心霊探偵八雲 ANOTHER FILES いつわりの樹 (角川文庫)

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  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041009116

感想・レビュー・書評

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  • 舞台化をきっかけに読み始めました。このシリーズは、さらさら読めるテンポ感と、キャラが際立っているところが魅力だと思ってきましたが、舞台脚本が元のこの外伝でもそれは変わらず。読みやすいです。
    一つ気になったのは、晴香ちゃんのお友達さん。ただ憑かれただけで、特にメインの事件とも関係なかったのが、なんだかなぁ…という感じでした。

  • 読みやすい。
    読み続けてきたから読むが、だんだん登場人物にイラッとくるようになった。
    八雲のふてぶてしい態度。そんな揚げ足取りには会話が面倒くさくて近寄りたくない。人としてもう少し改めてほしい。
    後藤さんの暴力と話を聞かずに怒鳴る姿勢。まともに会話できないような人が刑事って最悪。
    キャラが際立ってきたのか、私に余裕がないのか、どちらだろう。

  • 外伝シリーズ1作目

  • いわくつきの木の前で殺された死体が発見された。
    容疑者はすぐ捕まったものの、死者を含む全員の発言に矛盾ばかり。
    一体どれが嘘で、どれが本当なのか。
    そして何かに取りつかれた友人は助かるのか。

    本編と関係ない状態で事件が進むので
    毎度おなじみ赤い目の人は出てきません。
    それはもう複線もないですし、かけらもなし。
    なので、刑事さんは刑事職業のまま。

    うっかり普通のミステリーと思って読んでいては
    まったくからくりが分かりません。
    この人達の前提を忘れてはいけません。
    というよりも、最初でその前提使い終わったかと。
    むしろ、友人の事忘れてた?w

    しかし腹が立つ男です。
    自分のプライドが傷つけられたからと言って
    相手を傷つけてはいけません。
    最後の最後で何だか氷解してますけど
    叩き倒したい気持ちです。
    そしてそれを見ていたからこそ、なのか。
    確かに身近な人物だからこそ許せない、というのはありますし
    大人でもないですから心の整理もできないでしょうが
    攻撃するべきはそっちではなくて、あっち。

  • 読み始めて「なんだか劇みたい」と思っていたら、あとがきで「本作は脚本でした」と。あーやっぱり。
    リアクション大きいものね。

    ストーリーとしては楽しめました。

  • 話自体は面白いが、やはり文章が下手で読みにくかった。

  • 救いがない。なんかもう負の連鎖過ぎて…なんだか…ねぇ。そしてたんたんとしている八雲先生。うーん。

  • 舞台版「心霊探偵八雲 いつわりの樹」の文庫を読破。

    これは何年も前から作品名だけは知っていて。

    でも舞台の演目なので観劇しに行くことも叶わず。

    どんなお話なのかとても気になっていました。

    巻末見たら連載掲載新聞に地元の新聞が乗っていました。

    あー、このことだったのか……。

    残念ながら、私が取っていたタイプの地元紙には掲載されてませんでした(>_<)

    うぬう。

    さて、このANOTHER FILESは八雲を取り巻く人物たちに焦点を当てた作りになっています。

    今回はドジっ子メガネ属性の石井さんがキーパーソンとなっていて。

    これが女の子ならば萌えキャラになるんだろうなwww

    なんて思いつつ読んでいました。

    ただ、内容は決して笑いごとではなくて。

    石井さんの高校時代に秘められた出来事。

    それは、石井さんの同級生が殺害されたことから始まったのでした。

    捜査が進むごとに石井さんと縁のある人物たちが現れて。

    石井さんはどんどん心の闇に捕われていってしまう。

    その闇は深く、同じ境遇にいた真琴さんの言葉も届かないくらい。

    同じ境遇と言ったけれど、そこから先の心の持ちようはまったく違っていましたね。

    真琴さんは前向きに捉え、そして向き合って生きてきて。

    石井さんはずっと忘れようと抑えつけ、目をそむけてきて。

    今回は事件云々より、石井さんを闇から解放する、そんな感じでしたね。

    後藤刑事も相変わらずまっすぐ過ぎる刑事っぷり。

    みんな不器用なんだよな。

    まあ、器用な人間なんていないだろうな。

    不器用なりに生きて、がんばって。

    それが他人の目に「器用に」生きている、と思われているのかもしれない。

    読み終わった直後は、

    だからと言って、彼らがやったことは絶対許せない。

    そう思っていました。

    でも時間がたって、こうやって感想を書いていてふとそう思いました。

    でも――

    やっぱりやっちゃダメだし、私はそれを正当化しちゃダメだと思う。

  • 数時間で完読出来るのが、作者の筆の力。
    内容は現実感がないけど、それが八雲ですから。
    そして後藤さんには、刑事であって欲しいと、改めて思いました。

  • 分かり合うって難しいことですね。
    http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-1003.html

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著者プロフィール

2003年『赤い隻眼』でデビュー。改題した「心霊探偵八雲」シリーズでブレイク。様々なエンタテインメント作品を発表し続けている。

「2023年 『怪盗探偵山猫 深紅の虎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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