印象に残った箇所については、以下のとおり。

【P42】渋沢栄一さんの『論語と算盤』に手を伸ばします。付箋だらけの一冊のなかで、この日は水戸光圀公の言葉を引用した「小さなことは分別せよ。大きなことは驚くな」の一文が目に留まりました。

【P46】ただ、「起こる事項に幸不幸はなく、それをどう捉えてどう生かすかによって、幸不幸が生まれる」と言われます。私は『易経』に収められている「窮すれば、すなわち変ず。変ずれば、すなわち通ず」の心境でした。手を加えられないことはあったけれど、それが変化をもたらし、おのずと道が開けてくる、と。

【P92】『易経』には「庸言これを信にし、庸行これ謹み」とあり、「すべきときにすべき事をする」ことを人生の要点としています。もっと分かりやすく言えば、迷うなら進め、ということなのでしょう。

【P143】渋沢栄一さんの『論語と算盤』に収められている「成功と失敗は、心を込めて努力した人の身体に残るカスにようなもの」というフレーズでした」。

【P198】この日のノートには『易経』の「西南には朋を得、東北には朋を喪うに利ろし」を記しました。(中略)この言葉をもう一歩進んで解釈すると、「親しい者同士で絶えず行動するのではなく、周囲の人たちを幸せにすることもできる」と考えることができます。

【P212】戦況を慌ただしく見つめている刹那、私は隠岐の聖者・永海佐一郎博士による「幸福は最初は不幸の形をして現れる」を実感していました。
 イタリアが迫ってきているこの流れを耐え抜くことで、最終的に大きな幸福、つまり勝利をつかむことができる、と。

【P236】そしてさらに、『孟子』の「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」が、頭に浮かびました。
 天が与えてくれた世界一奪還の好機は、自国に近いメキシコに地の利があるのかもしれません。けれど、侍ジャパンの結束力はこういった苦しい試合でこそ発揮されるのだ、と。

2023年10月14日

読書状況 読み終わった [2023年10月14日]

印象に残った箇所については、以下のとおり。

【P40】慶応四年六月、太政官嘆願書の一件以来結ばれた勝海舟と宮島誠一郎の親交関係が、米沢の青年たちを海軍に進出させる直接の契機となった。

【P52】初代海軍卿に就任した勝海舟は、兵学寮への入学を、旧佐幕派諸藩の青年たちの将来の途を拓くものとして大いに期待していた。

【P147】これに対して井上は、「自分でも正しくないという事には、どうしても賛成できません。私は長年御奉公して来ましたが、常に正しい事をやる。不正な事はどこまでも反対する方針で来ました。(中略)自分はこういう事態に至らしめた道徳上の責任は負います。これで現役を退かれても少しも悔むところではありません。正しき事が通らず、不正がまかり通るようでは、そんな海軍では働く所がありませんから、辞めさせて下さい」と突っぱねた。

【P190】日本海軍の人事の基本は、海兵の卒業年度と成績、いわゆるハンモック・ナンバーによって成り立っている。米国海軍のように、機動作戦にたけた指揮官が、年次を超えて抜擢されるということはなかった。

【P214】サイパンのマタンシャに近い地獄谷の洞窟にあって、月を眺めている南雲の胸中にはしきりと、同郷の志士雲井龍雄の「死ハ畏レズ 生ハ倫(ぬす)マズ 男児ノ大節 光日ヲ争フ」の辞世の詩が去来していた。

2023年9月23日

読書状況 読み終わった [2023年9月23日]

印象に残った箇所については、以下のとおり。

【P18】社会で生きていくために必要なのは、なんらかの目的に対し「今自分には何が必要で、そのためには何をすればいいのか?」を自力で思考して行動できる力です。

【P44】何をしたいのか、その目的を明確にすることから始めて、そこから逆算して、順番に「これってどうやるんだろう?」という疑問をひとつずつ潰していけば、思ったよりも早く目的を達成することができたりするものなのです。

