アンナ・カレーニナ 1 (光文社古典新訳文庫)

  • 光文社 (2008年7月20日発売)
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本棚登録 : 214
感想 : 15
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第1部と第2部を収録。全体の感想は4巻に書くつもりだが、ここでは最初の印象を少し。何と言っても、人物描写が素晴らしく、ストーリーも緻密に構成されているのが冒頭から伝わってきた。今まで本書を手に取らなかったことを少し悔やんだぐらい、作品の世界に引き込まれた。第1巻では、アンナとヴロンスキーの出会い、リョービンとキティそれぞれの失恋、アンナの夫への告白、キティのドイツへの療養までを扱う。ヴロンスキーの競馬の話は、登場人物の思いが重なり、アンナの夫への告白という流れまでが綺麗だった。巻末の読書ガイドは、19世紀半ばのロシアの貴族制、都市や農村といった社会の時代背景で興味深かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 西洋文学
感想投稿日 : 2016年1月30日
読了日 : 2016年1月6日
本棚登録日 : 2016年1月7日

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