おかしな本棚

  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 1481
感想 : 179
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784023308985

感想・レビュー・書評

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  • 金曜日の夜の本棚、いつの日かの本棚、ロンリー・ハーツ読書倶楽部の本棚、失われた本棚…。
    ラジオのDJ風の語り口調。
    物体としての本が好きな人にはたまらない。

  • 羨ましくてしようがない!
    やらねばならない雜事が日々から消えたら、こんな本棚を増設しつつ毎日を過ごしたい。嗚呼、今の生活がもどかしいーッ
    自分が読んだ本、見かけたことのある本、見ず知らずの本…といろいろでしたが、新古に関わらず、写真にあるどの本の背も美しい。
    背表紙のトップに軽く人差し指を引っ掛けて本棚から抜き取る感触とか、ページをめくる音、等‥自分は印刷物、アナログから離れられないだろうなと再認識しました。

  • 年末に会社の本棚も整理したのですが、本棚作るのって楽しい。
    社員みんなの利用シーンを想像し、いろいろ文脈を考える。
    こうすると興味をもってくれるんじゃないとか、見た目きれいだよねとか、このテーマ気がついてくれるかなーとか。

    そういう感じで、クラフト・エヴィング商會のセンスが楽しめる本棚本。
    読み物も収録されているので、ちびちびと飲みながら、ゆるゆる読めます。

  • いや〜、面白い。背表紙眺めてるだけで時間いくらでも経っちゃうくらいの本棚好きにとっては、ドンピシャな本でした。中身も気になるけど、背表紙をみていろいろ想像したり、思い返したりするのがたまらなく楽しいんだよね。そしてさらに、この本が自分の本棚に加わる幸せ。幸せの連鎖\(^O^)/

  • 本も背中で語るものなのでしょうか?

  • はっ、こんな斬新な本があったとはっ!!

    そうだ。
    この心の高揚は…
    書棚に並んだ本、(背表紙)を一冊ずつ眺めながら歩いている時の、
    あの至福の時間…そのものじゃないか。

    ページを捲ると
    延々と本が並べてある本棚。

    あ~、この本は良い本であったな。
    この本は私も持っている!
    これは?
    いつの時代の本だろう?
    本をここから抜き出すために手をかける背表紙の一部がほら。
    あんなにもボロボロで…

    あぁ、手にとってみたい。
    (だが、それは出来ない。)
    が、出来なくても
    これらの本がそこに存在している、
    誰かの本棚の中で静かに読まれる時を待っている。

    その事実だけで、私の心は穏やかになって行く。

    著者は語る。
    「いつでもそこに『読みたい』が並んでいるのが本棚で、その楽しさは読まない限りどこまでも終わらない。」

    その通りだ。
    だが、私の場合、
    「読んだ後だって楽しさは続く…」

    そこだけがちょっと違う。

    本好きな人にはオススメしたい一冊である。

  • ゆっくり時間があるときじゃないと、読めない本。
    色々なテーマの背表紙に語らせながら、短い紹介を付け足し。

    蜂の巣のある本棚。
    「蜜蜂のつぶやき」エリセ著。古い岩波文庫のようだけど、?。
    (?の意味:ヒント 筆者にはアナ・トレントの鞄という著作がありました。)
    その後の蜂に関連する岩波文庫数冊もアヤシイ。

    いつの日かの本棚。
    著者の「ゼットン」「ゾフィー」が棚に並んでいる。思わず本屋に探しに行こうかと思った。プロトタイプだそうです。

    この本読んだな、という本があるとチョッと嬉しい。
    手放さなけりゃ良かったなという本もあった。チョッと後悔。

    時々、この本棚は見返してみようかな。

  • 2011 7/13読了。紀伊國屋書店札幌本店で購入。
    本の装丁、背表紙の役割、それが書棚に一定の文脈で並べられていること、それが物理的な、自分と同じ空間にあることの意味について最近興味がある。
    そんなことを内に抱きつつ札幌の紀伊國屋書店をぶらぶらしていたら目について、ぱらっとめくってすぐにレジに持っていった本。
    著者ら、クラフト・エヴィング商會の蔵書を、何かの文脈で一棚に並べて撮った写真集+その棚や本についてのエッセイ集。
    棚は黒一色で、そのバッグの中に背表紙(ときに表紙も)の装丁が浮かぶ写真集と、装丁家で著作家でもある著者のエッセイ。
    どっちも面白くて、それが合わせっているとなんとも雰囲気がいい。
    きっとこんな本棚を探していて、この中のどの本棚より自分の本棚の一角の方が自分は好きだと思いつつ、いくつかは自分の本棚にもあって欲しいと思う本がある。
    何より、この本に、自分の本棚に収まっていて欲しい。
    そんな本。

  • 他のユーザーさんのレビューに引かれ手に取りました。

    読んでみて「なんでクラフト・エヴィング商會を今まで知らなかったのだろう」とまず思いました。ちくまプリマー新書は集めたくなる装丁だなとか思っていたことはあったのですが、それがこの夫婦が手掛けたものだとは露知らず。内容も本好きの心をくすぶる素晴らしいものです。

    「終わらない本棚」
    自分の部屋の本棚に買ってきた本を並べてみても、買った時ほどのよさが感じられないことって確かにあるなと。帯なんかを外した時も「あれっ?何か違う?」と思うことがある。

    「美しく年老いた本棚」
    わりときれいな本をできれば買いたいと思うほうですが、こういう文を読むと古びたものにも味わいがあっていいよなと思いを新たにさせられます。

    あと三浦しをんさんや岸本佐知子さんも読んでみたいと思いました。「罪と罰」の内容を妄想して語り合うとか、そんなことのできる人が身近にいたらいいよなあ。

  • 先の連休中に、なんとなく買った1冊。読んだ本・読まない本に関わらず、クラフト・エヴィング商會さんの「好きな本」のいろいろは、『おかしな―』なんて、とんでもない!

    子供の頃からの蔵書派だった私が、ゆえあってあっさりと本を手放すようになってから、10数年が経ちます。まあ、そこそこの冊数は持ってるけど古書好きではないし、いったん手放してしまった本だって、レア度が少ないから、買い直そうと思えばいつでも何とかなる。印象に残ってる本は、結構ストーリーも覚えてるからいいかあ…と、かなりドライに構えているんですが…うーん、私は本を「持っている、並べられる」楽しさまで手放したのかもしれないなあと、少し残念に思います。まあ、本にしてみれば、「アナタのところにいるのはちょっとね」と思ってるのかもしれないけど…。

    「いつまでも読んでいたい本棚」は、ラインナップこそ違えど、本が好きなみなさんは持ってらっしゃるように思います。ほかの本棚のネーミングも、穏やかで愉しげ。劇中本棚の「ロンリー・ハーツ読書倶楽部の本棚」は、あらためて見ると、読んだことのない本が大半なのに、ロンリー・ハーツな空気が立ちのぼってくるのが、なぜかわかるような気がする。でも、一番好きなのは「寝しなの本棚」かな。「寝る前」じゃなくて「寝しな」なところがポイントです!

    本によっては書店のカバーがついたままだったりするのも、「出会ったときの嬉しさ」が見えるようで素敵。私のよく知ってる本屋さんのカバーがそのままついてて(私は紺地に白の柄のカバーの印象が強いんだけど)、ふいに嬉しくなったりしました。

    アートディレクションが細かいところまで行きとどいていて、もういろいろ贅沢すぎる本。読んだことのある本を見つけたり、手元にあった本のことをいろいろ考えたりして、今、私の「寝しなの本」になっています。

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