情報のさばき方: 新聞記者の実戦ヒント (朝日新書 10)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022731104

感想・レビュー・書評

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  • 基本原則一 情報力の基本はインデックス情報である。
    基本原則二 次に重要な情報力の基本は自分の位置情報である。
    基本原則三 膨大な情報を管理するコツは、情報管理の方法をできるだけ簡単にすることである。
    基本原則四 情報は現場や現物にあたり、判断にあたっては常に現場におろして考える。
    基本原則五 情報発信者の意図やメディアのからくりを知り、偏り(バイアス)を取り除く。

  • 「情報のさばき方」ではあるが、どちらかというと、「新聞記事の作られ方」というタイトルの方があっているよな気がする。情報を整理するに当たって「捨てる」「情報源を確認する」「備忘録と日記の分離」などは参考になる。なかでも、一日一行日記などは、まねしてみようかと感じた。

  •  朝日新聞だけど、結構まともなことを書いています。ちょっと関心。
     特に秀でた部分もありませんが、誰が読んでもまぁ、納得するレベルの情報の「整理と検証」の仕方が書いてあります。新聞記者の視点というのはほとんどありませんが(というよりも、新聞記者の視点というのはあってはならない。常に客観であるべき)、取材対象への接し方などは見るべき価値があります。

  • 情報のさばき方…入門…か。でもなぁ…なんもすごくなかった…うむぅ。

  • ますます必要とされる、「情報力」。情報をさばく方法を、新聞記者の経験をもとに提案します。なるほど。

  • ★ノウハウより心構えが響く★高い教養と名文で知られる朝日新聞記者(現在は編集局長)による、新聞記者のノウハウ本。「読者が知っていること7割、ニュースは3割でいい」「自分の表現や論理を相手に押し付けない」「現実を際立たせるために、あえて間違った仮説を立てておく」「相手の求める既存のイメージに沿った話ではなく、自分の目で確認したことを伝える」「1行ごとに数万人が離れていく」。メモの取り方や整理方法など具体的なノウハウ以上に、先輩の言葉を借りて説く基本的な心構えがあたまに残る。ここまで細かく事実を確認するのかという驚きもあった。文章は平易で分かりやすい。欲張るなら、一見関連の薄い情報をいかに組み合わせ、見過ごしていた事実や見方を生み出すかのかのヒントが欲しかった。こうした実用書を書くとは思わなかったが、社内向けの記者教育と朝日新書発刊という営業の両面から迫られたのだろうか。『傍観者からの手紙』に表れていた懐の深さとはまた別の面白さ。

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著者プロフィール

ジャーナリスト・作家
1953年生まれ。東京大学法学部在学中に、石川啄木をテーマにした小説『北帰行』(河出書房新社)で文藝賞を受賞。朝日新聞社に入社、ニューヨーク特派員、AERA編集委員、ヨーロッパ総局長などを経て、東京本社編集局長。同社を早期退職後は、震災報道と沖縄報道を主な守備範囲として旺盛な取材・執筆活動を展開。『地震と社会』『アジアへ』『傍観者からの手紙』(ともにみすず書房)、『3・11 複合被災』(岩波新書)、『震災と原発 国家の過ち』(朝日新書)、などのジャーナリストとしての著書のほかに、中原清一郎のペンネームで小説『カノン』『人の昏れ方』(ともに河出書房新社)なども発表。

「2018年 『圧倒的!リベラリズム宣言』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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