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自我崩壊――心を病む 不条理を生きる (こころライブラリー)
- 岩波明
- 講談社 / 2007年4月10日発売
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強迫神経症の人が身近にいた頃、買った本。ヒトの精神というのは、想像できないほど狂うことがあるんだなと思った。精神疾患ものの映画とか、どうしても面白いと思えない(特に若者の作品。軽々しく精神疾患を書かないでほしい)。ヒトの狂気というのが、本当に恐怖だからだ。
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憂鬱でなければ、仕事じゃない
- 見城徹
- 講談社 / 2011年6月14日発売
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自己顕示と自己嫌悪についての話は、すごく参考になった。「その二つを揺れ動く、心が運動することで、風が起こり熱が発生する」「ただの野心家は、自分をひけらかすことになにより喜びを感じ、それに終始する。」「創造者は、表現したい欲求が他者にどう映るかを常に考える。そのため、自己肯定と自己否定を絶えず行き来している。その葛藤が何かを生み出すのだ。」
能天気に自己顕示したがりの人間ではないけど、評価されることを求めているのも事実。評価されずとも楽しくやっていける人がうらやましい。他者にどう写るか、現代における自分の役割は何か、イチ創作者としてよく考えたい。
ビジネス書はよく読むけど、成功者の偉そうな本だなと思ってしまうことも多々。でも、見城徹は「圧倒的努力」をしているから、好きかもしれない。
2013年8月24日
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仕事道楽: スタジオジブリの現場 (岩波新書 新赤版 1143)
- 鈴木敏夫
- 岩波書店 / 2008年7月18日発売
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ジブリ関連の本を読みたくなり、手に取った。「宮崎駿が一番作品を見せたいのは、高畑勲。」とか、とにかく仲間で何かを作っていくことの空気感がとてもよかった。宮崎駿の着想は、スタッフとの雑談など身近なところから来ているということを知り、親近感をもった。
2013年7月25日
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寄生彼女サナ (ガガガ文庫)
- 砂義出雲
- 小学館 / 2011年7月20日発売
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「寄生彼女サナ」読了!中二モードなコメントをしそうでうまく言えないけど、面白かった。小ネタが面白くサクサク読めた。
人付き合いの下手そうな作者のメッセージがグッとくる。今後が楽しみ。
2011年7月31日
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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
- 岩崎夏海
- ダイヤモンド社 / 2009年12月4日発売
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「ライトノベル」は読んだことないんですが、これは内容はライトノベルなのかな?物語はともかく、ドラッカーいいこと言うなあと感心しました。
2011年3月17日
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四畳半神話大系 (角川文庫 も 19-1)
- 森見登美彦
- 角川書店 / 2008年3月25日発売
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森見登美彦は、文章にセンスがあるなあといつも感心する。その文章を堪能してるうちにストーリーに引き込まれて、今度は文章のうまさを忘れて物語にはまる。この作品もまさにそう。面白かった。ダメ学生を描くのほんと上手いよなー。私は華やかだったり綺麗だったりを求める女性なので、そういう点では合わないです。「しょーもないなあ(笑)」って感想が一番しっくりくるかな。
2013年7月25日
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卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1838)
- デイヴィッド・ベニオフ
- 早川書房 / 2010年8月6日発売
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本のデザインが気に入って購入。普段読まない戦争ものでしたが、最後まで一気に読めました。ロシアの辛い寒さも、戦争中のひどい飢えも凄惨さも描かれていながら、コーリャの軽妙な話術など、暗く重いだけでなく楽しさもある小説でした。とても面白い冒険小説でした。(読んでいる間はコーリャに夢中でした。)
2011年2月5日