おかしな本棚

  • 朝日新聞出版
3.91
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本棚登録 : 1481
感想 : 179
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023308985

感想・レビュー・書評

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  • 2015.6
    本棚の分類が自由。そうよね、こんなに自由でいいんだよね。この方が興味が湧くし、入れ替えがきくね。そして、本は読まなきゃいけないと思って積んでいたけど、読めなくても読まなくてもいいんだ。そんな本もあるんだ。

  • 父親の背中をみて育つとか、男は背中で語る!とか、そんな言葉があるけど、そうか、本の背中をみて人は育つかもしれないと思った。
    未読の本が手元にあると安心する私ですが、でもやっぱり読まずにはいられない。ときどき優先順位が途中で変わったりなんかして。いやぁ、思ったよりコイツ面白くて…とか言い訳しながら、後回しにしたり。
    いわく、「期限の決められた読書は不幸です」とかなんとか。この本さえ図書館の決められた期限が迫ってきて開いた私はドキ。

    読書がいとおしくなるような本でした。機会があれば、また。

  • 『「この本を読みたい」と思ったその瞬間こそ、この世でいちばん愉しいときではなかろうか。』何とも共感できるお言葉。 

    さりげなく惚気てくるので注意が必要な本。

    逆に考えるんだ。読まなくたっていいさ...と。

  • この本が一冊加わるだけで
    自分の本棚が豊かになったような気持ちになります。

  • 図書館より。
    時間があるとき、じっくり眺めていたい本。

  • 色々なテーマに沿って並べられた本(一部架空)の“本棚”の写真集&その“本棚”についての解説エッセイ。
    前半も後半のように写真と解説交互にしてほしかったな。

    内容がわからない本ばかりなのに、読みたくなるのが不思議。
    掌編『おしてもだめなら』と『CLOUDSNOTE』も面白かった。

    自分でもこんな風に色々な“本棚”を作って撮影してみたい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「読みたくなるのが不思議。」
      この感覚って、癖になりますね!
      「読みたくなるのが不思議。」
      この感覚って、癖になりますね!
      2013/06/26
  • ああ、なんと本好きの心をくすぐってくれるんでしょうか。本への愛おしさがより一層増します。そして他人の本棚をのぞくことの快楽さと言ったら!久しぶりのクラフト・エヴィング商會作品じっくり堪能しました。その背表紙をじぃっと見つめ、読んだ本ならば共感し、未知の世界ならばこの本の中に広がる世界を妄想し、ああ、妄想するだけでは足らずこれは是非とも読みたい!と気持ち高めてゆくのです。それにしても古書の佇まいの美しいこと。『クラウド・コレクター』好きとしましては「Clouds Note」に心ときめくのでした。

  • なんて静かで美しく、誘い込むような本棚なんだろうか。
    自由に閲覧できるなら、いつまででもこの前に居座ってしまいそうだ。
    並んだ本の背に西日があたっているような様子の表紙や、図書館や古本屋の棚のようなほの暗さで撮影された本の佇まいに、懐かしいようで知らないどこかへ連れて行かれる気がする。

  • 真っ黒な背景に、本、本、本の山。
    単行本、文庫本、茶色くなって歴史を感じる本、お洒落な本。とにかく本のやま。時にそろって、時に乱雑に。背表紙が見えていることがほとんどだが、堂々と誇らしげに表紙をみせる本もある。
    とにかくページをめくっていて退屈しない。

    とても困る。途方に暮れる。読みたい本がありすぎるのだ。でも著者はいたって冷静に言い放つ。

    読む必要なんてないのだ、と。

    読まなければと強迫観念にかられまでして読むことが果たして幸せであろうか。そんなはずはない。それに人間には幸か不幸か忘却という機能が備わっている。すべてを記憶していることなんて無謀だし無理だ。そもそもだから本ができた。本が覚えていてくれる。その本をただ眺めているだけでいい。人がするのはそれだけのことである。手触りや装丁や字の感覚や絶妙なタイトル、エトセトラ、エトセトラ。それらに浸ってにんまりするだけで満足ではないか。

    と、そんなふうに優しく諭してくれる本棚の数々がここにはある。全く以って、書物への、読書への、限りなく深い愛情を示した一冊である。

    なかほどにある「おしてもだめなら」と「CLOUDSNOTE クラウドコレクターのためのノウト」もぜひ単行本化してほしいくらいの逸品。考え方がとても奥深い。

    (20120331)

  • 本棚に並ぶ本って、見るだけで楽しいけれど、これはこだわりのテーマごとに並べた本棚の本。読んだかどうかは問題ではない、むしろ読んでない本があることが魅力、という独自の切り口で書いてあって楽しい。

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