つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてない (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 922
感想 : 95
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041010044

感想・レビュー・書評

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  • 【収録作品】本を探す幽霊の誤謬/迷子のリドル/心理描写が足りてない/リリカルファイア

  • 彼はストーリーテラー。彼は物語を紡ぐ。

    なんかしっくりこなかった。視点の入れ替わりがあまり好みではなかったかも。元編集者の佐々波と作家の雨坂のキャラクターが摑みにくいからだろうか。でも、最初の謎がつながっていくのは面白かったし、ハッピーエンドはどこで語るのをやめるか、というのは、この前観た映画『Into the Woods』も重ねて、今自分の中でしっくりくるテーマだった。

    紫色の指先、という次回もひっぱる謎が残って、ちょっと気になる。サン・ジェルマンも出てきちゃったし。

  • 神戸北野坂。その途中に佇むカフェ『徒然珈琲』には
    探偵が2人。元編集者でお菓子作りが趣味の佐々波と、
    天才的な作家だけどいつも眠たげな雨坂。
    彼らは現実の状況を「設定」として、
    まるで物語を創るように議論しながら事件を推理する。

    ミステリというかファンタジーというか…
    急に幽霊が見える設定を確認?して読み始めたら
    「紫の指先」の伏線などに驚いて
    あっ、これ一作目じゃなかったのかな…と
    困惑したのですが妙に惹きつけられるものが
    あるというか…
    夕暮れ空にあがる赤い炎は
    目に浮かぶようで美しいですよね…

    相手が幽霊なので全体に切なくもあり
    面白いは面白いのですが全体に会話や語り口が
    芝居ががかっていて気恥ずかしい…
    文章、語り口は癖があるので
    好みがわかれそうです。
    章の表紙で原稿用紙に訂正しているデザインが
    凝っていて可愛いですね。

  • 小さな謎の集まりが大きな謎を形成し、根本の謎に繋がっていく。いろんな輪が何十にも重なっている感じ。短編の形式をとっているけれど、いわゆる連作短編とは違う印象を受ける。物語を創作するように推理するという手法が新鮮で、話の仕立て方や持って生き方にも引きつけられた。状況説明もすっきりしているのに、その文章から光景が映像となって現れる。締めの文句がなかなか良い。語り口が独特なので好みは分かれるかな。変な言い方だけど、私は読んでいて気持ちが良かった。たぶん、織りなす雰囲気と文章が自分に合っているんだと思う。

  • さらりと読めた!ケーキ食べたくなる…

  • ハートウォーミングな物語。続きも読んでみたい。

  • 貴人「サンジェルマンの忠告」

  • ミステリの禁じ手もりもり使ってて、これからどうなるか楽しみ

  • 連作短編、かな?
    ミステリかと思ったら違った…

    登場人物の過去に色々ありそうで興味深いのだけれど、
    セリフ回しがいちいちクサくて苦手。

  • ★3,5 最初の話を読んだときは、繋がっているとは思わず、評価が低かった。だんだんと話がまとまってきて、初めてジワジワと面白味が出てきた。続きが気になる。

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著者プロフィール

徳島県出身。2009年に『サクラダリセット CAT,GHOST and REVOLUTION SUNDAY』で、角川スニーカー文庫よりデビュー。若者を中心に人気を博し、シリーズは7冊を数える。他著作に「つれづれ、北野坂探偵舎」シリーズ(角川文庫)、『いなくなれ、群青』(新潮文庫)に始まる「階段島」シリーズなどがある。

「2023年 『昨日星を探した言い訳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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