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耳の聞こえないお医者さん、今日も大忙し
- フィリップ・ザゾヴ
- 草思社 / 2002年6月1日発売
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とてもほのぼのとして心温まるノンフィクション。翻訳も素晴らしい。
2010年8月28日
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休むために働くドイツ人、働くために休む日本人
- 福田直子
- PHP研究所 / 2004年2月1日発売
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ドイツの労働事情についてよくまとめられているが、日本との対比で書かれているわけではないのでタイトルはややミスマッチ。
2010年8月14日
ドイツの大学学生寮を舞台に日本女性の留学生活を小説の形で綴ったもの。同時代にドイツ留学した者としては、そこに描写されている日本人がドイツで感じる驚き、違和感、戸惑いは「まさに!」という感じ。文章の一つ一つに「日本人が見たドイツ」が表されていて、無駄な文章は全くなく、良く構成されている。
ただ、物語としては淡々としていて盛り上がりはなく、登場人物の口調がみな同じで単調である。どちらかというと説明的であると思った。
2010年8月5日
日本社会は女の価値を若さで決めるというのがテーマ。しばらく日本を離れているので、なんだかもう忘れてしまったが、言われてみると確かにそうだったかなあと思う。
2010年8月1日
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Die fremde Braut
- NeclaKelek
- Verlagsgruppe Random House GmbH / 2006年8月1日発売
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交流したいと思ってもなかなか近づくことのできない在独トルコ女性。トルコ人ゲットーの中の生活はどうなっているのか、多くのトルコ人の価値観とはどのようなものか。ガストアルバイターの娘として幼少期にドイツに移住し、ドイツ国籍を得てドイツ社会に根を下ろした著者の自らの体験(前半)と、社会学者としての現トルコ人社会の分析(後半)からなるノンフィクション。
2010年7月18日
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Maia
- EvaIbbotson
- Deutscher Taschenbuch Verlag GmbH & Co. / 2006年2月1日発売
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娘(11)のお薦めで読んだ。
イギリスの孤児マヤはブラジルに住む遠い親戚の家に引き取られることになった。ところがその家族は酷い家族でマヤを引き取ったのは後見人から送られて来る養育費が目当て。
しかし幸いにも、後見人が一緒にその家庭に送り込んだ家庭教師ミス-ミントンは賢い女性で、、、、、。
登場人物の設定が良く、話の展開も面白かった。冒険ものにしてはちょっとスリルが足りないかな。
2010年7月8日
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Der Tinnitus Helfer. Buch und CD-ROM: Retraining Therapie: Die neue Form der Selbsthilfe
- Frank E. Callis
- Humboldt Verlag / 2004年4月発売
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耳鳴り軽減のアドバイス本。耳鳴りを軽くするためにやってはいけないことが書かれていて参考になる。体をリラックスさせるトレーニングが付属CDで実践出来る。どちらかというと実際的なメソッドで愉しみの要素は少ない。
2010年7月4日
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Tinnitus: Musiktherapie
- Annette Cramer
- Trias / 2008年10月発売
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音楽療法による耳鳴り軽減の自己セラピー本。耳鳴りやハイパーアキューシス、難聴があっても音楽を楽しむことを諦めることはない。むしろ、音楽の力で耳を回復させることができるという内容。
付属CDで聴力の自己チェックがかなり詳しくできる他、自分の耳鳴りの種類にあったマスキングの音や音楽を選び、自宅で3週間のセラピーが実践出来るようになっている。効果が期待できる。
耳鳴り軽減のためのCD。ヒーリング音楽を背景にリラックスした呼吸をするようナレーションがついている。ある程度効果あり。
2010年7月4日
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聞いて、ヴァイオリンの詩
- 千住真理子
- 時事通信社 / 2000年11月1日発売
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千住さんがヴァイオリニストとなった経緯と、ヴァイオリニストとしての生活はどのようなものであるかについてのエッセイ。
2010年7月3日
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光とゼラチンのライプチッヒ
- 多和田葉子
- 講談社 / 2000年8月1日発売
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著者の思考の流れにまったくついていけなかった。
2010年7月2日
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"Wir wollten ein anderes Land": Eine Familiengeschichte aus der DDR
- Uwe-Karsten Heye
- Droemer Knaur / 2010年3月1日発売
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社会主義の理想に燃え、党幹部としてのキャリアを積み上げた両親と、抑圧的社会に反抗し続け亡命を図った娘。
DDR建国から壁の崩壊に至るまでの一家族の物語。語り手(Barbäl Dalichow)は現ポツダム映画博物館館長。
お勧め!
