津島佑子のレビュー数ランキング

プロフィール

津島 佑子(つしま・ゆうこ) 1947年、東京都生まれ。白百合女子大学卒業。78年「寵児」で第17回女流文学賞、83年「黙市」で第10回川端康成文学賞、87年『夜の光に追われて』で第38回読売文学賞、98年『火の山―山猿記』で第34回谷崎潤一郎賞、第51回野間文芸賞、2005年『ナラ・レポート』で第55回芸術選奨文部科学大臣賞、第15回紫式部文学賞、12年『黄金の夢の歌』で第53回毎日芸術賞を受賞。2016年2月18日、逝去。

「2018年 『笑いオオカミ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

津島佑子のレビュー数ランキングのアイテム一覧

津島佑子のレビュー数のランキングです。ブクログユーザがレビューをした件数が多い順に並んでいます。
『変愛小説集 日本作家編』や『変愛小説集 日本作家編 (講談社文庫)』や『ナラ・レポート』など津島佑子の全187作品から、ブクログユーザのレビュー数が多い作品がチェックできます。
※同姓同名が含まれる場合があります。

変愛小説集 日本作家編

313
3.07
川上弘美 2014年9月5日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

「藁の下で蠢いていたもの-それは、小さな楽器だった」 《藁の夫》より 「折り合いをつけるべき相手というのが、他人であるうちは、若かった。その相手は、つい... もっと読む

変愛小説集 日本作家編 (講談社文庫)

360
3.35
川上弘美 2018年5月15日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

海外作家編では幻想を感じたが、こちらは会話やシチュエーションがリアルなためか違和感を感じるものが多かった。川上弘美・吉田篤弘はお馴染みの異世界。多和田葉子... もっと読む

ナラ・レポート

56
3.09
津島佑子 2004年9月25日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

読み終えるまでに2週間。 読んでいる最中も、読み終えたあとも、どんな物語なのかがわからないままでいる…というのが正直な感想です。 奈良の地で繰り返... もっと読む

快楽の本棚: 言葉から自由になるための読書案内 (中公新書 1678)

105
3.63
津島佑子 2003年1月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

著者の子供時代からの読書遍歴を辿る、性をテーマにした文学作品案内。 怖いもの見たさに『怪談』や『雨月物語』に夢中になった幼い頃の好奇心は、年を重ねるにつ... もっと読む

ヤマネコ・ドーム

96
3.05
津島佑子 2013年5月24日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

読後、残ったのはしんしんと滲み入る寂しさ、悲しさ。 何やらどうにもならない運命のようなもの。 その分、人の優しさが滲みた。 みんな愛おしい。 文体が独... もっと読む

グリムの森へ (小学館文庫 た 29-1)

88
3.05
高村薫 2015年3月6日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

現代作家によるグリム童話の再話集。作品に対する新たなアプローチというよりは、『如何に語るか』に重点を置いた再話のように感じた。 皆川博子の『青髯』が読み... もっと読む

寵児 (講談社文芸文庫)

95
3.55
津島佑子 2000年2月10日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

想像妊娠の主題が生々しく、男性として興味深い。 主人公のプライドや自己中心性、他者との物差しなど、こういった女性の解像度が非常に高く、少し怖気が走る場面... もっと読む

ジャッカ・ドフニ 海の記憶の物語

152
3.76
津島佑子 2016年5月2日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

心が震える。 雨が降るように、 まるで土砂降りの雨の中にいるよう。 本を開いている間中、私の五感はそれに全部持って行かれる。 お腹も空かないし、眠くも... もっと読む

光の領分 (講談社文芸文庫)

124
3.45
津島佑子 1993年9月2日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

生活能力の低い女が、未成熟な娘と孤独やストレスに耐えながら生活する中で、何となく光が見えてゆく過程に心が洗われる。 全篇に透き通った雰囲気があり、読後も... もっと読む

火の山ー山猿記(上) (講談社文庫)

112
3.48
津島佑子 2006年1月13日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

大江健三郎や『楡家の人びと』を彷彿とさせる圧倒的創造(想像)力のクロニクル系大長編。 有森家の1人が、連綿と続く有森家の歴史・家族の事件を綴った手記を、... もっと読む

火の山ー山猿記(下) (講談社文庫)

90
3.79
津島佑子 2006年1月13日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

凄まじい大作だった。 上巻では、津島佑子らしくない創造力で意外性を見たが、後半は正に女性讃歌の一冊だった。 有森家の女衆の1人、桜子の魅力が物語を牽引し... もっと読む

狩りの時代

119
3.82
津島佑子 2016年8月5日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

難の多い小説だった。序盤は10行に1人の勢いで増え続ける登場人物の数に圧倒され、途中からは過剰な時系列シャッフルに悩まされた。それがことさら効果的だったか... もっと読む

黄金の夢の歌 (100周年書き下ろし)

59
3.14
津島佑子 2010年12月7日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

素晴らしい。本文にも触れられているチャトウィンの『ソングライン』を髣髴とさせ、津島佑子オリジナルのソングラインが凌駕しているといっても過言ではない。キルギ... もっと読む

ナラ・レポート (文春文庫 つ 15-1)

51
2.63
津島佑子 2007年9月4日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

作者がキャリアで大事にしてきた母と子の繋がりを、どこまでも強固な主題にして書き上げた一作。 ただこの作品、文学的な業績や主題の明快さには頷きつつも、説明不... もっと読む

半減期を祝って

56
3.13
津島佑子 2016年5月17日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

文章は読みやすいし、テイストも嫌いじゃない。絶筆だと言う表題作は、「ASD」の件をもう少し抑えめにした方が良いような気がするが、その余裕はもうなかったのだ... もっと読む

笑いオオカミ

57
3.40
津島佑子 2000年11月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

一風変わったタイトル。読了後、わかったような気もするが、わからないような気もする。 冒頭に、在野の動物学者であった平岩米吉の著作(『狼―その生態と歴史』... もっと読む

あまりに野蛮な (上)

42
3.38
津島佑子 2008年11月28日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

ただただ必死に生きるミーチャの姿が時に痛々しく時に哀しく生々しく、いじらしい。日本が占領していた当時の台湾で結婚生活を送る女性と、その数十年のちの姪の人生... もっと読む

葦舟、飛んだ

42
3.08
津島佑子 2011年1月27日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

すごく遠回りをして、作家が伝えたいことを聞いたような感じだ。もどかしかった。津島さんは、上坪隆著の「水子の譜〜ドキュメント引揚げ孤児と女たち」に触発されて... もっと読む

黙市 (新潮文庫 つ 15-1)

63
3.26
津島佑子 1990年4月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

1篇20p弱からなる11の短編集だが、内容的にはほぼ連作。 知恵遅れの兄、片親、生活能力の低い女と、津島佑子共通の作品世界に加え、度々現れる夢・逃避のイ... もっと読む

電気馬

40
3.69
津島佑子 2009年3月1日 Amazon.co.jpで見る Amazon.co.jp

感想・レビュー

津島佑子さん好きだな。多くの作品に共通したテーマが感じられ、それが底なし沼みたいに深くドロドロに濁って、でも時折澄んだり、見えないはずの光景が見えたりもす... もっと読む
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