おかしな本棚

  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023308985

感想・レビュー・書評

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  • 読了日 2018/11/09

    クラフト・エヴィング商会(会は旧字)の作品をいくつかふれたので、クラフト・エヴィング商会の名ででている本が目に留まった。
    吉田篤弘氏のほうが、本棚とそこに置かれる本について語った一冊。
    いくつか読んでみたい本があったが、その中でも「世界なんて、まだ終わらないというのに」が一番読みたかった(手に入れたかった)のに。

    電子書籍について書いた「失われた本棚」の章が一等気に入った。

  • テーマに基づいた選書がとても素敵。
    図書館や書店で新しいぴかぴかの本ばかり見ていると、色合い鮮やかでかわいい装丁の本に惹かれるけれど、日に焼けて少し傷がついて人の手に馴染んでくる本もすごく趣があるなぁと思った。
    軽快な文章から滲んでくる本への愛が、とても読んでいて心地いい。でも本棚には読んでいない本がたくさんあるらしく少し不思議。そっか、本って読まなくてもいいんだ。

  • 多くの本好きやデザイナーが注目するクラフト・エヴィング商會、6年振りの描き下ろし。不可思議な本をつくり続ける同商會の書庫を初公開! 「頭を真っ白にするための本棚」「波打ち際の本棚」「金曜日の夜の本棚」……書棚の写真を眺めているだけでも楽しく、本文を読むと実物を手に取りたくなる、そんな古今東西の奇書・稀書・偽書がたっぷり。創作の秘密が垣間見られる異色のブックガイド。(アマゾン紹介文)

    商會さんの本なので、すべて架空のものかと思ったら、今回は数冊が紛れ込んでいるだけでした。その数冊が楽しい。
    もちろん、実際にある本も興味深いものばかりで、読みたいリストがいくつか増えました。

  • 背表紙やタイトルはどれほど人に影響を与えるのか。
    読んでいない本を並べるという、愉しみ。
    どんな本なのかを想像する喜びを語っている本

    ジャンルが自分とかなり違うので読んだことのある本が3冊くらいしかなかった。
    でも読みたいと思った本が結構あったので収穫。

  • 本を探す、手に取る楽しさを教えてくれる本。
    図書館や書店で本棚を眺めていて、目についた背表紙に指が誘われてしまうときの喜び。
    幼い頃に本屋に行って、どれも宝物が詰まっているように思えてこんなたくさんから何を選べばいいんだろうと頭を悩ませた思い出。

    吉田さんの本棚の本にもつい手を伸ばしたくなる。
    触れた先を想像する。


    積ん読が増えるのも悪くない。

  • テーマに沿った本をピックアップしてレイアウトした写真と、それに対するコラム。
    最初の方は実際の彼らの本棚から選んでるのですが、途中束見本をわざと挟んだり、これから出したいな~と思っているまだ出てない本の装丁をして並べたり、と段々不思議な事に。
    なかなか聞いたこともないような本(著者も出版社も)が並んでいるので、「これは本当にある本なのか?」という気分に。

    写真 / 坂本 真典
    作中作初出 / 『WORD』(資生堂)Vol.49~60連載「辞書のない金曜日」加筆修正

  • 読んでない本を 本棚に置いていい というのは新鮮。本棚を 読んだ後の置き場所、単なるスペースと考えていたので。

    無計画で非現実的だが、本好きにとって、どんな芸術品より 贅沢に感じる本

  • 少し前に読破。
    毎度のことながら、背表紙に呼ばれる感覚が凄く強い本である。クラフトエヴィングの本は、その殆どが装丁や題名に惹かれるものばかりで、カバーを撫でてにっこり出来る素晴らしさもあると思っている(個人的に)。だから文庫本があっても単行本を選んで買ってしまうのだけれど。それは置いておいて。
    内容的には、著者の「お気に入り」の本たちが、独自の分類が施され名の付いた本棚に収まっている状態、を紹介する本。本の紹介本としての機能は限りなく低いかもしれない(著者自身がそう書いているし)けれど、誰かの本棚を覗くという行為そのものが好き!な人にはもってこいの内容だとも思える。
    自分の本棚にある本が並んでいたり、題名だけで興味を惹かれる本が見付かったり(残念ながら手が出る値段ではありませんでしたが)、ページをめくるだけでわくわくする本だった。本棚の写真や途中で変わる紙質も、何をとっても「いいなあ」と思える本。
    「まだ読んでいない状態」に価値を見出せることも素敵だなあと。「早く読まなくちゃ!」なんて思って、積読棚に収まっているその本たちの背表紙をチラチラ見ながら、数少ない情報から内容を想像してるときの楽しみが表に出てきたような、そんな本文もクラフトエヴィングっぽいというか。何というか。
    仕方のないことですが、クラフトエヴィングの本は他の小説などに比べて少しお値段が高いので──相応の価値はあるのですが──欲しい!と思っても中々全部は揃えられないのが少し痛いところ。単行本で欲しくなるから余計ですね。

  • とりあえず、今まで書いた文章を、すべて、見せてください。

    それくらい、好き。

  • 読まずに棚に置いておく本も良いことだと思わせてくれる。

    本は、「探すこと」が醍醐味。
    その次に「なかなか読めない」醍醐味があり、
    三番目に「ようやく読む」醍醐味がある。
    その通り!
    読書の醍醐味。

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