志乃ちゃんは自分の名前が言えない

著者 :
  • 太田出版
3.92
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本棚登録 : 1129
感想 : 109
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784778321802

感想・レビュー・書評

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  • 吃音症の女子高生のお話。漫画は救いもしなければ、助けもしない。だが、教えてくれる。私にとってそういう作品でした。吃音症は、スキャットマン・ジョンで知っていてその時から自分もそうなんじゃないのかと感じてたぐらいどもり癖があるのでこの作品の主人公・志乃に凄いシンパシーを感じてかなり感情移入をして読みました。失敗を恐れる余りに身構えて、いざ、話すとそれが出来ない。そして、取り返そうとして意気込んでみると、それが、かえって過負担となり上手くいかずに空回りする。上手くいかないことにより、その事がいつまでも小骨が引っかかったように後を引き、自己反省と自己嫌悪を繰り返して…自分に諦めちゃうんですね。もぅ…いいや。どうでもいいや…てね。だから、最後の志乃の叫びは読んでいてもぅ…胸に詰まされたのもありますが、それ以上に教えられ、考えさせられました。手を差し向けてくれた闘う友の歌も良かった。完全に克服はしていないですが、そうそう克服したら苦労なんてないですからね。向き合い、対話し、自己理解し、また向き合う。惜しむらくは、全一巻でまとめられているから駆け足気味なのが少し残念。あと、音痴の友人が何故、あえて音楽をやろうとしたのか気になった。

  • ホントに、次々出てくるねぇ…

    こんなマンガもあるんだなって思いますが、
    1冊で読みきりです。

    吃音のおはなしですが、
    心が痛く、心がホンワカもします。
    読んでみてください。

  • 惡の華の押見修造さんのまんがということで、購入。押見っていう名字の部分だけみてたせいか、この作者を女性だと思ってた。
    普通じゃないということへのコンプレックスという一貫性にも面白さを感じる。この人のまんが、ほかにもあるみたいだし、読んでみよー。

  • すごく良かったです!中学生におすすめしたい漫画です‥

  • 押見さんが今年最後にとんでもないプレゼントをくれました。
    誰にだって負い目はあるけど、それも全部ひっくるめて「自分」なんだって思わせてくれた。感動です。
    心理系の大学に通う学生さんなんかは、読んでみるといいかもしれないです。

  • こんな漫画が読みたかった。救いのある物語です。

  • あ、あ、あ、あ、


    お、

    ああ!

  • 涙と鼻水と涎。もだえる。

  • 傑作。ボロ泣きしました!

  • 他人とコミュニケーションを取ることに何かしらのコンプレックスを抱いていて、良くしていこうと思っても実際なかなか上手くいかない時の不安とか諦めとか、僕自身似通った感情を経験をしているからか、志乃ちゃんを見るのが辛かった。でも最後の彼女の叫びにもあったように、心が内向きになって逃げても、自分を笑っている、馬鹿にしている、恥ずかしいと思っている自分自身が追いかけてくるということは変わらない。受け入れるしかないんでしょうかね…

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著者プロフィール

★漫画家。2002年、講談社ちばてつや賞ヤング部門の優秀新人賞を受賞。翌年、別冊ヤングマガジン掲載の『スーパーフライ』にてデビュー。同年より同誌に『アバンギャルド夢子』を連載した後、ヤンマガ本誌にて『デビルエクスタシー』などを連載。2008年より漫画アクションに連載した『漂流ネットカフェ』は、テレビドラマ化された。翌2009年より別冊少年マガジンにて『惡の華』を開始し、大好評連載中。

「2011年 『NEMESIS No.5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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