【P57】自分で答えが出せないものは、いくら長い時間悩んでいても1ミリも状況は動きません。それであれば1秒でも早く、経験のありそうな人に教えを請うたほうがいい。

【P66】僕が仕事の選び方としてオススメするのは、仕事との距離のとり方として、「やりたい」というより「やっても苦じゃないな」くらいの距離感でできる仕事がちょうどいいと思うのです。

【P76】面白いことに、いったん何かをやり始めてしまうと、今度はその作業を1分でやめることのほうが難しくなったりするのです。

【P102】社会に出てそこそこやっていけるという人は、やるべき道筋を真似するのがうまいというだけのこと。

【P168】繰り返しになりますが、独学の場合、努力しようと思うよりも好きになれるかどうかを大事にする。で、好きなことには真摯に向き合えばいいと思います。

【P183】でも今の時代に大事なのは、「現時点でどれだけの経験値があるか」ということに加えて、「新しい知識をいかに吸収するか」です。

2023年9月16日

読書状況 読み終わった [2023年9月16日]

印象に残った箇所については、以下のとおり。

【P17】膝に十月の冷えが這い上がってきた。しかし家老の部屋に暖をとる火が配られるのは、まだ崎になるはずだった。

【P22】兼続は領民に勤勉を説いたが、搾取はしなかった。年貢もこの時代に言う三ツ七分、三七パーセントほどで、当時としては低い率だったと言わざるを得ないが、兼続の経営策は、目前の困窮を脱するために領民をしぼることを排し、むしろ領民を育て、暮らしむきをよくすることで、領土の潜在的な富をふやして行こうとするものだった。

【P162】また同じ論達の中で、治憲は座して滅びを待つより、君臣力をあわせて心力の尽きるまで大倹約令を行えば、あるいは国の立ち行くこともあろうかと、このことを屹と思い立った、と述べた。

【P231】郷村出役の諭告は農の困苦を理解し、少しは酒ものみ、遊びもした上ではげめと言っている。農民に対する藩のこの態度の変化は、単純に時代の差では片づけられないものがあり、こうしたことあるいは藩主みずからの雨乞い祈願などから、庶民は為政者の側から新しい風かま吹いてきたことを鋭く感じ取ったに違いない。

2023年9月10日

読書状況 読み終わった [2023年9月10日]

印象に残った箇所については、以下のとおり。

【P38】65歳の今振り返ってみると、37歳で英語を勉強することに「何を今さら」などとありえないと思います。それは、40代でも、50代でも、60代でも、それ以上でも何の変わりもないような気がします。その人が、英語を勉強したいと思い、そのために努力することがその人の人生や生活を豊かにしてくれる可能性がある限り、年齢によって変わりはないからです。

【P74】苦しくてもなんとか行動を起こす、なんとか行動を起こせば、行動には弾みがつきます。そしてそれを繰り返していけば、いい行動はいつしか習慣化していきます。

【P77】自分が人から見られる「みかけ」に気を配り、行動しているうちに、周りにいる多くの人たちも、自分の欲望や感情と闘って日々を送っているのだということが分ってきたような気がします。つまり、自分から他人を見るとき、「人は見かけによらない」ということです。

【P81】子供にとって大事なことは、強い意欲や好奇心を育てることであって、行儀や躾でないと私は思っています。

【P87】細切れの時間を活用することにかけては、徹底していました。

【P106】私が37歳から勉強始め、アメリカで実践を積んだ英語が本当に役に立ちました。英語はコミュニケーションの手段ですが、仕事を全て熟知し、実務上の判断することができる立場の人間同士が、英語で直接コミュニケーションできることは、国際的な仕事をする上でとてつもなく重要なことです。

2023年8月20日

読書状況 読み終わった [2023年8月20日]

印象に残った箇所については、以下のとおり。

【P4】本書でも説明するけど、僕が意識した生き直しのコツは、「生活リズムを朝方に整える」「人間関係を取捨選択する」「しつこくなる」の3点。これだけで、かなり生きやすくなった。

