謎のアジア納豆: そして帰ってきた〈日本納豆〉

著者 :
  • 新潮社 (2016年4月27日発売)
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本棚登録 : 609
感想 : 81
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わたしは納豆はひとくちも食べられないし、匂いも苦手なんだけど、おもしろく読んだ。ただの「納豆」(失礼)なのにこんなに地理的、歴史的ドラマがあって、ここまで掘り下げられるっていうところがまずすごいと思った。
すごくたくさん文献にもあたってきちんと調べて研究してるんだなっていうのがよくわかるけど、「納豆合宿」とかいって、納豆を実際につくってみて、わーできた!とか無邪気に喜んだり、アジア各地でいろんなツテを頼って納豆づくりを見学したり試食したりしてるところがやっぱり読んでて楽しかった。

高野さんが、なんか納豆の会社の研究機関?みたいなのの顧問をしているというのにも驚いた。ここまできたらもう立派な「研究」だ。ふと興味がわいて追求していってここまでできるっていうのもすごいな、と。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年5月4日
読了日 : 2016年5月4日
本棚登録日 : 2016年5月4日

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