やし酒飲み (岩波文庫)

  • 岩波書店
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本棚登録 : 815
感想 : 101
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003280119

感想・レビュー・書評

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  • 長い時間をかけて読んだ。やっと、死者の町から帰還...。

  • なんか凄い。わけがわからない…翻訳だから?元々こうなの?
    飲んだくれの屑かと思いきや、まさかの。。いや、やっぱ屑、みたいな。
    謎が渦巻くけど、途中からどうでもよくなる。 
    自由なイマジネーションの奔流、エネルギッシュな一冊。

    好きか嫌いかもわからなかったので、☆はつけられない。

  • アフリカの神話?民間伝承??よくわからないが、独特の語り口で荒唐無稽ともいえる話が紡がれる。巻末の解説で、この物語には恐怖が満ちている(人間が生存困難なジャングルの密林や動物への恐怖)とあるが、物語の中で次から次へとでてくる恐ろしい生物や精霊なども、そう考えると不思議と納得感がある。アフリカ文化を考える上では読んでおいて損はない本だと思う。

  • 英語ではかなり訛ったような、幼稚な文章で構成されているらしい。それはそれでどんな文章なのかは気になったけど、英語では読み通せる自信がなかったので翻訳版で読んだ。

    確かにストーリーは説明が少ないために凄くわかりづらい。語り手は主人公だが、文章ではなく口伝で語っていると思えば、突然話が飛躍してても仕方ないと納得できるかもしれない(「この本をお読みの方は」というくだりが後半に出くるが)。しかし、主人公はやし酒を飲むことしか取り柄がないと言いつつもジュジュを使って自在に変身できるんだからそれは非常に凄いことなのではないか。そして最後はなぜ主人公ではなく奴隷で終わるのか、これは解説にちょっと説明はされていたけれども、読んでもわかりませんでした。だが、出てくる化け物がどれも個性的で混沌としてて、そこは読んでて面白かった。

    絵が描ける人には読んでもらって、どれでも化け物の絵を描いてほしい。それぞれいろんな化け物の姿ができそうだ。

    私の感想はざっとこんな感じです。

  • 2013/05/10
    for N.C.

  • へんてこな本だ。翻訳されているから、どこで変になっているのかますますわからない。
    でも、アフリカの世界観って、こういう感じなんだろうか。

    ワールドスタンダードなんて、つまらない。
    世界は広くあってくれ。

  • とても変な物語。でもズルズルと引き込まれて最後まで読んでしまう感じ。ぜひ皆に読んでもらって感想聞きたい!

  • 文章に統一感が無く、軽く混乱しました。
    内容も生者と死者、人間と神や精霊と言った精神世界的なものの入り混じった混沌とした世界でアニミズムとシャーマニズムが幅をきかせる独特の世界でやし酒を飲むしか能の無い男とその妻が死んだやし酒作りの名人を訪ねる物語。
    やし酒を飲むしか能の無い主人公の能は果たして能と呼べるのか…と冒頭数行で既に疑問が…。
    妻のいつから予言する力を得られたのかも読み落としたのか疑問のまま終わりました。

    アフリカ文学は滅多に読まないので疑問を感じつつも楽しめました。

  • 友達に勧められて読みました!
    お酒飲みたさにここまでできるか?私はできません!
    深く考えず、さらっと読むととても面白いです!
    八百万の神とか、どこか日本と似ています。

  • 祝文庫化!岩波文庫になるなて。。。

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    「ここはアフリカの底なしの森。やし酒を飲むことしか能のない男が酒づくりの名人をつれもどしに「死者の町」へ旅立つ。頭蓋骨だけの奇怪な生き物。地をはう巨大な赤い魚。指から生まれた凶暴な赤ん坊……。幽鬼が妖しく乱舞する恐怖の森を、まじないの力で変幻自在に姿を変えてさまよう、やし酒飲みの奇想天外な大冒険。魅惑の幻想譚。」

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著者プロフィール

1920年、ナイジェリア生まれ。ヨルバ族出身。『やし酒飲み』はアフリカ最初の本格小説と激賞された。他の著書に『ブッシュ・オブ・ゴースツ』がある。1997年、没。

「2010年 『アフリカの日々/やし酒飲み』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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