【P79】情報は整理されて初めて使いもの(になる。信ぴょう性、重要性、緊急性などをマトリクス的に整理して活用すべきだったけど、当時の僕にそんなことはできなかった。

【P130】人生のやり直しのときに、焦ってはならない。焦りは禁物だ。ゆっくりと社会に歩調を合わせて、そのスピードに慣れる。反撃するのはスピードに慣れてからだ。

【P139】ちょこちょこ勉強を「習慣」化する。習慣になるまで、ちょこちょこ勉強を続ける。諦めずに続けていれば、必ず成果に結びつく。

【P189】受験を目指している人へ向けて、強く言いたい。
勉強は朝にしたほうが絶対にいい。
睡眠から目を覚ましたばかりの脳は、疲労がたまっていないからパフォーマンスが一日で最も高い。

【P198】誤った選択をしたときに、あなたは深く考えずに「めんどくさい!もうこうしてやる!」という心持ちでなかっただろうか?粘り強くもう少しだけ辛抱するしつこさがあれば、人生はかなり生きやすくなる。

2023年8月20日

読書状況 読み終わった [2023年8月20日]

印象に残った箇所については、以下のとおり。

【P67】繰り返すが、「機能」はお金にはならない。

【P73】お金は、お金の使い方が下手な人間のところには集まらない。

【P81】大切なのは「自分の資源(お金と時間)をどのように分配するか?」だ。
キミの人生は、この「資源の分配」に尽きる。
「資源の分配」を制した者が勝ち、「資源の分配」を考えなかった者が負ける。

【P108】満足ラインを超えた技術(パフォーマンス)の名は「オーバースペック」と呼ぶ。

【P140】「感情」はプライスレスだ。
人が惚れる立ち居振る舞いを学び、心を奪え。

【P245】「認知度-普及度」の値を上げ、「皆が知っているけど、ほぼ誰も持っていない」という状態に持っていくことが重要だ。

2023年8月7日

読書状況 読み終わった [2023年8月7日]

印象に残った箇所については、以下のとおり。

【P41】モノを手にいれるということは、その後のメンテナンスを引き受けるということだ。そう考えると、モノがないことも豊かさだと捉えることができる。

【P52】考え方次第でラクになることはスキルとして持っておこう。親も教師も言わないかもしれないが、それが「生存する」ということだ。

【P81】「それは修復可能か?」という判断軸だ。
もし修復が可能だったら、後回しにしてもいいというルールである。

【P134】「ミニマリスト」という言葉が生まれたのは最近の話だが、守るべきものを手放していくと、人は自由になれる。

【P189】仕事というのは基本的に、毎日働いてお金をもらって、次の月も同じように働くということを、何十年とやっていくものだ。
20代から60代後半ぐらいまで働くわけだから、無理しないで長く続けるほうが大事だ。

【P253】僕は、「1%の努力」として、調べることは徹底的にやるようにしている。
たとえば、制度のことだ。

【P277】自分の持っている能力や機能を、どこのポジションに持っていけば人生がラクになるか。それをいつも考えていると、人生が生きやすくなるし、シンプルに楽しい。

2023年7月23日

読書状況 読み終わった [2023年7月23日]

印象に残った箇所については、以下のとおり。

【P52】決断が早い理由は、まず世の中のルールで正しいか・間違ってるかを大事にしてるっていうこと。

【P170】「お金のために仕事すんのはあかん!お金のために働くな。それだけは気ぃつけて、考えなあかん」

【P178】仕事できる奴はみんなかっこええ。そう思うわ。ほんまに、ちょっと気にすることが、いろんなことに気ぃ付くことに繋がるんちゃう?

