「辞書」がテーマのアンソロジー。
デザインも「辞書風」なのが、面白い。
文月悠光【制服の神さま】
辞書に載っている言葉の意味って、よく考えると、表し方が難しいものだよな、と思う。
言葉にした時点で、おそらく元の言葉から、ズレたものが出て来てしまう(気がする)からだ。
そう思うと、辞書を作る側の人は、限りなく大多数の人が頷く意味を表現せねば、と思ったりしているのだろうか。
小林恭二【或る騒動】
写本の際に、間違えた字を潜ませたのだが、それを知った時にはすでに遅し。
原典にあたれず、間違えているという噂のまま、時代を経てしまうというお話。
研究の分野では、間違いすらも考察の対象となる。
一字の違いが、解釈を変えることだってある。
騒動である。
加藤ジャンプ【辞書ラブ】
宅配サービスの王子様に会うために、幾つもの辞書を買い続けるお話。
確かに、辞書、辞典の類って、膨大にある。
そして、スペースを取る。
そんな私も「句読点・記号辞典」が欲しくて、でも、なかなか買えずにカートに保存されたままだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2023年
- 感想投稿日 : 2023年6月11日
- 読了日 : 2023年6月11日
- 本棚登録日 : 2023年6月11日
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