- Amazon.co.jp ・マンガ (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784778321802
感想・レビュー・書評
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吃音症の主人公の志乃ちゃんが悩みを抱えながら志乃ちゃんなりに頑張る漫画。押見の描くキャラの表情はダントツで、この年代の悶えるような感情がひしひしと伝わる。伝えたい想いがいっぱいあるのにどうしても出ない言葉。そんな志乃ちゃんの健気さが余計切なくなる。しかし、どこか爽やかな青春物語。
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2013/12/7売却
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素晴らしい
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誰にでも人には言えない、触れられたくないコンプレックスはあって、ずっとそれと付き合って生きていかなくてはならない。
自分は生まれつき喉が弱く、出しにくくて掠れた声がずっとコンプレックスだったけど、最近はこれも味かと思えるようになった。
自分は自分でいいんだと思えるようになる作品。
多くの人に読んで欲しい。 -
作者自身の経験を元にした話。吃音症で困ることは多かったけれど、おかげで人の表情に敏感になっていまの漫画家としての作者があるそう。
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旨くしゃべれない志乃ちゃんのもどかしさと、がんばりがとても伝わってきて最終話の文化祭のシーンにジーンときました。
とても歯がゆくて、でも最後に幸せそうな志乃ちゃんがいて、すっきりとした読後感で良かったです。
あとがきを読んで押見さんの作品の見方が少し変わりました。 -
著者が自身の吃音体験を元に描いた、暗くならないあくまでもどかしくはあっても前向きな主人公や友達たちの等身大の描写がいい。自己紹介で自分の番が回ってくるまでの緊張、初めての友達との出会い、人とつながろうという意志が芽生えるたびに苦しみ自分を責める、自分から逃げる。吃音だけに限ったことではない、コミュニケーションで苦しい思いをしているすべての人が、自分事として主人公の姿に共感できると思う。
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志乃のコンプレックスは、別の形でみんな何かしら同じ様なことは体験していて、いやぁもうみんな可愛い。
志乃が走るシーン最高に可愛い。少女は生き急いで走れ! -
上手く喋れない女の子の苦悩が嫌というほど伝わってくる。
ささやかな幸福から思春期の少女には辛すぎる問題へと移ろう過程がすさまじく胸が痛む。
リアル。でした。
あと、押見さんファン(にわか)としては、あとがきがとても面白かったです。
これが押見さんの根源の一つと言えるのかもしれません。