【P180】喜んでもらうことはみんな忘れがちやねん。ほんま、俺も忘れるから自分にいい聞かすし。誰かに喜んでもらいたいかっていうことを見失うねんな。

【P197】自治体職員は、遊んでなあかんな。遊んでたら気ぃ付くことがいっぱいある。ほんま思うわ。できるだけ世の中のことに触れとかなあかん。

【P247】福野さんは「自治体職員って、人が喜ぶ仕事だけやってていい仕事や」っていうてましたけど、俺、ほんまにそやなと思うんですよ。行政の仕事に関しては、誰かの役に立つ仕事をみんなでやってるわけで。

2023年7月16日

読書状況 読み終わった [2023年7月16日]

参考になった箇所については、以下のとおり。

【P36】仲介手数料:賃料の1ヶ月分としている業者もあるが、「借りる人の同意がない限り0.5ヶ月まで」と、法律で決まっている

【P38】引っ越す時の退去費用は要注意です。余計な費用を請求されてトラブルになる事例が多いので、きちんと確認しましょう。立ち会いでサインしたら交渉できないので、立会いに参加しないことが重要です。

【P53】先進医療のために、がん保険に入っている方も多いのでは?
これも結論、不要です。なぜなら先進医療とは最先端の医療ではなく、効果があるか検証中の医療であり、受けられる機会も極めて少ないからです。

【P61】子どもがいたら共済やネット保険で掛け捨ての定期死亡保険に入ろう!

【P205】燃やせるゴミしか買わない、燃やせないゴミは買わない。これ大事です。
また、買い物する時は1つ買ったら1つ捨てる1in1out(ワンインワンアウト)にするのもお勧めです!

2023年7月15日

読書状況 読み終わった [2023年7月15日]

印象に残った箇所については、以下のとおり。

【P24】人間には、やりたくないと思っていることでも、いったん始めてしまうとなんだかんだ気分が乗ってきて、その行動を続けてしまう習性があるんです。

【P39】自分のことをバカだと思っていれば、まず人に頼ることを考えるし、プライドが邪魔して頼れないということもありません。

【P63】人生のほかのことにおいても、まず「目的」をはっきり決める癖をつけてしまいましょう。そうすると、やるべきこととやらなくていいことが見えてくるので、余計な苦労をしなくてすみますよ。

【P72】ちなみに、僕が貯金をすすめる理由の1つに「考える力を落とさないため」というのもあるんですね。

【P90】僕は、ラクして生きていくためには、「迷う必要がないところでは迷わない」と決めています。

【P142】「あかの他人とはわかりあえるはずがなきよね」と最初からあきらめたうえで、コミュニケーションをとっていくほうが、生きるのはラクになるんじゃないでしょうか。

【P157】そもそもですが、仕事の本質は、だれかがやりたくないこと・できないことを代わりにやることでお金をもらうことだと思っています。

【P186】どんな小さなことでもいいから自分がほかの人より勝っているポイントを見つけて、それ以外は「どうでもいい」という考え方を持てれば、ラクになりますよ。

【P197】僕は、いざというときにチャンスをつかめるかどうかというのは、普段からまじめに働いているかどうかということよりも、よっぽど大切だと思うんですね。

【P222】気持ちを整理するために、とくにおすすめなのは、文章を書くことです。

2023年6月25日

読書状況 読み終わった [2023年6月25日]

印象に残った箇所については、以下のとおり。

【P27】「考えるより、やってみる」。それは、取り立てて取り柄のなかった私の、生きる術の一つになっていると思います。

【P44】自分一人ですべてを背負わなくてもいい、チームの中での自分なりの役割を果たせばいいという安心が、仕事に対する気持ちのゆとりを持たせてくれました。

【P88】頑張ってみて、だめなら辞めよう。そう決心した途端に、面白いほど気持ちが楽になりました。

【P94】1日とか1週間のうちに、短くてもいいから自分が好きなことをできる時間、ご褒美になる時間があると、溜まっていく疲労やストレスの量も、違うように思います。

【P102】子どもを授かったときが「産みどき」、そのくらいの気持ちでいいのではないでしょうか。私はあまり人生に関して計算しないようにしています。

【P106】力がついたから昇進するのではなく、昇進したから力がつく、ということなのかもしれません。下の段から背伸びしても見えなかったことが、階段を上がれば簡単に見えるようになる。

