愛しの座敷わらし

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (435ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022504241

感想・レビュー・書評

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  • 東京からものすごい田舎の古い家に引っ越した一家。
    バラバラだった家族が座敷わらしと出会ってお互い思いやるやさしい心に気付く。

  • 義父(故人)が東北出身、首都圏で働いていて、
    定年を機に東京の外れに家を建てた。
    50年近く前のことだが、どうしてこんなところに、と
    言いたいような、現在になっても便利とは言い難い場所。
    だが、この作品を読んで、「ああ、こういうところでの生活に戻りたかったのかな」と感じ、それでもやはり
    それは無理、と思い、色々考えさせられた。

  • 都会から転勤で引っ越すことになった一家。バラバラだった家族は父・晃一のこだわりでド田舎の一軒家に住む。そこには、何かがいた。
    今時の家族が軽妙に描かれながら、暖かいもの、大切なことがじんわり伝わる物語。

  • 久々に心が揺さぶられた作品

  • 朝日新聞に2007/1〜2007/11 まで掲載されたものの書籍化。映画化もされる。東京から築100年超の古民家に引越し、座敷わらしに出会うお話。それぞれの家族目線でお話が進みサクサク読めます。座敷ぼっこがかわゆす。

  • コールドゲームから荻原浩を読んだ私には衝撃でした。ほのぼの…!ありがちな家族再生…!
    まあこれはこれでいいんじゃないでしょうか。映画化もされたみたいですが興味はありません。

  • 夏休みの本ですね。現代の中で取り残された古民家で、ちょっと怖いけど愛らしい、そんな座敷わらしに出会う家族のものがたり。
    文庫1冊で十分なシンプルストーリーですが、ページ数を割いた分、簡単にハッピーにまとまらなかったり、家族それぞれの抱える問題との直面を安易に解決させないところが良かったです。

  • ごく平凡な家族の、普通の日常。
    それぞれに悩みを抱え、それぞれの生活で精一杯。
    特別なことなんてない。

    それでも視点を変えれば、今までの日常は全く違うものになったりするんだと自然に訴えてくる。

    自分の心の持ちようで、毎日はとても満たされたものになる。
    それに気づけた幸せな家族の話。

  • 父親が転勤をきっかけに田舎の古民家に引っ越すことになった一家と、その家に棲み付いていた座敷わらしの物語。
    座敷わらしが本当に愛らしくて、でもその裏に悲しい言い伝えもある。
    そんな座敷わらしとの出会いによって、一人ひとりが変化し、家族として一つになっていく様子が、とても素敵だった。

  • 各々もやっとしてギクシャクした家族が、仕事の都合で都会から田舎へ引っ越したところ、築100年超えの家に住むことになった、その家には座敷わらしが住むという。座敷わらしと家族のどこかほのぼのした物語。座敷わらしが可愛いこと。

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著者プロフィール

1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業後、広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞。14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞。16年『海の見える理髪店』で直木賞。著作は多数。近著に『楽園の真下』『それでも空は青い』『海馬の尻尾』『ストロベリーライフ』『ギブ・ミー・ア・チャンス』『金魚姫』など。18年『人生がそんなにも美しいのなら』で漫画家デビュー。

「2022年 『ワンダーランド急行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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