ロスト・シンボル (下) (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041004425

感想・レビュー・書評

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  • 中巻までは「も…盛り上がらない…何故だ…」と、なかなかページが進まなかったのですが、下巻になって一気に巻き返してくださいました、ブラウン先生!さすがです!
    今回の黒幕はダヴィンチコード・天使と悪魔に比べて動機面が非常に理解に苦しみました~。っていうか、そもそも理解できないで正解なんだと思うのですが…。上中巻がハマらなかったのは、彼の自己陶酔も甚だしいモノローグのせいもあったかもしれません。
    前者が神への信仰心を希求するあまり「やむなく」事件を起こしたのとは反対に、今回の犯人は自らが至高の存在になるために「喜々として」罪のない人々を次々手にかけたという動機が、読んでて胸がムカついたのです汗。もちろん、信仰心故の犯罪は酌量の余地ありというわけではないのですが…。

    閑話休題(^O^)以下、ネタバレ含みます。

    タイムリミットが迫る中、フリーメイソンのピラミッドを手掛かりに暗号の謎を解いていくラングドンとキャサリン。この辺りはいつものシリーズと同じ展開ですが、今作でラングドンを襲う試練は既読作に比べて非常にきつい!えげつない!映画化したら盛り上がるハイライトシーン間違いなし!!←←

    何と、ラングドン教授、一回死にます(爆)。

    最新作・インフェルノが刊行された今となっては、「はいはい仮死状態か何かでしょ…ギリギリのところで間に合うんでしょ…」と、可愛げのない読者は斜に構えて読み進めたのですが、それでもやっぱりドキドキしましたね~!
    そこからは、目くるめく謎解きが読者をアチラコチラに翻弄します。
    特に、手首を切断されるわ、死にかけるわ、かつて母親を殺した男に今度は友人と妹を殺されかけるわで、一番の被害者となってしまったピーター・ソロモンが、ある人物に衝撃的な事実を告げられたあのシーンは、二重の意味で衝撃的でした。
    「そう来たか!」という素直な驚きと、「自称ミステリスキーの癖に思いつきもせんかった!」という悔しさ(^O^)たまらん!←

    事件解決後、ラングドンとピーターが辿り着いた真実と、ラングドンとキャサリンが見た美しい光景も印象的です。ラングドンシリーズは、最後の真相が明らかになるシーンがすごく美しいですね。でも、やっぱり一番は、ダヴィンチコードのあのラストかな。あれは綺麗だったなあ。

  • 美術についての記述も詳しく書いてあるところが良い。正直、私には難しい説明が多いのだけれど、冒険活劇として面白いので一緒に読んでいて引き込まれる。舞台となっていたワシントンに行ってみたくなってしまう。
    予備知識が無くても十分に面白いけれど、ある程度の知識を持ったうえで読んだら、もっと引き込まれ、違う感想を持ったのだろう。

  • 久しぶりのラングドン! 相変わらずの疾走感で、上中下あっという間に読破。 どうやら以前の映画監督が降板したみたいだが、映画化が待ち遠しい。小説だけじゃなかなか映像がイメージしにくいので。ただ、映画だけだと展開が早すぎてついていけないので、個人的には小説読んでから映画がベストかなと思う。 途中で何度もGoogle先生に教えを請いながら、また新しい知識が増えた気がする。

  • 主人公が謎を追いかけていくくだりはすごくドキドキして楽しく読み進められました。
    マラークの正体にも全く気が付かなかったし…単純なのですっかり騙されてました。笑

    でもマラークの正体が分かると満足してしまって、続き読む気なくなってしまいました。そして最後の記念塔?でのシンボルについての話には、全く付いていけず。(ただ単にわたしの読解力がないだけかもしれません笑)
    結末もよくわからないまま終わってしまいました…汗

    個人的には天使と悪魔が1番好きかも…

  • マラークがまさかの、、、
    そしてラングドン教授、絶体絶命!
    そして、古の秘密とは、、、!