【P134】多くの世界を見て、さまざまな業務に携わるほど、自分の持っている経験や知識が有機的につながって、新しい分野がちゃんと自分の射程距離に入る。まさに、点が面になっていきます。

【P185】異動も昇進も恐れずにチャレンジして、行った先でのつながりを一つひとつ大事にしていけば、それが自分の財産になっていくように思います。

【P207】そんな時ほど、私はやるべきことを書き出し、「今、できること」をリストアップしていました。今できること、その次の段階で手が打てること、もっと後でしか出来ないことに分けると、実は、今この瞬間にできることはそんなに多くないことが分かるんです。

【P254】今回の事件を私が乗り越えられたのは、仕事で苦労したこと、失敗したことが全部生きたから。大変な目に遭えば遭うほど、その苦労や失敗は必ず後から役に立つ。

2023年6月20日

読書状況 読み終わった [2023年6月20日]

参考になった箇所については、以下のとおり。

【P26】株式などの資産運用で増えた収入は、基本的には社会保険料の計算に影響しません。

【P43】お金を増やす上で一番大切なことは積み重ねだと言われます。厳しい時代に生きてる私たちも、正しい行動を続ければゆとりある老後に近づけることができるのです。

【P47】実は緊急資金がゼロの状態で投資を始めてしまうと、損をしやすくなってしまうというデータがあります。

【P59】共済保険は保険料が割安になっており、しかも保険料の一部が割戻金として返ってきます。

【P62】そこで印象的だったのが、資産家の多くが質素な生活ぶりだったことです。

【P65】ほしいものリストを継続して活用していると、リストにメモをしただけでも一定の満足感が得られるようになるはずです。

【P97】扶養控除を使えるのは、「16歳以上の親族を扶養している」という場合に限られます。

2023年6月18日

読書状況 読み終わった [2023年6月18日]

印象に残った箇所については、以下のとおり。

【P60】ある出来事が日本ではどんな風に報道されて、海外ではどうなのか。両方を見ることによって、真実の見え方が違うことがわかります。いろいろなソース(情報源)から情報を得て、一つの見方に偏らないようにしています。

【P62】学校で何かを学ぶというスタイルでの勉強はしたくなかった。それよりも、何か手に技術をつてけたいと考えていたのです。

【P77】どんなときにも、どんなことについても、きちんと説明があると思い込んでいる人がとても多いように感じます。いつでも説明を期待している。誰かからの指示を待っている。そういう姿勢には活力が感じられません。

【P83】どんな言葉も、「ここまで覚えればOK」というものではありません。永遠にアップデートが必要です。外国語だからというだけでなく、自分の国の言葉だとしても、それは同じだと思います。

【P129】行動していると、環境も変わるし、関わる人も変わっていきます。これまでにたくさんの素晴らしい「ご縁」に恵まれてきたのは、行動してきたからこそだと思っています。

【P131】大事なのは、お互いに相手を尊重するということで、それは相手が国でも人でも同じです。そのためには、違う考えや文化、しきたりであっても、まずは「受け止める」。なるほど、相手は(この国は)そういう考え方なんだなと受け入れる。そこからよい関係やつながりが生まれていくのだと思います。

2023年6月11日

読書状況 読み終わった [2023年6月11日]

印象に残った箇所については、以下のとおり。

【P95】改善できないことを頑張るのは無駄だから、改善できることに集中する。これは人生全般に当てはまるコツだから覚えておいてほしい

【P126】お金が必要になったときは、もし自分が買った金融商品の値段が購入金額より下がっていても躊躇なく売ってほしい。自分の買い値っていう将来に影響がないものにこだわるのはもったいないから

【P151】そもそも金融商品に「保険」と「貯蓄」という二つの機能を持たせるのはよくない。商品の比較が難しくなるし、手数料を紛れ込ませやすくなるからね。中身を複雑にして売りつけてくる金融マンの得意技だとおもったほうがいい

