自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れをとる技術 (朝日新書)
- 朝日新聞出版 (2013年2月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022734907
感想・レビュー・書評
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○自衛隊でメンタルの共感を務める下園氏の作品。
○著者の指導経験や自身のメンタルヘルス経験を踏まえ、いかに「心の疲れ」を乗り越えるのかを解説したもの。
○事例が具体的で、まねできそう。とても参考になる。
○ポイントは、離れて冷静になること。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
配置場所:摂枚普通図書
請求記号:498.39||S
資料ID:95140206 -
疲れてくるとつい気持ちがささくれ立ってしまう、他人に失礼なことをされると瞬間的にカッとなってしまう。
そんな自分に気付くことが、ままあります。
「いつも平穏な気持ちで過ごしたいなあ」という反省の意味を込めて、気になった関連書籍を読むようにしています。
この本の著者は、陸上自衛隊の「コンバットストレス教官」。
自衛隊という独特の環境下にある集団の中で、長期に渡り厳しい局面にさらされる隊員の心を、どのようにケアしているか。
「ムリ」「ムラ」「ムダ」という切り口で、人間の感情の動きを理解し、対処する方法が解説されています。
「ムリをしすぎる」の話の中で特に印象に残ったのが、「7~3バランス」。
自分にとって”良いこと”を、長期に渡ってストレスを感じずに続けるには、そのことを無意識にできるようになる必要があること。
そしてその”良いこと”を「面倒だな」と思う意識をムリに抑え込まず、7対3の割合でほどほどにやるくらいが良い。
何かをやろうと決めても、なかなかやり続けられない自分にとって、肩の力を抜いてもらえたように感じました。
また「感情のムダを無くす」の話の中では、”睡眠を意識してとる”、”腹式呼吸をくり返す”といったあたりを、あらためて実践してみたいなと思いました。
また、怒ることなくその場をやりすごした際は、攻撃されたままのイメージではなく、上手に対処したイメージを加えて記憶するというのも、「なるほど、やってみよう」と思う手法だなあと感じました。
著者が自ら学んだこと、そして自衛隊の中で実践してきたことが、概念図を交えて説明されているので、この分野に初めて触れる読者にも理解できる内容ではないかと思います。
体と同じく、一生付き合っていく、自分の「心」。
長く健康を保てるように、今後も関連書籍を継続して読んでいきたいと思います。 -
精神科医が書いた本の後に読んだ為か、やはり本人が「体型だった教育を受けたわけではない。あくまで実地での経験から纏めたもの」と言う通り、書かれている理論?の説得力、機序が今ひとつかなと。
逆に著者の特異なバックグラウンドである、自衛隊での実際、をもっと書いてくれればより面白かったかなと。
とは言え、自分自身の毎日の生活におけるティップスとしては得るものが少なからずあるかなと
⭐年齢を重ねることによる体力の変化に気づかず、昔はこのくらい出来たから今も出来るはず、と見誤り、知らず知らずに疲労を溜めてしまいがち
⭐子供の頑張り、大人の頑張り、の二種類。子供の頃のように知力体力が成長するわけではないので、あるいは一つの正解があるわけではないので、闇雲に根性でひたすら努力をするだけではダメ -
題名に自衛隊と入っているから、自衛隊独自のやり方や理論を期待したが、なんのことはないメンタルヘルスの初心者向けの内容であった。
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ランニングを本格的に始めるようになって感じる肉体的疲労と仕事による精神的疲労について、毎日どのように向き合っていけばよいかを考えさせてくれた本でした。休むことの大切さ、また、上司が部下をマネジメントする時の部下のその仕草、態度から疲れを感じていることをいち早く察知するそのやり方を解説してくれています。リーダーだけでなく、誰もが読んでほしい本で、お勧めです。
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長期戦を戦うための疲労コントロール法を自衛隊でのコンバットストレス教官として教育している著者が教えている。
・ムリをしない -
心の疲れをとるためには、早めの休息と70点で良しとする考え方が大切。
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新たな視点で自分を見ることができてよかった。「ムリ」のとことか自分に当てはまりすぎて、ほんともう……グサグサ刺さります。心が疲れた時は音ゲーに逃げるとかじゃなくて、ゆっくり休むことが大事なんですね。