はてしない物語 (エンデの傑作ファンタジー)

  • 岩波書店
4.25
  • (1837)
  • (604)
  • (896)
  • (25)
  • (18)
本棚登録 : 10684
感想 : 999
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (589ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784001109818

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読書の面白さを心底味わせてくれた本
    これと、『モモ』は必読書。

  • 久しぶりにファンタジーをハードカバーで読んだ。
    この本は特に赤いサラサラとしたカバーの手触りも味わってほしいような本だった。
    読んだ後清々しい気持ちになった。
    大切なものとは何かを考える一冊である。

  • ファンタジーはそんなに読まない私でも、大好きな作品。5年ぶりの再読。 このあかがね色のハードカバーを開くワクワク感、読書好きにはたまらない設定、メッセージ性もあって、子どもの頃に出会っていたら人生もっと変わったかもしれないと思う。

  • ★4.5
    映画「ネバーエンディング・ストーリー」の原作本で、本が好きな人全てに贈られた夢のような1冊。中でも、ファンタージエンのアトレーユの冒険、バスチアンの悲痛な現実世界、その両方を味わえる中盤までが特にお気に入り。勿論、バスチアンがファンタージエンに行ってからも楽しめるけれど、徐々に傲慢になっていくバスチアンを見るのがとにかく辛い。が、終盤で理性と勢いを取り戻し、最終章ではちょっと泣きそうになったりも。そして、完全なるファンタジーでありながら、本当に大切なことを教えてくれる。装丁の素晴らしさにも脱帽。

  • これはファンタジーだ。
    けれど、何故だか自分に重なってくる。

    きっとこどものころに読んでいたら分からなかった。
    今だからこそ、響いてくるのだと思う。
    この物語が。

    人生こそが物語なのだなと。

    アトレーユとフッフールが、自分の近しい人に似ていた。

    何故、この人たちはバスチアンが間違った事をしてしまっても、彼を信じ続けていられるんだろう。
    なぜ、見捨てずにいられるんだろう。
    ずっとそう思いながら読み進めていた。
    既に生命の水を飲んでいたんだね。

    きっと彼らも、私より先に生命の水を飲んでいたのかもしれない。


    『元帝王たちの都』、一番読んでいて怖かった。
    人間の精神が壊れていくことほど怖いことはないのかもしれない。
    アイゥーラおばさまがとても好き。

  • 内容紹介
    バスチアンはあかがね色の本を読んでいた――ファンタージエン国は正体不明の〈虚無〉におかされ滅亡寸前。その国を救うには、人間界から子どもを連れてくるほかない。その子はあかがね色の本を読んでいる10歳の少年――ぼくのことだ! 叫んだとたんバスチアンは本の中にすいこまれ、この国の滅亡と再生を体験する。

    高校生の時に友達のお母さんから借りて読んだ本。ネバーエンディングストーリーの2はこの本の後半だという事にびっくりしました。映画と主人公の印象が全然違かったです。

  • でぶでX脚でさえないいじめられっこのバスチアン。ちょっとした出来心で古本屋の店主が読んでいたあかがね色の表紙で二匹の蛇が尻尾を噛みあっている表紙の不思議な本を盗んでしまう。学校をさぼって物語を読みふけるバスチアン。彼がファンタージエンに行くまでのとまどいやときめきは小学生の頃図書室でいつまでも本を読んでいた時の気持ちを思い出した。早く読まないと閉館しちゃうと焦りつつもじっくりよみたいという気持ちに勝てなかったり。
    ファンタージエンに入ってからのバスチアンの行動は目に余るものがあって、こういう成功者の転落みたいなものをいろいろな媒体を通したり(または身近で)目にしているから読んでいて苦しかった。何より、「自分を忘れる」というのはとても悲しいことなんだと思った。それまでの自分がどんな自分であっても、それを忘れてしまっては人の気持ちなってものを考えたり社会(ファンタージエン)のために冷静になって善い選択をするなんてできない。一周回って「ありのままの自分であることがうれしい」とバスチアンが思うことができて本当にうれしい。そう思うことは、どんなに立派な大人であってもなかなか難しいことだ。

    • 美希さん
      >fountainさん☆

      108円!うらやましい。これは本棚に入れて読み返したい本だわー。装丁も素敵だし。
      おお、数学者君の「才能」...
      >fountainさん☆

      108円!うらやましい。これは本棚に入れて読み返したい本だわー。装丁も素敵だし。
      おお、数学者君の「才能」をあの「おひかり」に変えるとまさにそんな感じなのかな。
      醜さと向き合うのはつらいなぁと思ったりした。
      2014/10/26
  • 本の外の世界と本の中の世界とで文字が色分けされてるのが面白い。
    あと本の装飾が本の中に出てくる『はてしない物語』と一緒というのが凝っててが良い。

    最初は自信が無かった主人公が本の中に入って力を手にしてしまってだんだん傲慢になっていく様が読んでいて考えさせられた。
    案の定そのツケが後で来たときにやっぱりって感じ。

    子供のときに読んでおけば良かったと思う。

  • 2014年31冊目。

    これは本当に名作。
    特に最後の4章、バスチアンが自分を取り戻していく部分は何度でも読みたい。
    子どもの頃に読めば、大人になるに連れて傷ついた心に効くはずだし、
    大人になってから読んでも、もちろん響く。
    『エンデのメモ箱』に収録されている「永遠に幼きものについて」を読めば、この『はてしない物語』に出てくる描写の深みが更によく感じ取れる。
    素晴らしいファンタジーをこの世に残してくれたエンデに感謝。

  • 考えてみたらアトレーユって私の初恋かも。子供向けの本だけど、実は大人向け。いろんな怖い話が出てくる。その怖さを真の意味で知るのは大人になったとき。この本もゆっくり読み直す時間が欲しい!

全999件中 41 - 50件を表示

ミヒャエル・エンデの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×