【P205】国から払われる年金というのは、現役世代から徴収した年金だけじゃなくて、税金でもまかなってるの。つまり君が払っている消費税も年金の財源になっている。だから、年金を支払わずに、年金の受給資格を失ってしまう若者は、払った税金分を損しているとも言える

【P235】これからの時代、どんな状況になっても働く術を持っていることは最強の保険になる

【P244】お金に限らず、人生で大切な物事を考える際に大事なのは、物事を「程度の問題」として理解することです。何かを「信じよう」としていけません。現実の世間では「信じる者は救われない」のです。信じることは、危険です。

2023年6月3日

読書状況 読み終わった [2023年6月3日]

印象に残った箇所については、以下のとおり。

【P26】苦手なこと、向いてないことが異常に多かったので、いろいろなことを諦めた先にあった「熱」。「自分の熱」を信じて動いた結果が、今です。

【P53】誰にとっても苦しい、言葉にできない時間が訪れるタイミングはあるでしょう。僕にとって、そこから抜けだす鍵は「没頭できる何か」「自分の心が揺れ動く何か」でした。それは「ラジオ」であり「お笑い」だったんです。

【P69】外の情報ばかり聞いてても、それを武器にしようとは思えないから。だから、心の内側の声を聞くことと、気づいてくれる他者の存在が大事になるね。

【P127】僕の経験だけで言うと、人は必ず「自分の向いている仕事」「環境」「縁のある場所」にたどり着くと思います。

【P143】仕事はちゃんと「自分にお金を払ってもらえるだけの価値」を作れるかどうかが勝負なので。

【P191】勝負の世界なので、ど真ん中で王道の活躍のみが成功だと思われがちですが、全くそんなことはない。その「何かになれなかった瞬間」こそが、その人を強く、そして本物にしている瞬間だと思っています。

2023年5月28日

読書状況 読み終わった [2023年5月28日]

印象に残った箇所については、以下のとおり。

【P49】本当に価値あるものに、お金を払おう。
「安かろう悪かろう」経済に加担しない。

【P57】一生懸命働かなくて悲惨な人のほうがお金がもらえる、という世界になっちゃうと、より悲惨なことを目指すという競争が始まってしまいます。それは結果的に世の中を悪くします。

【P69】結局お金でできることは「この程度だ」って知っているかどうかが、僕は重要だと思ってます。

【P86】資産を作るには、お金を使わないで貯めることが一番大切です。
金融資産が少ない人は運用に頭と時間を使うだけ損だと思います。

【P147】「人はなぜ生きるのか」、という問いの答えは、「死ぬまでにできるだけ、楽しく幸せに暮らすため」。

2023年5月20日

読書状況 読み終わった [2023年5月20日]

印象に残った箇所については、以下のとおり。

【P34】「大波が来たら逃げるな。船の真正面からぶつかってけ」
逃げようとして、波を横腹に受ければ船は沈む。大波が来たら、舳先を真っ直ぐ波に向けて思い切り漕ぐしかない、と。

【P88】人づきあいの秘訣はニコニコ笑いながら遠慮なく近づくこと。窮鳥懐に入れば猟師も殺さず。懐に入るのはぼくの特技だ。人が大好きだから。そして人は、自分を好きな人を好きになる。

【P120】村上さんからは三つのことを守りなさいと言われた。大使を閣下と呼ぶこと。十年修行すること。収入は自己投資に使うこと。

【P144】苦労する覚悟さえあれば、どこかに居場所は見つかる。見つけた場所で、一所懸命にやれば道が開ける。ほんとに開けるとは限らないけど。自分にそれしかやれることがないなら、楽観的にやり続けるしかないと思っている。

【P244】どんなに巧みにフランス料理を作ろうと、そこになにか新しい価値が加わっていなければ彼らは認めない。腕のいい料理人として認めることはあっても、本物のシェフとは認めない。シェフは新しい価値の創造者であり芸術家でなければならないのだ。

