プリンセスが出てくる童話をモチーフに、というところは共通しているのですが、色々な書き方があるものだなぁと感心しました。
童話っぽさを残しつつ、設定を現代風にしたもの(歩く12人の女)、知らずに読めば普通の小説なんだけど、要所要所で童話をモチーフにしていることを感じさせるもの(ラプンツェルの思い出)など。どの書き方もそれぞれ面白かったし、作家さんの個性が出ていたと思います。
勢いがあって面白かったのが『鍋かぶり』。読んだ後にほっこりして好きだったのは『歩く12人の女』と『あの人は海を捨てた』(こちらはほっこりというよりじーんときた)。意外性があったのは『夢のあと』。
だけど、一番印象的だったのはやっぱり『ラプンツェルの思い出』かな。島本理生さんの作品って独特の雰囲気があるので(切なくて、少し残酷な感じ)。
『正直な彼女』だけ元の童話がわからなくて、調べたら『エンドウ豆の上に寝たお姫様』だとか。
あー、言われてみればそうか。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2017年2月15日
- 読了日 : 2017年2月14日
- 本棚登録日 : 2017年2月15日
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