- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004314301
感想・レビュー・書評
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力作。
このシリーズ、良書。
アメリカの貧困、そうとう酷いらしい。日本も既に、始まっているように思う。アメリカのようになるのか。
どうしたら良いのかは、書かれておらず、残念。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
貧困大国アメリカ3部作のラスト。
低所得者用の食糧支援、かつてはフードスタンプと
呼ばれてましたが今はSNAPです。
これの普及率が、今やアメリカ国民7人に1人。
これがまた食糧業界とつながっていたりして、
結局ジャンクフードなどの大量消費につながり、
糖尿病など医療(業界)に行き、そして
金融業界へつながるという連鎖。
貧困層を助けるものではなく、大企業・業界を
うはうはにするシステムとなってしまっている。
数々のアメリカの驚くべき、かつ呆れる内部事情が
今回も多数出てきます。
このシリーズの醍醐味、全然知らなかったアメリカの
ばかげた内実が前作よりも楽しめます。
救いは一つ。動くこと。
銀行の不当値上げに一人の女性が声をあげて、
預金を80億円移動させた動きなどは
我々もできるという希望を示しています。-
こんにちは。
ヒョードルさん、最近のレビュー数すごいですね!
しかも興味を惹かれるものばかりで。
レビューを読むだけでも勉強になり...こんにちは。
ヒョードルさん、最近のレビュー数すごいですね!
しかも興味を惹かれるものばかりで。
レビューを読むだけでも勉強になります。
食料支援が7人に1人とは驚きです。
つい先日GMのCEOの報酬が14億とかってニュースになっていましたよね。
同じ国とは思えませんね・・・(^_^;)
でも人ごとじゃないですよね。
ヒョードルさんの「地方にこもる若者たち」のレビューにもある通り、地方経済の現状は相当厳しい。
日本はどこへ向かっていくんでしょうか・・・。
またためになるレビュー、お待ちしております♪2014/02/13 -
vilureefさん
いつも読んでくれて、ありがとう!
堤さんはFacebookでもやり取りをさせて
いただいてまして、好きなジャーナ...vilureefさん
いつも読んでくれて、ありがとう!
堤さんはFacebookでもやり取りをさせて
いただいてまして、好きなジャーナリストの
一人です。
おっしゃるように、貧困・格差、どう
考えても希望のない状況が目白押しですが
”自分(たち)が考えて、動くこと”、
これしかないかな、と思ってます。
読書を通じて、これからもお付き合い
くださいね。2014/02/13
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アメリカの政治・経済は超巨大企業たちに牛耳られているのだよ的な本
いわゆる1%vs99%の話ですね -
養鶏のシステムが氷つく。
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アメリカがいかに株式会社で動かされているかが明らかになっている。従って、アメリカに留学するとガンになるという予測がつく。アメリカについての卒論を書くためには読んでおくといい。
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三部作を全て読んだ上で総合的な感想を記す。
三部作では、自由主義経済という時の「自由」は人生の選択の「自由」と一致しない事、自由主義経済を極限まで推し進めると人間の生きる選択肢が狭められるという事を、はっきりと示してくれている。
規制緩和、自由競争の名の下に、人間の命や尊厳がダンピングされる様は、現在の日本でも着実に起こっている訳で、この先の日本の姿を考える上で役立つ三部作と思う。
アメリカが歩む道を確実に後追いする日本だが、それが本当に正しいのかを再考する必要があるかもしれない。 -
筆者は、1%VS99%の報道について、たぶん何となくそんなことがあるかもしれないという認識の方が多いかもしれないが、食・農・医療・政治・司法・メディア等諸々について、はっきりと侵攻していることを再度警鐘している。
もう遅いかもしれないという絶望感も漂ってしまう程、現実は危機的状況だ。 -
【自分のための読書メモ】
貧困アメリカ三部作読了。衝撃の内容。ここで書かれていることがすべて「本当」ならば、という形で判断の留保はいるかもしれない。しかしそれでも、これまでの価値観や、国家への信頼感を十分に揺さぶられる内容。
この3部作で書かれるのは、徹底して海の向こうのアメリカの話。しかしこれが、他人事のように思えない。それは確実に格差が広がり中産階級が破綻したアメリカを一つの成功モデルとして後追いしていると思われる日本の政治状況を考えずにはいられないから。
これは、近未来の日本の話である。
私を怯えさせる事実は以下のこと。
① 国家が国民に対して詐欺行為を働きうるということ。
公共性が高い医療と教育において、知らぬうちに企業の食い物にされているという現実。そして、それに政治が知りながら手を貸しているという事実。
② もはや、アメリカ政府は国民国家という枠組みを維持しようとはしていないということ。(つまり自国民の利益を最善に考えていないということ)
ずっとあったアメリカのイメージは、自国には最も有利な条件を留保しつつ、他国には自国にしないことを平然と押し付けるという、厚顔無恥な不公平な国家のイメージ。しかし、そんなことはなかった。アメリカは実に「公平」な国家であった。アメリカが他国におしつける条件とは、すでに自国民に押し付けた上で、そして中産階級を見殺しにし破壊したうえで、他国にもそれを求めるという一貫性のある姿勢。狂気の沙汰にさえ思われる。
この3部作の完結編では、「1%対99%」というフレーズが繰り返される。上位1%の国境を越えた連帯。
かつて、ヨーロッパは階級社会であり、中世から久しく、貴族が連帯感を抱いたのは自国民ではなく、他国の貴族に対してであったという話を聞いたことがある。今また同じことが起きつつあるように思われる。しかし、今度の新しい連帯は、血筋によって作られるのではない。経済力が結びつける連帯感である。何よりもカネがものをいうのだ。
私にとっての国家像とは、自国民の利益、国益を前提にするというものである。何よりも、国民を守るのが国家である。そしてそうあって欲しいと今痛切に思う。 -
読んでいて、目をひらくような内容ばかりでとてもおもしろい本でした。世の中にはまだまだ知らないことがあるのだということを実感させられます。もっともっと、勉強しなくては。
タイトルの通り、アメリカのことが中心に書かれていますが、もはやアメリカという国の枠組みでは収まりきらないところまできているのだということがよくわかりました。日本でも2013年12月に秘密保護法案の裏で新しい法律が可決されましたし、この本に書かれていることはもはや他人事ではないのだと感じました。99%の団結が、今こそ求められるときなのだと思います。 -
大変興味深かった。同シリーズの完結編ともいうべき本書は将来の日本のみならず世界にとって警鐘を鳴らしていると言えよう。教育と食に関して、そして1%の富を握る大企業がアメリカを乗っ取り合法的に支配していく様から我々が政治に、社会に、どう向き合うべきか考えさせられる。必読。