2023年5月14日

読書状況 読み終わった [2023年5月14日]

印象に残った箇所については、以下のとおり。

【P72】自給自足という名の自己満足。でも、自己を満足させるって素晴らしいこと。ジコマンは誰がなにを言おうが、本人にとってシアワセなことなんだ。

【P73】お客さんは神様にあらず。神様はいつでも創造・生産する側なはずであって、ただワガママ言って消費しまくるわけがない。

【P76】これぞシゴトって気がしている。
と同時に、世の中には「困ってもいない人を助けようとする」仕事が随分と多いなぁって感じている。

【P90】もはやトトとしてできることなんて、自分の生き様を見せていくだけなんだなぁ。つまり、自分の人生を、トトとしての役目を全うすることなんだ。……そう思ったら子育てがちょっとラクになりました。

【P151】だいたいの場合、そういう人の表情は不安に苛まれていて、一方で僕は自信に満ち溢れている。なぜなら僕は人生における安心や幸せをお金で買うことなく、自分自身で作り出してきたから。

【P201】もしも、今の生活に納得できていなくて、だけど、心の奥ではやりたいなと思うことがあるならば、それをやらない手はないと思います。
現実的に厳しいし……と思うことだって、実はいつからでもチャレンジできるし、過去どんな経験があったとしても、これから先をどう生きたいかで人は変わるものだと私は信じています。

【P229】「うぉぉ~生きるぜ~!」っていう人間の根源的パワーの矢印が自分方向じゃなくて、それ以外の四方八方にむいちゃってる人が多い気がする。

2022年9月11日

読書状況 読み終わった [2022年9月11日]

印象に残った箇所については、以下のとおり。

【P17】教育経済学者の私が信頼を寄せるのは、たった一人の個人の体験記ではありません。個人の体験を大量に観察することによって見出される規則性なのです。

【P29】子どものころにちゃんと勉強しておくことは、将来収入を高めることにつながるのです。

【P30】遠い将来のことなら冷静に考えて賢い選択ができても、近い将来のことだと、たとえ小さくともすぐに得られる満足を大切にしてしまうのです。

【P36】ご褒美は、「テストの点数」などのアウトプットではなく、「本を読む」「宿題をする」などインプットに対して与えるべきだということです。

【P51】子どもをほめるときには、もともとの能力でなく、具体的に達成した内容を挙げることが重要

【P72】引っ越しという強制的な環境の変化が負のピュア・エフェクトを小さくし、子どもを守ることもある

【P77】人的資本への投資はとにかく子どもが小さいうちに行うべき

【P91】ダックワース準教授は、このやり抜く力を「非常に遠い先にあるゴールに向けて、興味を失わず、努力し続けることができる気質」と定義しました。

【P97】非認知能力への投資は、子どもの成功にとって非常に重要であることが多くの研究で示されています。

2022年9月3日

読書状況 読み終わった [2022年9月3日]

印象に残った箇所については、以下のとおり。

【P30】ときどき思うんです。このぐらい距離が離れているからこそ、親子関係がうまくいくのかもしれないと。近ければいいわけじゃない。
そんな気もする今日この頃です。

【P120】贅沢はしませんが、無理もしません。これは私の人生において、一貫して言えることかもしれません。

【P167】自分の気持ちに誠実に。これは年齢に関係なく、とても大切なことだと思っています。

【P177】幸せって要は自分の気の持ちようですから。足りないことばかり見ていたら、いつまでも満ち足りることはないですよね。

【P184】「もう歳だからできない」、この一言をいったん頭のなかから追い出して、気になったらまず扉をノックしてみる。そうすればその扉は開きます。挑戦してみて、たとえ無理だったとしても、別の扉が開く可能性も高くなります。"友達ができる"というような副産物もたくさんおまけのように付いてきます。損をすることは何もありません。

2022年8月20日

読書状況 読み終わった [2022年8月20日]

