藤子Aの「まんが道」読後、ウェブで調べたり市川準監督「トキワ荘の青春」を見たりして、本人たちによるエッセイや研究所に手を出す手前の繋ぎとして、うってつけだと思って購入。
が、うーん……。
各人、漫画自体のクオリティもいまひとつ。余技という感じ。
手塚のアイデアも高級とはいいがたいし、寺田ヒロオの漫画が読めただけでもよしとするか、いや石ノ森章太郎は凄みがあるぞ、水野英子の視点もよい、あとは時代がかっているかな、というくらい。
この新書の親本は1983年と本の中に書かれている。
もとは1970年頃にこぞって描かれた「COM」の企画ものだったみたい。
まあ企画への寄稿だから、余技になってもやむなしか。
雑誌掲載から一冊にまとめられるまで10年以上経っている。
1970年当時で取り壊し云々と言われているので、その後十年くらいあれこれあったんだろう。
この雑誌掲載が後の神話化の種になっている、そして「まんが道」の出発点になったと思えば、いいかも。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2020年11月30日
- 読了日 : 2020年11月30日
- 本棚登録日 : 2020年11月28日
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