利己的な遺伝子 <増補新装版>

  • 紀伊國屋書店 (2006年5月1日発売)
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感想 : 191
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生物は、遺伝子に利用される「乗り物」に過ぎない。
この本を読むと、その説にまったく反論できなくなる。
中学生のころにこの本を手にして、ショックを受けるとともに「自分の生とはこの程度のものだ」と気楽になったのを覚えている。
無駄なことと気楽なことをして、好きなときに死ねばいい。恋愛も結婚も子育ても遺伝子の生存本能により生み出された幻想なのだから、憧れも神聖視もいらない。
遺伝子に操縦されていることを知らないまま幸せに生きるもよし、知ってなお人間的とされる生涯を送るもよし、斜め上から見下して逆らうもよし、なんでも自由。
読むことで選択肢は確実に増える。
あと単純に蜂の生態の話とか面白いよ。注釈が多いので、寄り道しながらの読書が好きな人にもオススメ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年4月7日
読了日 : 2023年4月2日
本棚登録日 : 2023年4月2日

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