印象に残った箇所については、以下のとおり。

【P68】でも、逆に、何事につけ先に意味を求めてしまうことで、実は自分のキャパシティーを狭めてしまっていたのかもしれません。
自分であらかじめ意味を決めると、今、わかっている意味しか見つけられず、それ以上のものを得ることはできないからです。

【P118】だから、「やりたいことがわからない」と思う人は、「やりたいことがわからない、と思っている自分」について、見直さなくてはなりません。
明らかにすべきは、「自分が本当はどういう人間なのか」だということ。

【P147】しかし、それぞれが足場となる世界を複数持ち、そこでバランスを取っていけたら、人生に対する充実感も幸福度も、もっともっと上がるのではないかと思うのです。

【P185】私は、ワタシ。
地道な努力を、ただひたすらに繰り返すところに、自分の本質があるのだと割り切ってから、ずいぶんラクになりました。
そして、自信とは、自分に対する確信の強さから生まれるのだということを知りました。

2022年8月16日

読書状況 読み終わった [2022年8月16日]

印象に残った箇所については、以下のとおり。

【P36】春や昔
好古は辞めてしまおうと思ったが、国を出るとき父からいわれたことを思いだした。
「世間にはいろんな人間がいる。笑って腹中に呑みくだすほかない」
呑みくだす気にはなれなかったが、珍物として敬遠しようとおもった。

【P83】真之
「人は生計の道を講ずることにまず思案すべきである。一家を養い得てはじめて一郷と国家のためにつくす」という思想は終生かわらなかった。

【P114】真之
男にとって必要なのは、「若いころにはなにをしようかということであり、老いては何をしたかということである」というこのたったひとことだけを人生の目的としていた。

【P169】七変人
「おれはな」
と、真之はいった。
「升さんとおなじで、うまれたからには日本一になりたい」
「たれでもだ」
と、子規はいった。それが国家草創期におけるえらばれた青年たちの共通のねがいであろう

【P446】あとがき
たえずあたまにおいているばく然とした主題は日本人とはなにかということであり、それも、この作品の登場人物たちがおかれている条件下で考えてみたかったのである。

【P449】あとがき
楽天家たちは、そのような時代人としての体質で、前をのみ見つめながらあるく。のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶(いちだ)の白い雲がかがやいているとすれば、それのみをみつめて坂をのぼってゆくであろう。

2022年8月15日

読書状況 読み終わった [2022年8月15日]

印象に残った箇所については、以下のとおり。

【P88】誰かのモノマネから始まることは、決して悪いことではないんだよね。そして一番肝心なのは、モノマネから自分のスタイルを確立すること。これがなかなか難しいんだけど。

【P92】たしかに、まず最初に「気づく」ことで、今度はそれを基に自分のスタイルを「築く」ことなだろうね。ただ、今だからそう思えるけど、これがうまく理解できないのが若さなのかな。

【P102】親と他人と過去の自分、この三者と自分を比較しない「比較三原則」を意識していれば、ものすごく楽に生きられると思うんだ。

【P129】事務所のライブで一番下に落ちた時、自分は才能ないんだなと物凄く落ち込んだんだけど、ここで基本の大切さに気づいたんだ。当時はコントをやっていたんだけど、お客さんに伝わらない、分かりにくいネタをずっとやっていたんだ。それで、漫才をやろうと。基本に忠実に、フッて、ボケて、ツッコむようにして。

【P153】やっぱりスーツはいいね。ネタの中身は変わっていないのに、スーツで出て行っただけで「よくなった」と言われたこともあるし。見る人の気持ちも変わるのかな。芸人をやり始めた頃は、とにかく笑わせりゃいいんだろとしか思っていなかったけど、衣装も大事なんだって。

【P163】ボクの芸人人生で、最も大きなものとなった『M-1』ファイナル出場だけど、漫才には演者の人間味というか、人生が乗っかっているんだと思った。テレビでやる時は、3分か4分のネタでも、そこに演者の背負ってきた人生が加われば、より深みが出せるんだなということを、この経験で学んだよ。

2022年8月13日

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