舞踏会へ向かう三人の農夫 上 (河出文庫 ハ 10-1)

  • 河出書房新社 (2018年7月5日発売)
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本棚登録 : 331
感想 : 12
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ボストンへ移動する途中、乗り換えのために下車したデトロイトで出会った一枚の写真。そこに写った3人の若者を見たところから始まる壮大な思索。

なんと言えばいいのだろうか。物語(そもそも物語なのか、これは)に登場する人物を、圧倒的な量の歴史的事実の中に編み込んでいくことで、何が虚で何が実なのかがわからなくなる。
読むのにかなり苦労はする。箴言のオマージュなども多用されているが、もとを知らないのでなんのことかピンとこなかったり、理解できない部分も多々ある。
それでも随所に見られる皮肉的な記述が面白く、彼の膨大な知識に溺れながらも読み進めることができる。

上巻が終わって、ようやく読み方がつかめてきたかなという感じ。下巻にも期待。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年7月24日
読了日 : 2023年7月24日
本棚登録日 : 2023年7月15日

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