2010年6月19日
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Schwarze Frau, weisses Land
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ヨーロッパでの売れないモデル時代からアメリカでの成功、女子割礼を止めるための活動、そしてアフリカを変えるためにアフリカ大陸へ戻るまでの時期の記録。
興味深いけれど、300ページには到底収まり切らない経験のため、全体として表面的な描写になってしまったのが残念。それぞれのエポックについてもうちょっと詳しく描かれていたら良かったのにと思う。
さらにこの続編が出ることでしょう。
2010年5月30日
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logo! Wahlen und Politik in Deutschland
- Diana Pessler
- Hoerverlag Dhv Der / 2009年8月発売
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娘のお気に入りオーディオブック。「面白いから、是非お母さんも聴いて」と言われて聴いてみたら、面白かった。ドイツのそれぞれの政党のポリシーを子どもにわかりやすく説明(緑の党だったら環境問題に取り組むから緑で、Waldmeistereisの色、などというふうにアイスクリームの色にたとえて)しているだけでなく、Kinderwahl(投票を含めた子どもの政治参加)の是非についても論じられていて、大人も考えさせられる内容だった。
2010年5月17日
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Someone Like You
- RoaldDahl
- Penguin / 2000年11月30日発売
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ブラックユーモアたっぷりの短編集。それぞれにオチがあって面白い。
2010年5月17日
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Lust auf Archaeologie!: Detektive der Vergangenheit
- Wolfgang Korn
- Igel Records /Aktive Mus / 2009年2月発売
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ジュニア向けに作られたものだけれど、教科書的な淡々とした説明で、考古学の知識の全くない子どもの興味を喚起するようなデザインとはちょっと言いがたい。情報量は多いものの、わりあい断片的で流れに乏しい。もうちょっと工夫があったらよかったのにと思う。
2010年4月14日
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Ueber die Evolution des Lebens, der Pflanzen und Tiere
- Harald Lesch
- Galila Verlag / 2010年2月発売
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Über Gott, den Urknall & den Anfang des Lebensの続き。
前半はLesch先生が生命の誕生を物理化学的観点から説明し、後半はFriedemann先生が生物的進化を順を追って説明してます。Friedemann先生の語り口は癖がなくてわかりやすいけれど、Lesch先生のようにユーモラスではないので好みが分かれるところかな。
哺乳類の出現までなので、さらに続編が出るかもしれません。
2010年4月11日
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Harald Lesch ueber Gott, den Urknall und den Anfang des Lebens
- Harald Lesch
- Galila Verlag / 2009年9月1日発売
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オーディオブック。ビッグ‐バンから最初の生命が誕生するまでの話。レッシュ節炸裂で面白い!
説明はわかりやすいと思うけれど、レッシュ先生の機関銃トークに慣れていないと、早口についていくのが大変かも。
2010年4月7日
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Der Diamant des Salomon.
- NoahGordon
- Goldmann Wilhelm GmbH / -
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ニューヨークのユダヤ人宝石商が、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教のすべてにとって重要とされる歴史的ダイヤモンドを入手するためにイスラエルに飛ぶ。しかし、そのダイヤモンドは、、、、、、、。
テーマからすると謎めいたサスペンスに仕立てられていても良さそうに思うけれど、わりとおとなしく日常的な感じで話が流れていくので、スリルを求める読者には少々物足りないかもしれない。歴史的にも、もうちょっと突っ込んでも良かった気がする。
それでも充分興味深かったし、ゴードンファンなので☆4つ。
2010年3月29日
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語学力ゼロで8ヵ国語翻訳できるナゾ どんなビジネスもこの考え方ならうまくいく (講談社+α新書)
- 水野麻子
- 講談社 / 2010年2月19日発売
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「語学力ゼロ」で8カ国語翻訳だなんて、うさん臭い本かと疑ったけれど、まったくまともで実際的な内容。翻訳の能力を高めるための方法というよりも、翻訳に限らず、自分のやろうとすることに集中し、いかにして目的に達するかを頭を使って考えようという話。それを特許翻訳という具体的例で示している。
ただ、タイトルの「語学力ゼロで〜」はキャッチであって、著者は実際には高い語学力を持っている人。巷で実体のない「語学力」という漠然とした概念に縛られて現実的な努力をしない人が多いから、「語学力なんて要らない」と言っただけ。
2010年3月19日
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Jaegerin und Gejagte
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Sabine Kueglerの伝記三作目。二作目は主に彼女の政治的活動についてだったので、話の流れとしてはこの三作目がDschungelkindの続編となる。
イリアン‐ジャヤのジャングルでの幸せな子ども時代を過ごした後、ヨーロッパに移住した著者の、20年近くに渡る苦しみに満ちた適応への記録。
2010年3月7日
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Saeulen der Ewigkeit
- Tanja Kinkel
- Droemer Knaur / 2008年8月発売
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アブ-シンベル神殿の入り口を発見したジョヴァンニ・バッティスタ・ベルツォーニの冒険物語。
テーマは面白いけれど、作風にがっかり。初期のキンケル作品は傑作ばかりだったのに、だんだんと勢いがなくなって来た気がする。この作品は登場人物の人格描写が薄いし、盛り上がりにも欠け、つまらなかった。これなら同じ内容をノンフィクションで読んだ方が良いと思った。
2010年3月5日
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Die Einkaufsrevolution
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グローバル化が進む今の時代に安全で倫理的に問題のない消費行動をするにはどうしたら良いか、消費者に意識改革を呼びかける本。
2010年3月4日
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知の編集工学 (朝日文庫 ま 21-1)
- 松岡正剛
- 朝日新聞出版 / 2001年3月1日発売
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思考するということは、すなわち情報を編集するという作業である。情報は単独では存在しえない。必ず他の情報と繋がっている。
という内容で、とても興味深く思いましたが、内容が濃過ぎて残念ながら現時点では私は消化不良。☆三つは内容の善し悪しではなく、読み手の私の方の問題です。時間をおいてからまたチャレンジしよう、、、、。