視覚言語の構造を同時に認識することに他ならない。つまり自己の知と眼と心を同一軸線上に置くことだ。それは一つの生き方である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション(教養書等)
感想投稿日 : 2016年12月19日
読了日 : 2016年12月19日
本棚登録日 : 2016年12月19日

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