  • やっと三冊読み終わりました。最初はなかなかページが進まなかったけど、[下]巻はハラハラしながらあっという間に読んでしまいました。
    マラークがどうしてこのようになったか等の心理描写がもう少しほしかったかな。
    神、人間、知、昔若かりしころ色々考えたことを思い出し、また再考察させられました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「また再考察させられました。」
      「ダ・ヴィンチ・コード」は読んで映画も観たけど、今のところ他の作品には触れていません。n_kankoさんは、...
      「また再考察させられました。」
      「ダ・ヴィンチ・コード」は読んで映画も観たけど、今のところ他の作品には触れていません。n_kankoさんは、「天使と悪魔」も読まれましたか(どれが一番面白かったですか)?
      2013/01/04
    • n_kankoさん
      もう記憶が曖昧だけど、スケールが大きいのは「天使と悪魔」かな。ハラハラ感一番あったのもこれだったような。ごめんなさい。はっきり言えなくて(^...
      もう記憶が曖昧だけど、スケールが大きいのは「天使と悪魔」かな。ハラハラ感一番あったのもこれだったような。ごめんなさい。はっきり言えなくて(^-^;
      2013/01/05
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「スケールが大きいのは「天使と悪魔」」
      そうですか!
      順番から言っても、これから読むのが妥当でしょうね。でも読む前にDVD借りようっと!
      「スケールが大きいのは「天使と悪魔」」
      そうですか!
      順番から言っても、これから読むのが妥当でしょうね。でも読む前にDVD借りようっと!
      2013/01/08
  • 上巻は導入部とあって直ぐにのめり込むほどの流れではなかったが、中巻に入ると俄然テンポがあがった。それでもなお筋立てが読めずに暗号の解読の楽しみだけで引っ張られた感じだが、下巻になると筋立て、推理の面白さが一気に膨らんで、中巻下巻を一日で一気に読了した。DCには数十回行っているので土地勘があって、地理、景色、雰囲気、などが思い出されて一層興味深く読めた。また、DCの中の名所や建造物に思いがけない暗号の題材が隠されていたり、信じられない史実が明らかにされたり、それがノンフィクションなのか、フィクションなのか、思わず真実ではないかと思われてしまう。終盤にはちょっとしたドンでん返も用意されている。作者の博学には驚いてしまう。それにしても後半の、多分作者の宗教観は多くの示唆を含む。

  • は〜〜!おもしろかった!謎解きって、自分では全くわからなくてもめちゃくちゃワクワクする。すっごく楽しい読書だった!あと、呼吸できる水なんてあるの?すごいね?!

    この本を読んでると、オカルトじみたことも本当にあるんじゃないかって思っちゃうな。とりあえず、聖書を読んでみたいなと思った。そう言えば読んだことなかったので。この本を書き上げるために、作者はどのくらい調べ物をするんだろうってずっと考えてた。それくらい読み応えがある。面白かった〜!!

  • 2023.10.06読了

  •  サスペンス小説として読みやすく非常に引き込まれる構成であり、終盤の黒幕の正体が明らかになる場面はそう来たかと息を呑んだ。その瞬間にいた主要人物の心情を想像すると苦しさがとても伝わる。
     何よりも知的好奇心を掻き立てる作品である。作中にもある「偏見は無知から」という言葉通り、キーとなるフリーメイソンについても怪しい結社という偏見を持たず、フラットに学びたいと思った。主人公のように真実を追求する知恵を持てるよう日々学びたいとも思える作品だった。

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著者プロフィール

1964年ニューハンプシャー生まれ。アマースト大学を卒業後、英語教師から作家へ転身。2003年刊行のラングドンシリーズ二作目「ダ・ヴィンチ・コード」で一躍ベストセラー作家の仲間入りを果たす。父は数学者、母は宗教音楽家、そして妻は美術史研究者であり画家でもある。

「2019年 『オリジン 上』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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