小説 君の名は。 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041026229

感想・レビュー・書評

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  • 先に映画を見た後の読了。

    先の展開も分かっている中で、改めて思い出しながら読ませて頂きました。
    映像では伝え切れないその時の2人の気持ち、細かな設定とかそういうものを改めて知れたので良かったと思います。
    ただ、「言の葉の庭」ほど、色々な人の視点から語られるものではないので若干の物足りなさを感じてしまいました。

    本当は書かないと思っていた新海さんの、書くことに至った経緯がとても素敵でした。
    アニメーションも含め、本当に素敵な作品でした。
    ありがとうございました!

  • 先週末に映画を見て来たところだったのだが、何とタイムリーなことに、会社の人から貸して頂いた。
    映画で見逃した、取り逃した部分を補おうと読んでみたのだが、これは何から何までほとんどが映画と同じ。

    というわけで、映画か小説か迷っている方には、迷わず映画の方をオススメしたい!

    アニメだからとバカにしていたのだが、これがとても良かった。短い時間の中に起承転結が綺麗に纏まっていて、しっかり心に響いて後味も良いときている!
    勿論小説を読んでも然りだが、多分映画を見た方が情景が思い浮かべやすいのではないかと思う。そして、今三葉なのか瀧なのか、綺麗に頭に想像しながら小説を読み進めることが出来ると思う。

    映画で涙し、そしてまた小説で涙した。。。
    いいなぁ。若い頃こういう作品に出合いたかったなぁ。。。

  • 話題だから。面白かった。映画見たくなった。

  • 映画の観客動員数がすごいと聞いて、古本屋さんで見かけたので、買って読んでみました。ロマンでした。現実の私の生活は、雑念にあふれてて、こんなきれいじゃない。でもなんかいいです。映画も観てみたい。

  • アニメ映画としてジブリ以外では初、興行収入100億円を突破という快挙を達成した、話題の恋愛アニメ映画『君の名は。』の書き下ろし小説。

    ストーリーは、田舎で暮らす三葉という女子高生と東京で暮らす瀧という男子高生という何も接点のない二人が、お互いの意識が入れ替わるという、夢のようで夢ではない現実を体験する。

    そして、その入れ替わりを何度か繰り返すうちに、お互いの中に大切にしたい人、忘れたくない人という感情が生まれてくる。

    そんな中、1200年ぶりに地球に最接近するという彗星が、三葉の住む田舎に落下するということがわかる。
    三葉を守るため、瀧に会うため、それぞれが行動を起こす。

    大切な人が「死ぬ」ということはもちろん、耐えられない悲しみを伴う。しかし自分の意と反して、その大切な人のことを忘れてしまうということは、それもまた耐え難い。
    人はいろんなものを忘れられるからこそ生きていけるんだろうけど、ずっと覚えておこうと決めた感情や、大切な人との記憶までも忘れてしまうことがあるのはなぜだろう。
    前へ進むための足かせをはずすためなのかもしれないが、忘れたくなかった感情を忘れてしまい、再びその感情を思い出したとき、さらに強い気持ちで前へ進むための推進力になるのかもしれない。

    映画を観る前に小説を読んでみたけど、映画を観たあとだったら、映画に沿った情景しか想像することができなかったと思う。だけど、順序次第で、二人の気持ちや表情の描写や風景、音なんかを自分の世界観で想像することができた。
    おもしろかった。

  • 映画「君の名は。」は驚くべきヒットを遂げていた。そんなとき、たまたま立ち寄った書店で小説を見つけた。それは衝動買いというものだろうか、思わず買ってしまった。同然、新海誠の絵の美しさは知っていた。TVで大々的に報道されているだけでなく、過去作「秒速五センチメートル」を見たことがあったから。だから映像で見たかった。けれども一方で、言の葉の美しさでその感動を味わいたかった。別に人と違うことがしたいわけじゃない。流行に逆らいたい人間でもない。ただ純粋に文字の美しさで世間が沸き立つ物語を感じたかったのだ。その願いは、一行目で叶った。ここまでの鳥肌は生まれて初めてだった。まだ本を開いて10秒しかたっていない。けれどもこの10秒が僕に感動を教えてくれた。TVで流れるPVの映像・音楽が本を読んでいる間、頭の中で何度も流れた。文字で読む景色と何度も観たことのあるあの美しい映像のワンシーンがリンクする。文字と映像と何度も聞いたことのあるピアノの美しい旋律がツナガる。まるで、その一行目一行目が目と耳と空気で僕をその世界へと誘っているようだった。一冊の小説「君の名は。」は本の想像させる面白さ、浮かび上がらせる美しい眺めを僕に見せてくれた。

    先にも述べたが、新海誠の凄さはその映像美である。ぜひ映画のほうも観てみたい。

  • 映像として観て1セット。

  • あとがきが全てだと感じた。

    抜粋
    ーでもどこかに、彼らと似たような経験、似たような想いを抱える人がいると思うのだ。大切な人や場所を失い、それでも “もがく”のだと心に決めた人。未だ出逢えぬなにかに、いつか絶対に出逢うはずだと信じて手を伸ばし続けている人。ー

    東北地震を想い作ったとか。

    人だったり、物だったり、夢だったり、感情だったり、人それぞれ違うだろうけど、誰しもがちょっと心当たりがある想いを分かり易く描いてる作品ではないだろうか。

  • 映画に大満足したあと、あんなにも映像美を魅せてくれた新海監督はどんな文章であの世界観を伝えてくれるのか興味深々で購入。映像美があってこその映画なので同じ原作者なら余裕で映画の勝利かと思いきや、映画の限られた時間では伝えきれなかった瀧くんと三葉の葛藤と苦しさが文章でそのまま刺さった。
    同時にRADのサントラを聞きながら通勤電車で読み進める毎日は、君の名は。の余韻に浸り続けたくて、私も忘れている記憶の中で誰かを探してるんじゃないかという妄想に駆られた。
    個人的に映画を観てから小説がオススメ。文章で映像美が蘇ります。もちろんサントラもセットで。
    読み終えてもう一度映画館へ行くことを決意。あとがきも良かった。とても素敵な作品に出会えたことに感謝。
    2016.9.20

  • 映画を見た後で、わからない部分があったので、原作を買いました。
    もう一回映画を見たような気分になりました。

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著者プロフィール

1973年生まれ、長野県出身。
2002年、ほとんど個人で制作した短編作品『ほしのこえ』でデビュー。
2016年『君の名は。』、2019年『天気の子』、2022年『すずめの戸締まり』公開、監督として国内外で高い評価と支持を受けている。

「2023年 『すずめの戸締まり(1)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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